【明慧日本2019年2月1日】四川省成都市の法輪功学習者・趙帮海さんと妻の李常秋さん夫婦は2014年7月8日、警官に連行された。その後、夫婦ともにそれぞれ懲役7年の実刑判決を宣告され、刑務所に収容された。当時、趙さん夫婦の一人娘はまだ16歳だった。それから4年、娘は何度も何度も刑務所に行き、父親との面会を求めたが、すべて拒否された。
現在、趙さんは楽山嘉州刑務所に拘禁されている。趙さんは刑務所に収容された後、音信不通になった。娘は毎回も父親との面会を要求したが、刑務所側に「地元の公安局の国家安全局に『面会許可』の証明書をもらって来い」と言われた。娘は毎回、地元の国家安全局に言われた証明書を求めたが、「趙帮海は『転向』しないから、面会は許さない」と、拒絶された。
李さんは成都市竜泉驛区女子刑務所に拘禁されており、毎年、娘は母親に1回会いに行った。李さんは毎月1回だけ、家族に電話してくる。しかし、4年来ずっと父親の消息についての情報は一切なく、娘は父親に会いたいし、父親のことをとても心配している。
趙さん夫婦が2014年に拘禁された後、娘の保護者はいなくなり、その上、当局からの脅迫は常に続いた。最も善良で明るかった娘は口数が少なくなり、娘は「パパもママも良い人なのに、拘禁されるなんて、どんな世の中なの!」と話した。寂しくて、圧力をかけられた少女は手首など、数か所を自身で傷つけたり、部屋に閉じこもったりするようになった。
成績は優秀で、古筝(こそう)も上手で、9級に合格したが娘の体調が悪くなり、先生に退学するようにと勧められた。そして、娘は退学したが、意識不明になることがしばしばあり、病院に運ばれ検査しても病気は見つからなかった。また、腹痛の症状が現れたが、B超音波、CTスキャナーで検査しても原因はわからなかった。医者は「多分、精神的ダメージによるものかもしれない」と話した。
趙さんの親戚が派出所に行き、「子供の世話や70代の母親の世話、自立生活のできない妹の世話をしなければならないので、趙さん夫婦の1人を解放するように」と求め、仮釈放の申請書を書いて渡した。しかし、案件の担当者は「俺は村に行って、趙帮海夫婦の調査を行ったが、誰1人として夫婦の悪口を言う人はいなかったよ、それでも、上司の命令だから、俺にはどうすることもできないんだ」と話した。
李さんの拘禁でショックを受けた李さんの父親は倒れて亡くなった。また、母親は李さんに会いたがっていたが会うこともできず、無念のまま、2016年2月に死亡した。
娘はもう20歳になり、大学生になったが、父親に会いたくても会えず、しかも経済的困難な状況に陥り、親戚に頼って生活しなければならない状態になっているという。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)