【明慧日本2018年7月18日】2018年6月22日午前9時、天津市西青区西青裁判所で天津の呉殿中さん、李明君さん、王蓮蓉さん、耿冬さんの4人の法輪功学習者に対して、不当な裁判が開始された。公安担当者(警察官だけに限らず、国保や私服警官や身分のはっきりしない者を含める)は、不当に4人の法輪功学習者を強制連行した際に、召喚状を提示することもなく、不当に個人の所有物を押収した。その時も、押収した物品の明細書さえ出さなかった。
証言を問いただす段階では、公訴人は4人の学習者たちが派出所で、何度も調書を偽造している箇所があると読み上げた。4人は等しくそのような調書の事実はないし、自分は未だかつて、そのような話など知らないと述べた。その中には騙して罠にかけるような調書もあった。
耿冬さんの場合は裁判の全期間中、警察も検察も裁判所もすべての機関が多くの違法行為を行った。
まず、弁護士が弁護の際の質問により、4人の学習者は全員が裁判所から送達されるべき召喚状を、前もって受け取っていないことが分かった。みな警察官が口頭で告知しただけで、日にちを変えて開廷していた。召喚状を当事者に渡さないということは、裁判所の手続上、不当行為に当たることが明らかになった。
例として王蓮蓉さんの証言によれば、警察当局は、彼女の80歳をすぎた寝たきりの母親をネタに、脅して騙した。母親が病気だから、もし調書にサインするならばすぐにも釈放してやるから、家に帰って母親の面倒をみたらいいと言われ、王蓮蓉さんは切羽詰まってサインしてしまった。
不当な尋問の中で、呉殿中さんは裁判官に自分の心臓に痛みがあり、鼓動が特に速くなっていることを伝えた。裁判官は心臓の病歴があるかどうか、服薬するかどうかを尋ねた。呉殿中さんは以前には心臓の病歴もないし、服薬もしていないと言った。今回拘禁されてから心臓病の症状が現れ始めたと言った。
それならば、裁判官は法廷尋問を続けると宣言した。けっして呉殿中さんの体調が悪いことなど考慮せず、休廷したりしなかった。しかし、午後になって弁護士が発言している時、裁判官は訳もなく中断して、休廷を宣言した。西青裁判所の裁判官の劉斌は、被告人の身体を気遣うことなど、一切ないことが明らかだった。
自らを弁護する段階において、4人の学習者は、「法輪功は修練して良い人になるように教えています。人の心を善に向かわせ、真・善・忍の基準に基づいて自己を要求し、トラブルが現れた時は、自分のどこが正しくなかったのかを内に向けて探します。以前、身体に多くの病気があったけれども、法輪功を修煉したことによって健康な体になることができ良い人になった人が、どうして社会を脅かし、他人に危害を与えることがあるでしょうか? 法律違反をしているといいますが、それでは一体どの法律のどこに違反しているというのでしょうか?」と述べた。
事件を振り返ってみれば、天津西青区の多くの学習者たちが国保(法輪功迫害の実行機関)によって、強引に連行され、濡れ衣を着せられた。
天津の国保と各地区の派出所の警官は、2016年12月7日、統一行動を取ると同時に、多くの学習者を強引に連行した。概算した統計によれば、西青区だけでも7人の学習者が強制連行され、家財を押収された。彼らの名前は、李明軍さん、王蓮栄さん、田老人、耿東さん、呉殿忠さん、陳文燕さんと陳文燕さんの娘の7人である。85歳の田老人だけが、当日家に帰らせてもらえたが、その他のすべての人は不当に拘留され、西青区の看守所で拘禁されたままである。
天津西青裁判所は耿冬さん、呉殿忠さん、李明君さん、王蓮栄さんの4人の学習者に対して、不当に裁判にかけようとしている。耿冬さんと呉殿忠さんに対しては懲役3年から7年の刑罰を下そうとしているという。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)