人を救う体験 二題
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文/中国の大法弟子

明慧日本2018年5月1日】

 (一)

 私は2000年に北京に陳情に行ったため、長春市八里堡留置場に拘束されました。夜10時過ぎ、新たに3人が収容され、若い女の子2人と中年の女性でした。私は彼女たちに優しく声をかけ、そして、話から彼女たちが売春したことで連行されたことが分かりました。彼女たちはとても緊張して怖がっていました。女の子の1人が私に「おばさん、あなたはどうして怖くないのですか?」と聞きました。「私は法輪功を修煉しており、北京に陳情に行った時に連行されました。私はただ良い人になろうとしていて、何も悪いことをしていません。どうして怖いと思うのですか? 『良心に恥じることをしなければ、鬼に門をたたかれても恐れない』と言われているでしょう。皆さんもそう思いませんか?」と言いました。

 さらに「あなた達はまだ若いのに、あんなことをして本当にかわいそう。ご両親が知ったら、やりきれない気持ちになるでしょう。ご家族や同僚達もあなた達を軽蔑するに違いありません。将来、あなたと結婚する男性はいませんよ。あなた達は自分の体を駄目にするだけでなく、人前で恥をさらし、頭を上げられません。一度の人生ですから、大切にしないで、将来はどうするのですか?!」と言いました。

 彼女たちは涙を流しました。1人の女の子は「おばさん、あなたは本当に優しい人です。母からもこのように教わったことはありません」と私に抱きついて泣きながら言いました。「泣かないでください。あなた達を救う良い方法があります。それは大勢の人が修煉している法輪功です。『法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい』をしっかり覚えていれば、必ず救われます。法輪大法は私達にどうすれば良い人になれるか、どうすればもっと良い人になれるかを教えてくださいます。以前、私だって、とても私利私欲の強い人で、誤ったことをたくさんしました。ですから、全身病気まみれになりました。しかし、私は法輪功を修煉して、心身共に恩恵を受け、こんなに元気になりましたよ」と私は言いました。

 女の子達はとても興奮して「おばさん、どのように修煉すればいいですか? 教えてください」と聞きました。私は持ってきた『轉法輪』を1人に見せると、もう1人の子も「私も読みたい」と言いました。

 その時、すぐ留置場の扉が開き、警官が入ってきて「これからベッドの点検をする」と言いました。本を持っていた女の子は「おばさん、警官がベッドを点検すると、あなたの本が押収されるので、懐に隠して、警官に見つかりませんでした」と言いました。その時、私は涙がぽろぽろと流れ落ちました。「この子ですら、法を守ることを知っているのだ」と、とても感激しました。私は合掌して師父に感謝しました。

 30分過ぎましたが、何の動きもありませんでした。私は2人の女の子に「あなた達は救われました。明後日、あなた達は出所するでしょう」と言いました。彼女達は「おばさん、どうして分かるのでか?」と尋ねました。私は「そう期待してください」と言いました。2人はとても興奮して、そして一緒に大法の本を読み始めました。

 翌日10時過ぎ、表門が開き、警官が「○○○と○○○、お前らはもう出所だ」と言いました。2人は私を抱きしめ、とても感激して「おばさん、私達はここから出たら、必ずしっかりした仕事を見つけます。もうあんなことを二度としません。良い人になります。私達も法輪功を学びます!」と言いました。

 (二)

 二つ目のことは2004年に起きました。ある日、私が子供にお弁当を届けに行き、バスで帰る途中のことでした。1人の男性が乗ってきて、恐ろしい形相で、怒鳴っていました。「嫁は男が出来て、家を出てしまった。探し出して殺してやる」

 その時、私は慈悲心から、師父に「この人を救わなければなりません」と申し上げました。私はまず根気よく彼の話を聞き、彼の話に沿って、慰めの言葉をかけました。すると、彼も少し落ち着いてきました。そこで、私は「あなたはそんな大変なことをしてはいけませんよ。ご家族には他に誰がいますか?」と聞くと、「4歳の息子が1人いる」と答えました。「それなら、あなたはもっと落ち着くべきですよ。奥さんは間違ったことをして、将来きっと後悔するでしょう。しかし、あなたは冷静でなければなりません。かっとなって、奥さんを傷つけたら、あなた自身もおしまいですよ。息子さんはどうするのですか? これで問題を解決することが出来ますか? 息子さんはお父さんを失ったら、かわいそうじゃありませんか!」と言いました。彼は随分落ち着いてきました。

 私は続けて言いました。「奥さんはしてはいけないことをしてしまいました。しばらくしたら、奥さんはきっと後悔するでしょう。その時、窮地に陥ってまたあなたを求めて帰って来るでしょう。あなたはしっかり家を守り、子供の面倒をみて、奥さんが帰って来た時、あなたは何も言わなくても、奥さんは穴があったら入りたくなるほど恥ずかしくなり、あなたに感服するでしょう。以前、私も性格が悪く、何かがあればすぐかっとなり、全身病気まみれになりました。その後、法輪功を修煉することによって心身共に恩恵を受けました」

 師父は私達に「忍び難きは忍びうる。行ない難きも行ないうる」[1]と説かれました。困難と圧力の前で、しっかり行ない、頑張ることができ、これはなんと良いことでしょう! そうではありませんか?」と私は彼を説得しました。

 彼が頭を上げると、目がとても赤くなっていました。そして、彼は「あなたは俺の命の恩人だ。このように言ってくれたので、自分にもよく分かった。心がぱっと明るくなった。あなたは我が一家を救ってくださった! 本当にありがとう!」と言いました。私は「感謝するなら、私の師父に感謝してください」と言うと、彼は「師父に感謝します! 師父に感謝します!」と重ねて言いました。私はさらに「これから、何か難しいことがあれば、心の中で『法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい』と念じてください。繰り返して念じればきっと乗り越えられますから」と言いました。

 彼は私の手を握って「しっかり覚えた。『法輪大法は素晴らしい。真・善・忍は素晴らしい』だね。俺は家に帰る。子供に食事を作らなければならないから」と言いました。

 注:
 [1]  李洪志師父の著作:『轉法輪』

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2018/4/11/364010.html)
 
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