弁護士の弁論 裁判官に何度も阻止される
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 【明慧日本2014年12月26日】遼寧省葫芦島(ころとう)市連山区裁判所は5日、法輪功学習者・鄭淑雲さん(60歳女性)に対する不正裁判を開廷した。弁護士は鄭さんの無罪を弁護したが、裁判長に数回話を遮られた。

 鄭さんは定年退職した職員である。7月17日、鄭さんは警官により自宅から不当に連行された。これまでは葫島留置場に拘禁されていた。連山区検査院が鄭さんに着せた罪名は「邪教組織を利用して法律の実施を破壊する」で、証拠は鄭さんの自宅から押収された法輪功の関連書籍や資料、プリンタ、パソコン、携帯電話など、および鄭さんが法輪功を学んだことで中国共産党に労働教養処分を宣告されたことなどを挙げているという。

 弁護士は「依頼者は法輪功を学んでおり、彼女が法輪功の書籍をどれだけ所有していても合法である。彼女は体を鍛えるためであり、しかも自宅の中でやっているので、誰も妨げてはいない」と指摘した。 

  また、「労働教養制度は元々憲法や法律に違反しており、公権が罪を犯しているのである。鄭淑雲さんは当時、裁判も経ずに3年間も人身の自由を失い、馬三家労働教養所に拘禁されて残酷な刑罰を受け…」と話す弁護士の話を裁判長が阻止し、続けて話すことを禁じた。また弁護士に「労働教養の話をしないように」と警告した。

 裁判長の度重なる妨害の中、弁護士は最後まで話し終えた。弁護士は「昨日4日は、我が国の憲法記念日であり、意義が重大である。さらに、今日の裁判も憲法を尊重すべきであり、人権を保障すべき。信仰の自由は国民の基本的人権である」と指摘した。

 鄭さんは裁判で次のように述べた。「かつて、私は多種の病気を患っていましたが、法輪功を学び始めてから完治しました。『真・善・忍』を心に置き、良い人になることは何も悪くありません。自宅で煉功をして何の法律の実施を破壊したというのでしょうか? こうして訳もなく私は拘禁されましたが、私は罪を犯してはいません! いま法輪功学習者を迫害している人たちは調査されています…」。しかし、裁判長はすぐに鄭さんの発言を遮ったという。 

 (注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2014/12/12/301383.html)
(English: http://en.minghui.org/html/articles/2014/12/25/147442.html)
 
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