【明慧日本2019年5月16日】(米国=明慧記者・李静菲)アメリカの首都ワシントンの一部の法輪功学習者tたちは4月14日午後、中国大使館の前で集団煉功を行ない、「4.25」平和陳情20周年を記念する集会を開いた。
1999年4月25日、天津市の法輪功学習者が公安当局に不当に連行され、多くの学習者は暴力を振るわれ負傷した。当日、情報を知った1万人近い学習者たちは、自発的に北京の陳情局に平和的に陳情を行ない、合法的に自由に煉功できる環境を求めた。しかし3カ月後、江沢民は嫉妬心から国家権力をフル稼働させ、法輪功に対する迫害を発動した。この迫害は20年経った今でも続いている。
「4.25」に現した道徳規範は人々に光明と希望をもたらす
ワシントンDC法輪大法佛学会スポークスマン・葛敏さんは、法輪功学習者の「4.25」平和陳情は、中国共産党の集権統治下で現れた「真・善・忍」の普遍的な価値と道徳の恒久的な規範だという。
葛さんは、「『4.25』の陳情は歴史が中国共産党に善良を選択する機会を与えたが、中国共産党の邪悪な本質は『真・善・忍』を修煉する善い人への迫害を決めた」と発言した。
「4.25」に参加した章さんは、電話を通してその当時のことを、「『4.25』の出来事で私たちは一つの精神を見ることができた。それは個人の得と失を量ることなく、恐れず『真・善・忍』の原則を堅持する精神である。この過程で、学習者は仕事や家庭、自由、健康を失ったが、しかし20年間を歩き通し、この堅持は継続している」と話した。
「4.25」の陳情に参加した証言者の一人・曾さんは、最近になって20年前の「4.25」を回想した時、その日の重要な意義についてさらなる理解があるという。
曾さんは「学習者が20年前の『4.25』に現したものは、言葉を必要としない勇気と内心の平和であり、これらの現れは彼らとともに最も残酷な暴力と弾圧を乗り越えたあとも、依然として人々に光明と希望をもたらしている」と話した。
法輪功学習者 中国共産党の迫害停止を呼びかける
ついこの前、中国から出国できた丁暁霞さんは集会で、「真・善・忍」の信仰を堅持したために受けた酷い迫害について語った。
丁暁霞さんは元吉林省の英語教師で、吉林省の優秀教師を受賞したことがある。1999年7.20以後、彼女は法輪功の修煉を堅持し、法輪功のために北京で陳情したため、洗脳や強制労働を合わせて9年間の残忍な迫害を受けた。その上、教師を強制的に解雇され、想像できないほどの精神的にも、肉体的にも想像を絶するような苦痛を受けたという。
2005年7月28日から8月28日までの1カ月間、丁さんは吉林省女子刑務所で両脚や両腕をロープで縛り付けられ、身体を空中に浮かせるあまりにも残酷な拷問を受けた。
「私の両脚と両腕をロープで縛り付け、身体を空中に浮かせる拷問を受け続けました。11日目には四肢の皮肉が裂けて流血して化膿しました。1日に3回も拷問を受けるのですが、1回目は1時間半以上にわたり、最終の3回目は4時間以上続けられました。夜は降ろされても激痛で眠ることができず、ロープが依然として両脚と両腕に食い込み、痛みでロープを緩めることもできませんでした。その苦痛は言葉で言い表すことは難しく、あまりにも惨烈で、まるで四肢と頭を5頭の牛につないで引き裂かれる、古代と同じ処刑方法のようでした」
「このような11日間に渡る残虐な拷問を受けた後は、私の身体は変形し、背筋をまっすぐに伸ばすことができず、身体は前方に斜め75度に曲がったままでした。その後、後遺症が残り、両腕には未だに感覚がなく、腕を持ち上げることすらできません」と丁さんは切々と語った。
両脚と両腕をロープで縛り付け、身体を空中に浮かせる残虐な拷問
宇敬さんは集会で、同僚であり親友でもあった楊暁輝の遺影の前で重い表情で語った。楊さんは中国共産党の迫害で数日前に死亡したばかりだという。
その経緯は、法輪功学習者の楊さんが2017年1月2日、農村に行ってカレンダーを配っていたところを、警官らに強制連行され、それ以降、宇さんの自宅は幾度も不当に家宅捜査を受けたという。
宇さんは楊さんが死亡に至るまでの過程について語った。2019年4月8日の夜11時ごろ、文安県の警察官らは楊さん宅に来てドアをノックした。楊さんはドアの除き窓で警察官らであると分かり、ドアを開けずにいたら、警察官らは工具でドアをこじ開け始めたという。
この時、楊さんの主人と娘は家に居てとても恐怖を感じ、どうすればいいのか分からず、また、数年の迫害の中で楊さんは幾度も私生活を妨害され、不当な家宅捜査を受け、家族が安心して生活ができず、いつも恐怖に怯えてきたという。
ドアをこじ開ける音が次第に大きくなり、緊迫した状況下で楊さんは強制連行から逃れるため、三階にある自宅のベランダーから地上に降りようとし、不運にも地面に落下し、病院での救急治療の甲斐もなく、早朝2時頃、55歳の若さでこの世を去ったという。
そこで、丁暁霞さんと宇敬さんは国際社会に向けて、「中国で法輪功学習者が受けている迫害に関心をもっと強く持たれるように」と呼びかけた。さらに「中国共産党の法輪功に対する迫害停止を早急に求めてほしい」と訴えた。
邪は正を圧することができず 法輪大法は世界に広く伝わる
日にちが経ち年月が重なり、気が付けば20年が過ぎ去り、そこには法輪功学習者たちが、辛酸を嘗めて支払った大きな代償がある。この間、学習者たちは継続して法輪功迫害の真相を伝え、良知を呼び覚ます活動を続け、それぞれの民族からも相次いで大法修煉を始める人々が増加していった。
韓国から集会に参加した裴さんは、2001年から法輪功の修煉を始めた。彼女は薬剤師から『轉法輪』を渡され、その後、書店で煉功ビデオを購入して煉功を始めた。修煉して間もなく重い病気が治ったという。彼女は日常生活の中で「真・善・忍」の原則を遵守して、家族までが睦まじくなったという。
アメリカ人のリンダ・レーマーさんは園芸デザイナーである。2年前1人の学習者と知り合って修煉を始めた。彼女は法輪大法の博大で奥深い法理に惹きつけられたという。「大法を修煉して、私生活に大きな改善をもたらしました」と話した。
ワシントンDC法輪大法佛学会のスポクスマン・葛敏氏は集会で、ラントス人権正義財団(Lantos Foundation for Human Rights and Justice)執行長・アネット・ティルマンディック氏の言葉を引用した。「法輪功は最も邪悪な迫害を耐えていますが、その一方で、最も素晴らしいものを世間にもたらしています」