文/イスラエルの大法弟子
【明慧日本2018年8月31日】多くの人々のように私は若い頃、学校で勉強して、その後兵役につきました。また、人に雇われたこともあり、自分の会社の社長になったこともあり、妻であり、母でもあります。いろいろな経験がありますが、私にとって法輪大法の修煉をはじめたあの瞬間からが、本当の人生のはじまりであった気がします。あれから大法修煉はもう17年になります。
修煉を始めたのは50歳になった頃です。以前、私はいつもすべてがうまくいけばいいと思っていましたが、思い通りにならないことがほとんどでした。これはなぜでしょうか? また、この世で自分は何をしたいのかが、分かりませんでした。今の生活は人生の全部ではないはずだと、自分に問いかけていました。周りの人達を見ると、彼らには素晴らしい職業や家庭、多くの財産、あるいは権利がありますが、満足感も気楽さもなく、逆に、一つ目標が達成すると、すぐに新たな目標を立てることを生き甲斐だと思っています。
私は48歳の時、かなり長い期間体調不良で立つ力もなく、立つと目まいがして倒れてしまい、1カ月ほど入院しました。食欲がなく痩せていき、痛みで眠れず、検査した結果はホジキンリンパ腫(悪性リンパ腫の一つ)という病気で、いわゆるリンパ腫の中で最も酷いものでした。
数カ月の放射線治療で髪の毛は抜け、顔色は灰色っぽくなり、皮膚はシワシワで力もなくなり、ほとんど食べれなくなりました。私は暗い考えばかりで希望を失い、すべてのことに興味が持てず、そのままベッドの上で10カ月間過ごしました。
放射線治療の後、癌細胞がなくなったものの、私は極めて衰弱して疲れやすくて階段も上がれず、それに骨粗鬆症にもなり酷い状態でした。ガンからは逃れられましたが、今後どうすればいいのか全く分かりませんでした。
数カ月の後、私は新聞で法輪功に関する記事を読んで、無料で教えてくれると知りました。初めて煉功する時はつらくて耐えられなかったのですが、歯を食いしばって続けました。座禅する時にも、関節が火で焼くように痛かったので、枕を背中に置き壁にもたれかかりました。それでも、全身が痛くて我慢できない時は、カーペットの上に寝転んで数分間休んで、また煉功するような日が何日も続きました。
それでも、1回目の煉功が終わった時には背筋がピ-ンと伸びたことに気が付き、これが合図だと思い煉功を続けました。煉功を教えてくれた同修は脳神経学の教授で、奥さんと共に自宅で無料で教えていました。煉功の時は体中が痛かったのですが、心の中ではこの功法は自分にとって、とても良いものだと思い続けました。また、『轉法輪』を読むことも私にとっては容易ではありませんでした。1回読んだ時には面白かったのですが、ごく普通だと思い、毎日寝る前に何ページか読みました。そして、この本は私が考え続けていた生命に関する問題を、解いてくれたことに気づきました。当時の私は修煉について理解が浅く、自分の生活の中にいろいろな問題を持っていました。しかしそれらは、「真・善・忍」に従って修煉させるものであるということまでは、認識できていませんでした。
ある日の朝、私は家で食器を洗いながら、自分が修煉について、どこまで理解しているのか考えてみました。頭の中にたくさんの考えがあり、狂いそうになりました。私は涙を流しながら、「修煉ということが何も分からないのなら、自分が法輪大法の弟子だと呼ばれないのではないか」と自分に問いました。泣き続けているうちに、突然一念が頭に浮かびました。「ちょっと待って、真・善・忍が私にとって重要なものなら、これに基づいてやってみるべきだ。法輪大法の弟子だと呼ばれなくても、人間の基準として従おう」と思うと心は落ち着き、自分を何と呼ぶかについて考えなくなり、修煉だけに専念しようと決めました。
それからの数年間、私は『轉法輪』と師父の各地での説法を繰り返して勉強し、同修たちと心得についても交流していました。少しずつ宇宙の理が分かるようになり、『轉法輪』で読んだことが私の身に一つ一つ現れてきました。私の体が快方に向かい、性格も穏やかに変わってゆき元気になり、栄養剤すら必要でなくなりました。たまに煉功場から出るバスに乗り遅れると、家まで1時間も歩いて帰ることがありましたが、全然疲れませんでした。
最初の頃は家族に法輪大法について、どう説明したらよいかわからなくて、家族もただ私が煉功していると思っていました。しかし、私はだんだんと自分だけが受益すべきでないと考え、家族や友人にも法輪大法とは何かなどを教えるようになりました。9日間の教室に参加した姉は、生活の中で出来るだけ大法を基準にし始めました。そこで私は一つの煉功場を立ち上げ、知人たちを誘いました。
大法の導きの下で、私の物事に対応する能力も強くなり、家族の負担になっていたこの私が、逆に、今では彼らの動力源になりました。そして、ますます健康になった私を目にした周囲の人達は、みんな驚きました。
現在、私はもうすぐ67歳になりますが、過去何十年も前の私よりも、ずいぶん元気で、楽観的になりました。私は100パーセント自分の歩んで来たこの道は、最高の道を歩んできたと信じています! この道は人々の過ちを正し、より良い人間になり、周りの環境や社会に対してもさらに良くなるように教えています。この大法こそが唯一、日常生活の中の本当の意義と目的を教えてくれ、人生の歩むべき道を指導してくれるものだと信じています!