心性を修める体験
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文╱中国の大法弟子

 【明慧日本2018年12月21日】今年の秋、9月20日ごろ、私は美容院に行って髪を切りました。支払いをする時、私は店長に、「カード(前払い式のカード)には残額がもうないから、今日、現金で支払いますね」と言うと、店長は「ちょっとお待ちください。調べてみますね」と言って2冊の分厚い顧客名簿を出しました。店長はさっそく私の名前を見つけ、「まだ残額がありますから、ここから差し引きますね。現金でのお支払いは結構ですよ」と言いました。そのため、私は何も考えずに、「それなら良かった。じゃお願いします」と言ってそのまま美容院を出ました。

 簡単そうなことのように思えましたが、実はそう簡単ではありませんでした。

 美容院から出たのは9時頃でした。私は自転車に乗って街を回り、縁のある人を探そうとしました。しかし、2時間ほど回りましたが、縁のある人にはなかなか会えず、険しい目つきで見られ、ひどい言葉を投げつけられ、あるいは馬鹿にされるなど、とにかく八方塞がりの状態でした。いったいどういう事なのかと思い、発正念をしても状況は改善できず、内に向けて探しても原因が分かりませんでした。

 午後、グループ学法の時、同修と人を救うことの難しさについて話し、そして、私の問題はどこにあるのかと交流しました。美容院の事に言及すると、同修のAさんに、「前回あなたは美容院に行った時、カードにはもう残額がないと言ってたわよね」と言われたとき、「やはり同姓同名の人がいたんだ」と思いました。確かに美容院で支払った時、「もしかしたら、同姓同名の人のお金を差し引いたのではないか」と一瞬思いましたが、「店長が残額がありますよと言ったので、それならいいのではないか」と真剣に考えませんでした。

 「これは利益の心ではないか? 見つけた! この利益の心は法に反しているもので、大法弟子としてやるべき行為ではない。明日、お金を返しに行こう」と私は思いました。翌日、美容院に行ってみたら、お客さんがいっぱいでした。私が店に来た理由を話すと、店長は「分かりました。今忙しいから、後で調べおきますね。まぁ、店は儲かっているから、心配しなくてもいいですよ」と言ってくれたので、私はなにも言わずそのまま店を出ました。

 真相を伝える時、昨日と同じように順調ではありませんでした。「今回の件は常人のことなら、たいしたことではないかもしれませんが、しかし、大法弟子として、常人の理で自分を要求してはいけない」、「自分は20年近く修煉をして来たのに、どうして私心が未だにあるのだろうか? 何かに遭遇すれば、この私心はまた顕れてくるのではないか」と、家に帰ってもまだ落ち込んでいました。3日目、私は再度美容院に行きました。店長は、「確かに間違っていました。あなたのカードは残額がゼロになっているのに、同姓同名の人からお金を差し引いてしまいました」と謝りました。私はすぐにお金を払おうとしましたが、店長は「今でなくていいですよ。次回来られた時、まとめて払っていただければ結構ですよ」と遠回しに断りました。

 以前、店長に法輪功の真相を話したことがありますが、100%信じてもらえませんでした。今回の事を通して彼女に大法弟子のことをしっかり認識をしてもらいたいと思い、私はきっちりと料金を払いました。

 2、3日前と全く同じように、私は自転車に乗って街を回り、真相を話して人を救おうとしました。同じ時間帯で同じ道のりでしたが、今日はとても順調でした。会う人は皆笑顔で接してくれました。ある幹部らしい人に話をしていると、若者がやってきて、「おばさん、僕もまだ脱党していないよ。僕も脱党するよ」と言いました。また、ある人に話すと、周りに「法輪大法は素晴らしい! 法輪大法万歳!」と叫ぶ人もいました。とにかくすべて順調でした。家に帰って三退者名簿を見ると、脱党したのは5人、脱団したのは4人、脱隊したのは4人でした。「今日、美容室にお金を返したことが大法弟子の基準に合格したので、師父は私を加持してくださり、縁のある人を連れてきてくださったのだ」と悟りました。

 今回のことを通して、私は心を修めることの重要性を最認識させていただきました。今までは、法を学び、煉功をし、発正念をして、そして真相を伝えて人を救うことだけに力を入れて、この三つのことさえしっかり行なえば、合格した大法弟子になれると思い込んでいました。そのため、心性を修めることを疎かにし、そして、心を修めることと真相を伝えることの関連性についてもあまり考えませんでした。人を多く救うと、うぬぼれる心が顕れ、救う人が少なければ不平不満が出てきます。大法弟子として、一言一行が法に則っているかどうか、真・善・忍の基準を満たしているかどうかについて、あまり重要視してきませんでした。これから、着実に心を修めなければならないと思いました。

 同じ問題にあっている同修に、くれぐれも心性を修めることを重視してほしいと呼びかけたいと思いました。私たちのする事、なす事が大法の要求に従って行なうことができれば、真相を伝えて人を救う時も、半分の労力で倍の成果をあげることができるのです。

 個人の浅い体得です。不足な所があれば、同修の慈悲なる叱正をよろしくお願いします。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2018/11/5/376682.html)
 
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