口を修めなかったことからの教訓
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文/海外の大法弟子

 【明慧日本2018年7月11日】これは5、6年前に起きたことですが、それは今もなお記憶に新しいところです。

 当時、私は同修・AさんとBさん3人と一緒に、ある臨時のプロジェクトをやっていました。しばらくしてから、Aさんが突然同修・Cさんのことを言い出し、そして「Cさんはプロジェクトチームに入った当初、何も分からず、自分が少しずつ彼に多くのテクニックや機器の扱い方を教えたにもかかわらず、その後、Cさんから機器を借りようとした時、なかなか承知してくれなかった」と憤慨し、不満を漏らしました。

 ちょうどBさんもCさんに不満があり、Aさんの話には一理あると同意し、そして、Cさんの人と付き合う態度が良くないと言いました。実は、私の心の中にもCさんに対して不満があり、「彼は多くの行為が修煉者らしくなく、自己中心的で、独りよがりである」と思っていました。そこで、私は何も考えずに「それは彼が偉くなって、一人前になったからではないですか!」とすぐ口をついて出てしまいました。そして、自分のCさんに対する評価はとても適切だと思っていました。

 3人はCさんを批判してうっぷんを晴らし、それぞれの仕事を始めました。その時、私は身をかがめてものを拾って、立ち上がろうとした時、突然左胸が刺されたように痛くなり、そして、正常に呼吸ができなくなりました。少し息を吸っても、左胸が非常に痛くて、浅い呼吸しかできません。私は他の2人の同修に自分の異変を言わず、急いで部屋に入って発正念をし、旧勢力の迫害を否定しました。発正念をしている間も、ずっと深い呼吸ができず、息が苦しくて、とても危険な状態でした。5、6分間も発正念しましたが、状態が変わらないのをみて、急に内に向けて探そうと思いつきました(師父が気づかせてくださった)。さっきAさんとBさんが陰で同修の噂をした時、自分はそれを制止するどころか、かえって火に油を注ぐようなことを言って、業力を作ってしまったことがやっと分かりました。

 自分が間違ったと気づくと、不思議なことに、胸のつかえがすっと取れ、呼吸が楽になり、すべて正常となりました。私はすぐ立ち上がって仕事に戻りました。すべては10分ぐらいの間に起きたことでした。他の2人の同修は異常を察知せず、私も事情を明かさないで、この事はこのまま終わってしまいました。その後、振り返って考えた時、もし、師父の啓示がなければ、私はそのまま窒息死してしまったかもしれないと改めて怖くなりました。

 師父は「業あるいは業力は、本人がこの世あるいは前世で犯した間違いに由来しているのですが、たとえば殺生をしたとか、誰かをいじめたとか、誰かの利益を奪ったとか、陰で誰かを非難したとか、誰かに冷たくしたとかなどなど、いずれも業力を作り出すことになります」[1] と説かれています。

 修煉する前、同僚や友人と一緒にいる時、私はいつも人の噂を根掘り葉掘り聞き、人の悪口を言うのを楽しんでいました。人が失敗して上司に怒られると、私は秘かに嬉しくなり、それをネタにして皆と大笑いしました。

 修煉後、それは嫉妬心だと分かり、そして、口を修めなければ業力を作り、人に徳を与えてしまうことも分かりました。しかし、長年にわたり身についた習慣により形成された物質はまだまだ取り除かれていないため、多くの場合、自分の言動が観念に左右されていてもそれに気づかず、最も大切なこと、自分を修煉者として自ら厳しく律することができませんでした。

 師父は説かれています。「表面の全てが変化し終わったら、あなたはやっと完全に人間を離れることになります。しかし、修煉の過程で、自分の意識をはっきりさせていなければならず、自分の足りないところを取り除き、良くないところを抑制し一掃し、絶えず上を目指す意識がなければならず、これが即ち修煉なのです」[2]

 旧勢力は虎視眈々と私達の隙きを狙っていて、大法弟子と私達が救い済度する衆生を破滅させようとしているのです。師父は説かれています。「重大な過ちばかり考えないでください。大きな過ちがなく、法に対して確固たる信念を持っているとあなたは思っています。しかし、あなたはそれらの小さいことを軽視しないでください。邪悪は隙に乗じてくるのです。多くの学習者は小さい過ちのせいで命まで失いました。本当に非常に小さいことが原因だったのです。修煉は厳粛であり、漏れがあってはならないからです。あなたはそれらのことを長い間修めていません。小さいことですが、あなたは長い間重視していません。これで大ごとになりました。多くの人がこれで命を失いました」[3]

 この数年、身の周りに先に逝ってしまった同修がいて、確かに損失をもたらしました。私達修煉者は皆師父が延長してくださった修煉の道をしっかり歩み、互いに向上し、共に精進していきたいと願っています。不足なところはご指摘ください。合掌。

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『法輪功』「第三章 心性を修煉する」
 [2] 李洪志師父の著作:『各地での説法見四』「二〇〇三年アトランタ法会での説法」
 [3] 李洪志師父の経文「二〇一五年米国西部法会での説法」

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2018/6/29/370383.html)
 
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