法を暗唱することについての体得
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文/中国の大法弟子 

 【明慧日本2019年12月20日】修煉者として法を全部覚えてしまうことは、私達の強い願望です。ここでは、自ら法を暗唱する際の少しの体得をお話しします。

 師父は「しっかりと修める人は求めることに執着することなく自然と得ており、一切の功、一切の法はすべて本の中にあり、大法を通読すれば、おのずと得るのです。学ぶ人は自然と変化して、繰り返し通読すれば、すでに道の中にいます。師の法身は必ず静かに護り、ずっと続けていけば、いつの日か必ず正果が得られるのです」 [1] と説かれました。

 私の場合、覚えようとする段落を繰り返して暗唱し、一文字も間違わず、すらすら暗唱できるようにしてから、次の段落に進みます。そして次の段落を暗唱し、こうして一段落、一段落と覚えていき、順番に覚え、同じ場所に立ち留まらず、あるいは前の部分に戻って復習をしないで、ひたすら前へ進み、本の最初から最後まで通して暗唱するようにしました。一通り暗唱してから2回目の暗唱を始め、繰り返して暗唱しました。こうしているうちに、暗唱する周期が次第に短縮されていき、暗唱にかかる時間も短縮され、スピードアップしていきました。

 師父は「人間には中毒という言葉がありますが、中毒とは何かを教えます。医学的に、快楽を司る神経が刺激され、発達すると依存症になると言われていますが、そうではありません。どういうことでしょうか? 時間が経つにつれ、あなたの体にあなたの姿形と全く同じもう一人のあなたが出来上がります。このもう一人のあなたは執着によって構成され、あなたを制御しています。とても強い執着があなたの姿形を形成したため、あなたの心を制御してしまうほど強い力を持っています。とても強い心によって形成されたからです」 [2]  、「パソコンやゲームに依存する場合も同じ作用が働いています。同じ仕組みです。やめてしまえば、この私を死なせる気かと承知せず、どうしても画面を見るようにあなたをコントロールするのです。見ないのですか? 仕事に対しても勉強に対してもやる気がなく、頭はパソコンやゲームのことでいっぱいで、夢にまで出てくるようにするのです」 [2]  、「人間ですが、私はいつも考えていますが、人間は非常に他のものにコントロールされやすいのです。人間の肉体は親から与えられた体で、食料を食べて成長しています。なんと弱いものでしょう。誰もがこの体を制御することができます。他の空間で形成されたものは霊的なもので、低い次元の霊ですが、それも人体をコントロールすることができます。人体が弱いからです」 [2] と説かれました。

 師父の法から、「現代意識や党文化、様々な快楽、執着、悪魔にコントロールされないようにするには、私達は道徳感、倫理感、ライフスタイルにおいても、必ず神の教えに従わなければならない」と理解しました。暇な時、家事をする時、『洪吟』を多く暗唱し、神韻の音楽をよく聴き、神韻の踊りを多く鑑賞しましょう。そうすれば、私達は仕事、勉強、生活において、進路から逸(そ)れることがなく、そして、伝統の道に回帰することも出来るのではないかと思いました。

 また、自分の正念を強めなければなりません。正念は法から来るものです。法を暗唱する時、必ず止まらないように堅持しましょう。ひたすら前へ進み、勇猛精進し、根気よく続けましょう。そうすれば、覚えた法のエネルギーがますます強くなり、正念もますます強くなります。いったん止ってしまえば、続けることは難しくなります。努力を怠ればたちまち後退するからです。

 『三字経』の中の孟母断機(もうぼだんき)※の話も、楽羊子(前漢の人)は妻の説得により7年間も家に帰らず、学業を完成させた話も、人々に勉強を中断してはいけない、堅持することこそ成功の元である、という事を教えてくれています。

 師父は「この高エネルギー物質は霊的なもので、力を持っています。量が多くなるにつれて、密度も高くなり、身体のすべての細胞に満ちると、人間の肉体の細胞、この最も無能な細胞を抑えることができます。いったん抑えれば、新陳代謝ができなくなり、最後は完全に肉体の細胞に取って代わります」[3] と説かれました。

 法を覚えることも同じです。覚えるのが多ければ多いほど、高エネルギー物質の密度も高くなります。そうすれば、よくない考えが次第に抑えられ、法が自然として脳裏に顕れ、最後には人間の考えに取って代わり、私達の体にも脳にも充満してくれます。

 考えや行動を指導してくださる法があれば、関門を突破する時、あるいはトラブルに遭った時、私達は自然と自分を修煉者と見なし、しっかり行なうことが出来るようになるでしょう。

 個人的な体得を持って皆さんと交流しました。どなたも法を暗唱することが成功するように、と心から願っています。

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『精進要旨』「師を拝む」
 [2] 李洪志師父の経文:『二〇一九年ニューヨーク法会での説法』

 [3] 李洪志先生の著作:『轉法輪

 ※孟母断機(もうぼだんきとは、孟子の母が織っていた織布を断ち切って、学問を中途でやめるということはこのようなことであると孟子を戒めた)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2019/11/27/395956.html)
 
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