しっかりと学法することで さらに正念が強まる
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2018年10月15日】2004年、私は法輪功迫害の真相資料を配った際に、邪悪な中国共産党に迫害され、懲役4年の不当な実刑判決を下され、藍州刑務所に拘禁されていました。迫害中、私は苦痛に耐えられず転向してしまい、「保証書」を書き邪悪に提出しました。その後、私は非常に悔しく思い、自分自身が持っていた良いものがすべて消えてしまったと強く感じ、涙が出て止まりませんでした。

 当時の私は「大法を裏切り、良心を裏切り、もう絶対に師父に加護していただけない」と思い、心の中で辛く感じました。突然ある日、頭に一つの言葉が浮かんで来ました。それは「師父にご加護いただけるか、いただけないかは、これから先、法をしっかりと修められるかどうかできまる」ということでした。そこで私は暗記した法(主に『洪吟』)のテーマを一覧表にし、メモ用紙に書きとめておきました。監視役の受刑者に見つけられないように、私は1冊の『西遊記』を借りてきて、メモ用紙を本に挟み込みました。『西遊記』を読むふりをし、毎日5分間あるいは10回で一段落ずつ法を暗記し、毎日続けました。すると、暗記すればするほど、心にある苦しさが減軽されていき、正念も強くなっていきました。

 午後の作業が終わり夕食を食べた後、他の囚人達は皆テレビを見たり、おしゃべりをしたり、将棋をしたりする中、私は1人ベッドの上で座禅をしました。他の人に見つからないように、布団を足の上にかけ、メモに書いてある経文のテーマの通り、法を暗記しました。

 最初は座禅を30分しか続けることが出来ませんでしたが、その後、1時間座禅しても足の痛みを感じなくなり、しかも正念がどんどん強くなりました。冤罪の最後の1年になると私の恐怖心が大幅に減り、以前書いて提出した「保証書」を撤廃すると声明することに決めました。

 当時、刑務所に6人の大法弟子がいて、私は彼らにも一緒に声明を書いて出すようにと勧めましたが、彼らは迫害が酷くなることを恐れました。私は彼らに「せいぜい独房に入れられるか、殴打されるか、電気棒や鉄の棒で殴られるかだ、それ以上の深刻なことは何もない」と言いました。その中の2人の同修は私と一緒に、以前プレシャーをかけられて不本意に書いた「保証書」を撤廃するという声明を書きました。当時、私達3人が釈放される時間が近づいていましたが気にせず、心の準備と覚悟ができていました。しかし、意外にも何も起きませんでした。3、4日後、私は担当の刑務官に呼ばれ、「これはあなたが本気で書いたものですか?」と聞かれ、私は、「はい、その通りです」と答えました。また刑務官に「私はあなたが書いた声明書を上司に提出します」と言われましたが、私は全く恐れていませんでしたので、刑務官に法輪功の真相と、主に病気が治ることを説明しました。刑務官はこれを聞き、苦笑いしながら私を元へ帰らせました。

 数日後、私は刑務官に呼ばれ「減刑する」と言われ、私は「自分は何の罪も犯していませんので、減刑自体もあり得ません」と言いました。すると刑務官は怒りだして、手を振りながら「もう帰りなさい」と言われ、私は元いた場所に帰りました。また数日後、私は再度呼ばれ、また「減刑する」と言われましたが、私は同じ言葉で言い返しました。

 それからというもの監視役の受刑者達は、私に対する迫害をしなくなり、私がトイレに行くときも、私の後ろを付いて来なくなりました。そして刑務官が私に会う度に、ニコニコしてあいさつをしてくれました。しかも、私の寝台を上段から下段へと移してくれました。釈放される日に、刑務官は私に30元の交通費をくれました。

 家に帰ってからは派出所の警官らが数日おきに来て、私の様子を見に来ました。ある日、派出所の所長が7、8人の人を連れて来て、私に「今日はおとなしくして、余計なことを言わないでください。彼らは省や県から来た上司達です」と言われ、私は彼らの顔を見ても、何も言いませんでした。

 家に入って来て、1人の女性がバッグからメモ帳を取り出し、1人の男性が私に「いつから法輪功の修煉を始めましたか?」と質問しました。私は恐れがなく、彼の質問通りには答えませんでした。その代わりに、彼に大法の迫害の真相を述べました。特に「病気を追い払って、健康を保つこと」に関する内容を詳しく説明し、説明すればするほど説得力が強くなる気がしました。私はあの男性に「もし、あなたが私のような立場で、病気も治らず、お金もなければどうしますか?」と聞くと、彼は頷いて周りの同僚達を見回しました。そして、その女性は用意したメモ帳を再びバッグに入れました。彼らは帰る前に、にこやかな表情が表れ、そのうちの1人が私に「自分はここの県知事ですが、時間があるときに遊びに来てください」と言われたので、「ありがとうございます!」と返事をしました。

 一度、親戚の1人に結婚式に招待されました。当日、披露宴が始まる前に、私は式場の庭園にある赤い布の上に毛沢東の写真が置いてあるのが見えました。私はすぐに正念を発しました。5分も経たずに、2人の係員が毛沢東の写真を取り除き、「福」の字と入れ替えました。

 以上、三つのことは私自らが経験したことです。心底から深く「私達自身が正しいことをすれば、万能な師父に守っていただける」と悟りました。それから、さらに、師父が語られた「弟子正念足りれば、師は回天の力有り」[1]を悟りました。そして、学法の大切さをいっそう身にしみて理解できました。

 師父の慈悲なる救度に感謝いたします! 私はやるべきことを必ずしっかりとやっていきます。

 注:
 [1] 李洪志師父の詩:『洪吟二』「師徒の恩」

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2018/9/11/373655.html)
 
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