75歳のエンジニアが、再び連行される
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 【明慧日本2018年12月4日】山東省済南市の法輪功学習者・劉嗣堂さん(75歳男性)は2018年9月6日、妻・張慧清さんと一緒に天橋区桑店市場に行き、人々に法輪功が迫害されている事実を伝えたが、桑店派出所の警官により不当に連行された。劉さんは高齢のため当日、解放されたが、張さんは済南拘留所に送られた。警官は張さんの拘留期間について、10日だと言ったが、15日間に改めた。張さんが拘留13日目に警官は家に居た劉さんを、再び連行した。そして警官は、劉さん夫妻を済南留置場に送り込んだ。


劉嗣堂さん

 妻・張さんは10月25日に仮釈放されて帰宅した。同日、家族は「劉嗣堂は『前科』(かつて懲役5年6カ月の実刑判決を受けたこと)があるため、天橋区検察庁に逮捕令状を発布された」という通知を受けとった。

 劉さんは済南鋼鉄会社の設備製造機動科のエンジニアで課長だった。2005年11月末、会社側は劉さんに共産党の「再勉強会」に参加するようにと通知したが、劉さんは「私は脱党したので、行きません」と、正直に言ったことが、迫害される理由になった。

 その後、会社の共産党書記は公安局の警官6~7人と一緒に劉さんの自宅に不法に侵入し、いきなり家宅捜索を行った。当時、劉さんの家に訪れていた高齢の法輪功学習者4人も、劉さんとともに連行された。その後、劉さんと連行された学習者4人は歴城裁判所に懲役3年、執行猶予4年の不当な判決を宣告された。

 2009年2月4日、劉さんは歴下区軽騎路派出所の警官により自宅から連行され、家宅捜索を受けた。警官らは劉さんの家にある多くの家財、息子の結婚式のための資金9万元を押収した。

 2009年12月9日、歴下裁判所は劉さんに対して不当な開廷をしたが、家族の傍聴を許さなかった。18日に懲役4年の実刑判決を宣告された。前判決と併せて、懲役5年6カ月の判決になった。

 妻・張さんは夫の解放を求めるため、歴下区の610弁公室のリーダーに会った。リーダーは公安支局の責任だと言ったので、家族は公安支局の警官に会って話をした。しかし、公安局の警官はやはり610弁公室のリーダーの責任だと言った。そのため、張さんは再びそのリーダーに連絡したが「泉城広場で待つように」と言われたが、数時間待っても来なかった。張さんは電話をして聞くと「俺は、時間がない」との一言で終わらせた。その後、そのリーダーは秘密裏に張さんに労働教養処分を下した。

 劉さんは刑務所に拘禁されて酷い拷問を受けた末に、数回も武装警察病院に救急搬送されたが、家族との面会は許されなかった。2013年5月2日、家族は刑務所に行き、劉さんに会おうとしたが「病院に運ばれた」と言われた。そして、家族は病院での面会を求めた。刑務所の警官は「病院側は面会することに同意していない」と言った。家族は病院側に聞いてみると「私たちとは関係ない。刑務所側が会うことを許していない」という返答だった。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2018/11/4/376645.html)
 
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