秦皇島市昌黎県裁判所 再審開廷を十数分で終了
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 【明慧日本2018年5月9日】最近、秦皇島(しんこうとう)市昌黎(しょうれい)県裁判所は、二度も弁護士がいない状況下で、不当に法廷審問を行った。再審の開廷はわずか十数分間で終了した。

 2018年4月19日、秦皇島市昌黎県裁判所は、午前9時から法輪功学習者のパング暁紅さんの案件を公開審理する予定だったが、10時過ぎになってやっと開廷した。

 法廷には7、8人の家族と親族、それに2人の法廷警察官、裁判官、検察官、書記、さらに傍聴者を加えても20人も超えなかった。法廷審問は終始真剣に取り組んでおらず、適当にごまかし、僅か十数分間で終了した。

 4月19日午前10時半頃、法輪功学習者のパングさんは手錠をかけられたまま法廷に現れた。パングさんは裁判長に「手錠を外してほしい、囚人服を脱がせてほしい」と求めた。裁判長がそれを認めた後、司法警察官は手錠を外し、囚人服を脱がせた。裁判長はパングさんに「裁判所が指定した弁護士が必要かどうか?」と聞くと、パングさんは「必要ありません。自己弁護します」と答えた。裁判長はパングさんに「前回、法廷で述べた言葉を言ってはならない」と固い口調で告げた。

 それから、検察官は証人がパングさんを罪に陥れ、警察に通報し、そして、牛頭崖派出所の私服警官がパングさんを連行した経緯を読み上げた。

 パングさんが定期市で法輪功の資料を配布していると、通報した「証人」は匿名で、しかも証人として出廷しておらず、いわゆる物証も法廷で提示されなかった。

 裁判長がパングさんに自己弁護を許可すると、パングさんは「女性として、私は健康維持のため、良い人になるため、法輪功を煉功しているだけで、どうして法律の実施を破壊したことになるのですか?」と言った途端、裁判長は小槌を叩いてパングさんの発言を中断させ、「前回法廷で述べたことを言ってはならない」と命じた。

 裁判官がパングさんに「さらに付け加えることはあるか?」と聞くと、パングさんは「定期市で資料を配布していないのに、すぐに2人の警官に取り押さえられ、不当にカバンの中身を調べられました」と釈明しようとした。しかし、裁判長はまた横暴な態度でパングさんの自己弁護を中断し「本日の法廷審判はこれで終了する」と宣言した。パングさんは裁判長に「罪を認めるか?」と質問され、「私は罪を犯していません」と答えた。

 裁判官は見境もなく逆上して大声で叱責し、パングさんにこれ以上の自己弁護をさせなかった。法廷審判は最初から最後まで10分足らずで終了した。パングさんは僅かな発言しかできず、表面上では自己弁護を許されたが、実際には発言するとすぐに中断させられた。裁判官も検察官も態度が横暴で、互いに同調し合って、パングさんの自己弁護を阻止した。

 家族と親族は裁判所の法廷審判がこれほど公正ではないことを目の当たりして、中国共産党の司法機関及び司法関係者が法律を執行する立場にありながら、法律に違犯する行為に非常に失望した。このすべては政治法律委員会の「610弁公室」が裏で操った結果である。中国の司法機関はすでに有名無実(ゆうめいむじつ・名ばかりが立派で、それに見合う実質が伴わないさま)で、すでに江沢民の犯罪集団の残存する勢力に利用され、法輪功を迫害する道具となっている、万事がこの始末である。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2018/4/21/364369.html)
 
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