湖南省郴州市の李木ドさん 迫害され危篤状態
■ 印刷版
 

 【明慧日本2019年5月24日】湖南省郴(チン)州市蘇仙区裁判所は2019年5月10日の午前、法輪功学習者・李木ドさんに対して裁判を行なった。法廷で非常に弱々しい声で自己弁護した李さんは留置場に戻された後、血を吐いたり、便血が出たり、なかなか治らなかった。ところが12日になると、李さんは病院の集中治療室に運ばれ、危篤状態に陥ってしまったという。

 10日の裁判の当日、チン州市の共産党政法委、610弁公室、公安局、町内の中国共産党機関の関係者ら計50人以上が裁判所の大門のそばに立って警戒した。

 李さんは元チン州市蘇仙区工商銀行の職員であった。小さい時から病気だらけだった李さんは、1996年に法輪功の修煉を始めてから、すべての病気が治った。李さんは善良でボランティア活動をよくしており、1998年の大洪水の災害があった際にも、李さんは3000元(当時の中国では25歳ぐらいの公務員の1年の給料に相当)を寄付したことがある。

 より良い人を目指していた李さんは、1999年7.20以来、何度も中国共産党により酷く迫害された。2000年、法輪功の件について北京へ陳情しに行った李さんは、3カ月間身柄を拘禁され、家宅捜索を受け、この際に3万元の現金を押収された。さらに警官らは李さん夫婦の写真を利用して、偽の身分証を作り、銀行からすべての預貯金を引き出してしまった。

 2001年、再度北京へ陳情しに行っただけで、李さんは1年の労働教養を強いられた。そこで、李さんは酷く殴打され、心臓を肘で力強く叩かれてすぐに人事不省(意識不明になり、昏睡こんすい状態になること)になった。それからというもの、常に心臓に激痛が走り、たまに胃から出血があり、何回か血を吐いたりし、身体が衰弱していき、階段を上ったり下りたりすることができなくなった。

 中国共産党の連帯責任を取らせるという迫害政策の中で、李さんの父母、叔父も家宅捜索を受けた。叔父は留置場まで入れられ、2千元の罰金を科された後、やっと釈放された。李さん本人は仕事を解雇され、生活は貧困に陥った。

 2018年5月、李さんは中学生に法輪功についての真相を伝えていた際、真相のわからない生徒により通報され、駆けつけて来た警官らに連行され、拘禁された。その後、解放された。

 2019年3月6日、身分証を使ってチン州から長沙までの電車のチケットを買っただけで、李さんは再度連行され、当日逮捕状を出された。警官の話によると、「今回の連行は前回の続きだ」と言うのである。

 李さんはチン州留置場に入れられて拘禁され、見舞いや面会は一切禁止された。5月10日、法廷に出た時の李さんの身体は、非常に衰弱しきっており、留置場にたった1カ月入所しただけで、健康だった李さんは血を吐いたり、便血が出る身体になってしまった。

 そして5月12日、李さんは集中治療室に運ばれた。ベッドに横たわった李さんは、見舞いに来た妻を見るときの様子は、非常につらそうに見え、何も言葉を言えなかった。妻は二言だけ言っただけで、留置場の警官により退室させられた。李さんを釈放するように妻は、裁判所や610弁公室の担当に交渉したが、「罪を認めないと釈放させない」という、冷たい返事だった。

(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2019/5/17/387451.html)
 
関連文章