【明慧日本2018年7月30日】河南省安陽市文峰区裁判所は2018年4月、法輪功学習者・呉欽釵さん(68歳女性)に対して秘密裏に開廷し、判決を下した。
裁判所の裁判官・王廷印は弁護士をやめさせるようにと、呉さんの家族を脅迫した。家族は従わなかったが、王は引き続き弁護士の介入を妨害した。2018年4月、裁判所は呉さんの家族にも弁護士にも通知せず、留置場で呉さんに対して開廷し、懲役4年の実刑判決を宣告した。その判決の結果を家族には知らせなかった。
6月15日、呉さんは新郷女子刑務所に収容されたが、家族はそのことも知らされていなかったという。
呉さんは2016年12月下旬、安陽市の街で人々に法輪功の真相カレンダーを配ったとき、警官に文泰公安分局に連行された。その日の夜、呉さんは健康状態が悪くなり仮釈放されたが、6カ月間、当局の監視が続いた。その後、呉さんは文峰検察庁に起訴された。呉さんは当局の迫害を避けるため、自宅を出て、山東省にある実家に帰った。
しかし、2017年10月19日、文泰公安分局は多くの警官を出動させ、呉さんの実家に行き取り囲んだ。警官らは呉さんの実家の窓を壊して押し入り、呉さんを連行した。呉さんは安陽市に戻され留置場に拘禁された。
その後、裁判所は呉さんに対して開廷しようとしたが、「弁護士が来なければ出廷しない」と、呉さんが固く主張した。しかし、610弁公室と裁判所は家族が雇った地元の弁護士に圧力をかけ、弁護士に呉さんの弁護を辞退するように強制した。
家族は仕方なく、ほかの地方の弁護士に依頼するしかなかったが、裁判所は再度、弁護士にこの案件の閲覧をさせないなどの妨害をした。弁護士は裁判官の不法行為を訴えた。裁判所は呉さんの家族に弁護士をやめさせるように、そして地元の弁護士を雇うようにと強制したが、家族は拒否した。
呉さんはこの不当な判決に対して控訴したが、有無を言わさず、刑務所に強制的に拘禁された。
2002年9月、呉さんは法輪功を学んでいるという理由で、労働教養処分2年を下された。だが入所の身体検査で不合格であったため、労働教養所側に入所を拒否された。
2004年6月、呉さんは実刑判決3年を言い渡された。
2009年9月、呉さんはまたも実刑判決4年を下された。
明るくて、善良な呉さんは法輪功を学んで、より良い人になる努力をしてきたが、当局によって自由を奪われた。法輪功の迫害が始まって19年間のうち、11回のお正月と11回の中秋節を家族と一緒に過ごすことが出来なかったという。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)