【明慧日本2019年5月28日】黒竜江省ハルビン市双城区の法輪功学習者・趙海軍さん(53歳男性)は、懲役8年の不当な実刑判決を宣告され、呼蘭刑務所でひどく迫害されて重体に陥ったため、一時出所の条件を満たすと診断された。しかし、双城区司法局矯正課の課長・于建民は、手続きにサインしないと出所できないと言った。家族は何度も状況説明したが于建民に追い出され、「早く帰らないと拘束するぞ」と脅かされた。
趙さんはハルビン市双城区単城鎮の政徳村の村民である。江沢民を告訴したという理由で仕返しされ、2015年7月に双城区公安局の警官らに不当に自宅に侵入された。趙さんは脱出できたが、法輪功に関する私物、子供用のカメラ、パソコンなどが押収された。その後、趙さんは仕方なく浪生活を余儀なくされた。しかし、10カ月後の2016年5月6日、地元派出所に指図された警官らに身柄を拘束され、双城区裁判所に懲役8年の不当な実刑判決を宣告され、呼蘭刑務所に拘禁された。
呼蘭刑務所で趙さんの健康状態は悪化し続けている。2017年4月25日、刑務所は家族に電話をかけ、趙さんは肺結核で両肺に空洞があり、片方の腎臓は壊死し、片方は腎臓結核になり、心臓は衰弱して呼吸困難になっていると告げた。趙さんは入院期間中に何度も応急処置をされたが、2018年8月16日夜、再び呼吸困難になり、医者にいつでも死ぬ危険性があると診断された。
その他に趙さんは性器結核や腎不全、高血圧(血圧は170mm/Hgもあり、下の血圧も100mm/Hgを超えている)の症状があり、刑務所病院で24時間看護された。刑務所側は趙さんが刑務所で死ぬことを恐れ、一時出所させようとした。そこで、黒竜江省病院の司法鑑定により、「一時出所の条件を満たす」と認定された。
2019年4月1日、刑務所の責任者は鑑定の手続きを待ち、双城区司法局の矯正課へ行き、一時出所の申請を出したが、課長に受け付けを拒否された。理由は、保証人が法輪功学習者だからであるという。しかし、保証人を変えても、趙さんの治療費用を負担できないという理由で再び拒否された。
家族は仕方がなく、信訪局を訪ねて状況を説明した。信訪局の責任者は于建民に電話をかけたが、于は法輪功学習者の一時出所はできないと断った。そこで、家族はまた村民の代表者に保証人になることを依頼し、加えて、2/3以上の村民達は趙さんの一時出所の際の保証人になる書類にサインをした。それでも于に断られたという。
その間、于は責任を逃れられるようにするため、家族に政府に嘆願書を書かせた。しかし、政府はまた責任を司法局矯正科に押し付けた。さらに「殺人、放火、強盗犯は一時出所できるが、法輪功だけはあり得ない」と言い出した。地元の村民らはこの対応に怒り、相次いで保証人になりたいと手を挙げた。于建民と単城鎮派出所の所長・徐宏図は、趙さんは地元で影響力があるため、社会に害があるため、趙さんに法輪功をやめさせ、家族内のすべての法輪功学習者も信仰をやめさせることを求めた。そこで家族は矯正科を訪ね、于に道理を説明したが、于に呼ばれて来た警官ら数人に追い出された。
一時出所の申請期間は3カ月しかないので、家族は焦って再び双城司法局を訪ねたが、入った途端に、6、7人の警官らに手足を引っ張られて外に放り出された。家族は大声で叫び、于に返答を求めたが、(門番)の者に止められ、早く帰らないと拘束するぞと脅された。
5月15日、家族は窮地に追い込まれ、正義ある方々にこの趙海軍さんの件について、注目して頂くように強く呼びかけている。