刑務所で8年迫害され 劉福斌さんの命が危うい
■ 印刷版
 

 【明慧日本2018年6月6日】黒竜江省ドルボド・モンゴル族自治県の法輪功学習者・劉福斌さんは法輪功を堅持したために迫害され、泰来刑務所で8年間拘禁されている。泰来刑務所で、法輪功放棄の「三書」を書くように転向を常に強要され、書かないと様々な拷問を受けた。

 2017年3月から4月の間、劉さんはベッドの上で約1カ月間縛られていた。同年6月2日より、劉さんはルール違反という名目で独房に閉じ込められた。当時、猛暑で劉さんは熱中症になり食欲がなく、刑務所側に無理やり灌食された。6月8日、灌食された劉さんは嘔吐や下痢をした。13日にまた嘔吐や下痢をした。

 6月17日に独房から出されたが、その時の劉さんは何も喉を通らなかった。刑務官は「食べないと、鼻に管を挿し、毎日食料を注ぐぞ」と脅かした。劉さんは鼻に管をされるのを避けるため、無理やり食べたが、食べたものはすべて嘔吐した。

'法轮功学员刘福斌在黑龙江省泰来监狱被迫害'
泰来刑務所で迫害されていた頃の劉福斌さん

 2018年7月13日に家族は情報を得た時、劉さんはすでに33日間も食事が摂れないでいため、仮釈放を求めたが、刑務所側は「近日に死にそうな状況でない限り、仮釈放はできない」と拒否した。家族は何度も交渉し、外部の病院での健康診断を求めた。しかし、刑務所側に拒否された。

 8月18日、劉さんはやっと泰来県病院で検査を受けた。診断の結果は複数のラクナ梗塞、左肺結節、心嚢液貯留、心不全などがわかったが、嘔吐の原因は見つからなかった。劉さんは依然として動悸や、頭痛で頭が腫れるような痛みと胸の圧迫感などの症状が現れ、体が非常に衰弱していた。

 それでも刑務所側は治療を受けるのための仮釈を許可しなかった。劉さんは10年の刑期のうち、すでに8年3カ月を服役していたため、道理上では治療のための仮釈放は許可されるべきだ。刑務所の陳情課の主任は「法輪功学習者の場合は治療のための仮釈を許されるかどうかわからない」と言った。しかし、刑罰一課の課長は「お前のおやじが『三書』にサインすれば、すぐに仮釈の手続きをする」と劉さんの娘に言った。つまり、法輪功の修煉を放棄しない限り、治療のための仮釈の手続きはできないのだ。

  8月31日、家族は刑務所から、「劉は起き上がるのが不可能で、生活が自分で管理できず、県漢方病院に運ばれた」という知らせを受けた。家族は治療のための保釈を求め続けたが、相変わらず許可されなかった。

 9月末まで、劉さんの健康状態は改善しなかった。家族は大手の病院に転院しようとしたが、刑務所側は「すでに診断が下され、神経的な拒食だけで大したことではない」と他の病院への転院を拒否した。

 ちょうどその頃、家族は刑務所病院長の車の中で劉さんが重症で転院すべきだという書類を発見した。家族は引き続き、強く求めた。劉さんはやっとのことで、9月30日に県病院に転院することを刑務所側に許可された。しかし、刑務所側はずっと治療費を支払っておらず、病院側は重症の劉さんに対して血圧を測っただけで、他の治療は何もしていなかった。そのため、劉さんは当日の正午、意識不明になった。翌朝、劉さんはやっと意識をとり戻した。

 病院側は「この病気は治療できず、栄養剤を注射するしかない」と言った。入院して半月後、家族が専門医の診断の求めに刑務所側も同意したが、ちょうど中国共産党19大の開催中のため、劉さんをハルビン管理病院に転院した。そこで全身の診断を受け、胆嚢炎、胆石、結腸内ガス貯留、心嚢液貯留、胸水、腹水などの病状があると診断された。病院側は「もっと上のレベルの病院に転院するように」と言った。しかし、刑務所側は「県病院にしか移送できない、ハルビン第二病院に移送するなら、20万元を先に支払ってくれ」と家族に言った。

'刘福斌在泰来县医院手脚被手铐脚镣扣在床上'
手錠、足かせを嵌められたままで、泰来県病院のベッドに横たわる重症の劉さん

 2018年1月24日、家族はハルビン管理病院で劉さんに会ったが、劉さんは頭を上げるのも大変そうで、声は小さく痩せこけており、薬を1カ月以上停止され、栄養剤の注射も停止されていたことがわかった。それ以前の劉さんは栄養剤を注射するとすぐに熱中症になり、何かを食べるとすぐに嘔吐し、この状態が7カ月以上も続いた。

 家族は再度治療を受けるための保釈を求めたが、刑務所の獄政課長は劉さんの子供に「お前の父親は刑務所でたとえ死んでも、治療のための保釈は許可できない。余計な願望は諦めろ!」と何度も言った。

 劉さんの体がこんな状態になったのは、拷問が原因だった。劉さんは現在何も食べられず、ベッドに寝たきりで、自己管理が何もできない状態のままだという。

  (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2018/4/17/364224.html)
 
関連文章