2回冤罪を被った医師 再度迫害され危篤状態
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 【明慧日本2019年5月24日】河北省保定市の法輪功学習者・孔紅曇さん(47)は今年1月2日、現地の警官により不当に連行され、留置場に入れられて身柄を拘禁された。3月11日の情報によると、孔さんは病院の集中治療室に運ばれ、気管を切開され、人事不省(じんじふせい・重病や重傷などで意識不明になり、昏睡こんすい状態になること)に陥り、人口呼吸器で生命維持している状態にあるという。

孔红云
 孔紅曇さん

 孔さんは元賢台卿病院の医者で、2007年に保定紡績工場住宅区で小医院を開設した。当時、孔さんは夫と離婚して、小医院の低収入で娘を育てていた。その後、小医院は医療事故が発生して破産した。賠償金の支払いのために、孔さんは住んでいた家の不動産を売った。小医院や仕事、自宅をすべて失い、生計さえ維持できなくなり、孔さんは絶望のどん底に陥った。

 絶望の中で孔さんは『轉法輪』という本を入手し、一気に本を読み終わった後、すべての事が分かり、釈然(しゃくぜん・疑い・恨みなどが消えて心が晴れ晴れするさま)となった。孔さんは誰も恨まなくなり、咎(とが)めなくなり、人生の自信を再び取り戻した。

 孔さんは再び医院を開設し、「真・善・忍」に従って薬品を最も安い価格で提供した。孔さんは患者に対して物理治療で済む病気なら薬品を処方せず、薬を飲むだけで済む病気なら注射や点滴をしないで治療した。生活が困難な患者に対しては、いつも無料で薬を提供した。孔さんのやり方は好評を得て、医院から何キロも離れた周辺に住む患者も殺到して来るようになり、医院はいつも満員で、孔さんは充実した日々を過ごしていた。

 しかし、新しい人生を始めたばかりの孔さんは、中国共産党の取り締まりの対象になった。

 2008年3月13日、法輪功についての真相を患者に伝えただけで不当に連行され、懲役3年の判決を言い渡された。2011年3月に不当な刑期を終えて帰宅したが、現地の警官らによる嫌がらせが絶えず、何度も尾行され、拘留された。

 2014年1月、真相を伝えたため再び連行され、懲役4年の判決を下された。留置場と刑務所で、孔さんは強制的に灌食され、スタンガンで電撃され、髪の毛を引っ張られ、吊るし上げられ、酷く殴打されるなどの数々の拷問を受けた。2018年1月、孔さんは刑期が満了して、やっと解放された。

 2019年1月2日、孔さんは真相を伝えただけで再度連行され、留置場に入れられた。そこで、孔さんは断食して迫害に抗議した。3月11日、孔さんが病院の集中治療室で気管を切開され、意識不明になり、人口呼吸機器によって生命を維持していることを、家族は初めて知った。

 健康であった孔さんは留置場に入れられて、たった2カ月の間に危篤状態に陥った。情報筋によると、孔さんは50日間あまり断食していたが、当局は家族にも連絡して実情を一切伝えず、病院に運ばれて気管が切開され、意識不明になっても、すぐには家族に知らせなかったという。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2019/5/16/387408.html)
 
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