【明慧日本2019年2月21日】四川省攀枝花(はんしか)市の法輪功学習者・廖健甫さん(65)は法輪功を学んでいるという理由で、中国共産党当局に3回も実刑判決を下され、十数年も刑務所に拘禁されていた。現在も雲南省第一刑務所に収容されている廖さんは、迫害により危篤状態になっており、家族が治療のために仮釈放を求めたが、許されなかった。2019年1月24日、家族は廖さんと面会したとき、廖さんの血圧が240mmHgにまで高くなっていた。医者は「脳梗塞だ」と診断した。
中国共産党が1999年7.20から法輪功への迫害を発動してから20年の間、法輪功を学び続けていた廖さんは連行され、拘禁されるなどの迫害を加えられた。2000年12月7日、廖さんは仕事中に攀枝花市公安局と東区公安分局の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)の警官らに不当に連行された。そして、2002年1月15日、東区裁判所は廖さんに懲役8年の実刑判決を宣告した。廖さんは四川省徳陽刑務所に収容され、酷い拷問を加えられた。2009年、刑務所から出所した廖さんは生活を維持するため、成都市に出稼ぎに行ったが、2日目の仕事中にまたもや不当に連行された。そして、成都市留置場に送られた廖さんは2011年8月26日に、成都市武候裁判所に懲役2年6カ月の実刑判決を言い渡された。
2016年5月12日、廖さん、同市に在住の法輪功学習者・宋南瑜さん(70)、付文徳さん(70)と雲南省華坪県に在住の周富明さん(60代)の4人は華坪県で「法輪大法は素晴らしい」という横断幕を掲げた。
そのため、2016年10月11日、宋さんと付さんは華坪県公安局の国内安全保衛部門の警官らに連行され、家宅捜索を受け、当日すぐに2人とも県留置場に送られた。10月12日、廖さんも華坪県公安局の国内安全保衛部門の警官に連行され、その翌日に華坪留置場に拘禁された。10月25日、宋さんと廖さんは保釈され、付さんも11月7日に保釈された。そして周さんの妻は寝たきりなので、周さんも釈放された。
2017年7月24日、華坪県公安局は廖さん、宋さん、付さん、周さんの4人の案件を同県検察庁に移した。同年9月7日、検察庁は証拠不足として、この案件を公安局に差し戻した。11月6日、検察庁は二度目に4人の案件を「証拠不足である」という理由で公安局に差し戻した。
しかし、12月4日、華坪県検察庁は4人の案件を玉竜県検察庁へ移送した。その後、玉竜県検察庁は4人の法輪功学習者を玉竜県裁判所に控訴した。
2018年3月22日、廖さんたち4人の法輪功学習者は裁判をかけられた。開廷する前、裁判所側が学習者4人とその家族たち4人、それに4人の弁護士達までも身体検査をした。それに対して弁護士は「法を執行する者でありながら、法を犯す行為だ」と、裁判所側のこれらの行為に対して、抗議した。
午前9時、裁判が始まった。控訴人の質問に対して、廖さんは「訴えられている罪名と関係ないです」とはっきりと答えた。
廖さんは自己弁護したとき、「江沢民は独断で法輪功を誹謗中傷しました」と読み上げたとき、裁判官に「もう読まなくていい。書いてあるのものは後で読むから」と言われた。
しかし、廖さんは読み続けた。再び裁判官に中断された。廖さんは「自分が無罪であることをここで訴えているので、止めないでください」と言った。
廖さんは法廷で控訴人に「私は法律の実施を破壊したという理由で罪を着せられていますが、その証拠を出してください」と求めた。
しかしその後、麗江市政法委と司法局に操られた裁判所は、何の法律の根拠もなく、証拠もない状況の下で、廖さんに懲役4年の実刑判決と罰金3000元、宋さんに懲役3年6カ月の実刑判決と罰金3000元、周さんに懲役2年の実刑判決と罰金2000元、付さんに懲役3年6カ月の実刑判決と罰金3000元をそれぞれに科し、不当な判決を言い渡した。
そして、2018年8月21日、廖さん、付さん、周さんの3人は雲南省第一刑務所に送られ、宋さんだけは雲南省第二刑務所に収容された。廖さんは刑務所で数回も脳卒中の症状が現れたため、家族が廖さんの「一時出所」を求めたが、返答は何もなかった。
廖さんは十数年にわたって刑務所で迫害され、健康状態が悪化し、現在、危篤状態になっているにもかかわらず、刑務所外での治療を許されず、危険な状態のままである。