師父の按排はすべて最も良いもの
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文/台湾の大法弟子

 【明慧日本2019年6月21日】私はコンピューターゲーム会社の管理者だった2005年に法輪大法の修煉を始め、既に14年になりました。師父は「このゲームはあまりにも危害が大きく、大法弟子の子供だけが対象にされているのではありません。人にとって大きな誘惑であり、常人にも非常に消極的な作用をもたらしています。そのせいで、人々は真面目に働かず、睡眠も休憩もちゃんと取れません。人間の情が薄れていき、家庭を顧みず、学生はそれで勉強をおろそかにし、はまってしまい、どっぷりのめりこみ、同様に人類をダメにしているのです。ゲームメーカーは普及させるために、絶えず新しい機種を開発し、力を入れて行い、宣伝しています。人類はこれほど巨大な罪業を作り、どのようにすればいいのでしょうか? これは人類を堕落させているのです」[1]  と説かれました。

 師父の法理は明らかでしたが、仕事は楽で、安定しており、私は現状を変えたくなく、苦労したくないなどの人心から、会社を辞めたくありませんでした。2016年にニューヨークで開催された法会に参加した後、師父の慈悲な救い済度に申し訳ないと感じ、帰国後に仕事を辞めました。

 当時の私は既に34才で、家族と相談した後、台湾の経済部が開催した国営事業職員の試験に申し込むことを決めました。夫はメディア関連のプロジェクトで仕事をしているので、私が合格できたら、長期に安定した収入を得ることができます。舅と姑はこの事をとても喜んで、私が勉強に専念できるように生活費を支援してくれました。

 2016年の年末に私は初めて試験を受けましたが、不合格でした。私は受験の準備を始めたばかりなので、不合格は予想内のことでしたが、1年後の2017年の年末に2回目の試験を受け、再度不合格になってしまい、大きなプレッシャーを感じました。舅、姑と両親からは毎週電話が掛かってきて、私の勉強の状況を気にかけてくれました。私は学生時代からだいぶ離れているので学力が落ちているのではないかとか、年を取っているので記憶力が若者より劣っているのではないかと疑われました。お正月に舅と姑の家に行く時も、舅の表情は厳しく、私達と話さない時もあり、私が暇そうになったら、早く勉強せよと急かされました。

 当時はとても困惑していました。明慧ネットでたくさんの同修の交流文を見たことがありますが、大法弟子がやるべき三つのことをしっかりすれば、受験準備をたくさんしなくても、良い成績を取れていました。私は当時毎週多くの時間を使って、RTCのプロジェクトのデータを作成したのに、何故私には奇跡が起きなかったのでしょうか? 内に向けて探すと、自分にたくさんの人心があることに気づきました。

 まず、私はとても強く求める心がありました。自分が真相を伝える仕事をしているので、師父がきっと加護してくださり、合格できると思ったので、真面目に勉強せず、ただ読んでおけば良いと思っていました。しかし、これは極端に走っており、師父は「わたしの本を手にして、街を歩きながら、「李先生が守ってくれているから、車なんか怖くない!」と叫ぶ者もいます」[2] と説かました。師父の法は宇宙の法なのに、私に裏口工作をさせられるはずがありません。

 次に自分の心の中では、真相を伝えることに使う時間と勉強に使う時間をうまく配分することができませんでした。頭の中には「もうこんな時期だ、こんなに多くの時間を使って常人の試験を準備するのか、もしかして今年はもう法がこの世を正すかもしれない?」と考えていました。後からはこれは極端に走っていることだと気づきました。

 三番目は、常人の家族に受験すると伝えましたが、真剣に準備していなかったので、真実のことを言うことができず、「真」でないと気づきました。時間の配分の計画がしっかりできないまま、多くの真相を伝える仕事を受けてしまい、心の中で時間と経済のプレッシャーを感じ、心の余裕がなく、逆に勉強と真相を伝えることの両方ともちゃんとできていませんでした。

 師父は「大法弟子は真相を伝える中で実は皆自分の貯金と収入からお金を出してやっています。しかし、自分の生活を考慮すべきです。自分の生活を考慮するだけでなく、家庭の生活にも考慮し、他の人にも考慮すべきです。もし家庭の生活と個人の生活を正しく扱うことができなければ、真相を伝えるとき困難がすぐやってきます。他の面から言えば、もし生活まで問題になっており、食事するお金もなくなれば、あなたはきっと生活のことで気を取られてしまい、真相を伝えることはかえって妨害されてしまうのではありませんか? ですから、必ず条件を考えてください。皆さんの心は私に分かっています。力の及ぶ範囲でやればよいのです」[3]と説かれました。

 師父の法から、自分が試験に合格すれば、家に安定した収入があり、定職があって、心が落ち着くので、今後の真相を伝えることにもプラスになると気づきました。

 法を学ぶことは最大の力の源

 私は2018年1月から試験に向けて全力でスパートをかけ、その年に合格したいと思いました。しかし、漠然とした未來に対して、心の中には不安と焦りがありました。夜はよく眠れず、朝は起きられず、本を読むとすぐ眠くなり、突破することは難しいと感じました。ある日、RTCでの電話を掛ける当直が終わった後、午後の時間帯の協調人の甲さんが、私のことを気にしてくれて、最近同修と法を暗唱する体験を話してくれました。たくさん向上できたと感じ、朝8時にRTCプラットフォームで法を学んだ後は一緒に10時まで法を暗唱しようと熱心に誘ってくれました。

 私はプラットフォーム上で皆と一緒に法を学び始めました。最初の数日は、自分はいつも遅く寝て遅く起きるので、8時から法を学ぶ時まだ昏々たる状態で、法を暗唱する時にようやく元気になります。しかし、このように1、2週間が経過すると、私は初心を忘れずに修煉することを感じ、心の中は落ち着き、穏やかさを感じました。『轉法輪』の法理が浮かんできて、私の言動を指導してくださいます。私はようやく、この数年間修煉を緩め、長い間毎日1講の『轉法輪』を学んでいなかったことに気づきました。

 朝法を学んだあと、受験の科目を勉強し始めると、難解な経済学も理解することができ、徐々に勉強の楽しさを感じるようになりました。その後、師父は私にもっと適した経済学の教材を入手できるように按排してくださり、また既に国営事業の試験に合格した同修から彼女の勉強方法を共有してもらえるように按排してくださったので、自分も突然ひらめくようになり、勉強ももっと効率よくなり、全ては良い方向へ向かっていきました。

  得失と利益を重んじる心を修める

 試験日が近づいて来たので、私はもっと多くの時間を勉強に使おうとしました。そのため、私は各プロジェクトの協調人に休暇を申請しましたが、土曜日の午後にRTCで電話を掛けるプロジェクトと日曜日の観光スポットで正念を発するプロジェクトの協調人は婉曲に私が続けることを希望しました。この2人はお互いに知らなかったのですが、2人とも私に得失に拘る心が重すぎないようにしてくださいと注意してくれました。ある協調人は、明慧ネットで見た文章を話してくれ、文章の中の中国の同修は、人を救うことのみを考えていて、後に邪悪に監禁されてしまい、自分の家の田畑は手入れができなかったのですが、手入れができなかった田畑は結果的にずっしりした禾穂が実りました。私達が心を放下すれば、自然に奇跡が起きるということでした。但し、その時私は彼女に「私の試験問題は論文と計算問題です、本を読まないで書くことができますか? 選択問題のようにときに正解するチャンスがある問題ではないのです」と言い返しました。

 RTCの土曜日の午後の時間帯は当直の人手不足が深刻で、私を含めて3、4人しかいませんでした。その中の1人の同修はまもなく神韻を手伝うために長い休暇を取る必要があり、人手が更に不足になりました。協調人は必死で人を探しても見つからなかったので、私は続けるしかありませんでしたが、心の中はとても強く葛藤していて、自分はちゃんと電話を掛けることができないので、当直も人数だけあてており時間の無駄だと言いたかったのです。

 このような心の状態では、電話を掛ける効果も良くなることはありませんでした。数週間の当直の時間に、相手は電話に出た後にすぐ切ったり、出る人がいなかったり、または特別に設定されていました。私は挫折感を感じましたが、当直が終わるまで我慢しました。ある日突然、自分はこのままではだめだと思い、心の中に正念が出てきて、電話に出る衆生が救われることを願い、心の中で師父に衆生が救われることをお願いしました。当時、私は新しい文章を切り口として試み、流暢には話せなかったのですが、相手は聞き続けて、最後は三退に同意しました。私は自分が電話をよく掛けられないことでもなく、掛ける方法が分からないのでもなく、肝心なのは、心の中に人を救いたい気持ちがなかったことに気づきました。

 この通話中にあがって来た正念と慈悲の場は、自分の心の中で非常に感動し、エネルギーに満たされました。師父が私に人を救う神聖な使命を与えてくださったことを感謝し、電話を掛ける当直に参加し続けるように励ましてくれた同修に感謝します。私は、「得失を重んじる心」とは何かと反省しました。「得」というのは、自分が欲しい安定した経済や家族の人の認める利益をもたらしてくれるこの官職を欲しがることです。「失」というのは、この官職を失うことを怖がることです。この官職を失ったら、私は再び1年間苦学を続けなければならなくなり、家族や親友からの関心のプレッシャーを受け続けざるを得なくなります。現在私はたくさんの時間を使って試験を準備し、この官職を得ようとしています。但し、当直に参加し真相を伝えることも時間が必要で、毎週当直に参加する時間を割くことが出来るかどうか、名、利、情などの確実な利益を放下できるかどうかが試されています。これらを放下する時、私は身を切り刻むような苦しみを感じましたが、後から中国の同修は自分の命の安全と衆生を救うという中で選択せざる得ないことを考えると、自分のことは彼らと比べると極めて小さいものだと感じました。徐々に私の心は前のように激しい葛藤が無くなり、時間を合理的に按排し、時間になったらやるべきことをやりました。試験の前日もRTCのプラットフォームにログインし、30分間電話を掛け、試験が終った日は、少しご飯を食べた後、観光スポットに行って正念を発し、煉功しました。

 師父の按排は全て一番良いもの

 当初私は自分が得失を重んじていると分かっていましたが、心の中には依然として放下することができず、プレッシャーで息ができなくなるほどでした。師父は、私を助けてくれる同修を巧妙に按排してくださいました。乙さんの娘もこの官職の試験に参加したことがあり、私の状況を理解してくれました。乙さんは私に「全てを師父の一番良い按排だと信じれば良いのだ」と教えてくれました。

 当時私は同修の話を繰り返して考えてみました。私が2017年に不合格になったのも師父の一番良い按排だったのかもしれません? 考えば考える程、理屈が通っていると思いました。そうです! 2017年に不合格になった後、2018年に毎朝オンラインで同修と一緒に法を学び、法を暗唱する時間があったのです! 私は長い間体系的に且つ安定的に法を学んでおらず、この機縁を通じて再び法を学ぶ力と素晴らしさを感じました。

 もっと深く堀り下げてみると、師父は何故私に国営事業の試験を受ける道を按排してくださったのでしょうか? この過程の中でどの心を修めればよいのでしょうか? 自分は頼る心が強く、普段コンピューターや数学の問題など自分が難しいと感じることは、夫や同修に助けを求めて解決しました。但し、経済学は夫や他の人に頼ることができず、自分で克服しなければなりませんでした。

 私はまた、小さい頃から勉強は良い成績を取り、両親の期待に応えるためで、試験は結果のみ重視して、その過程を重視しなかったため、功利的で且つ投機的だったことに気づきました。そのため、試験の日が近づけば近づく程、または経済学を学ぶ時にボトルネックにあった場合、心の中には挫折感を感じ、焦るようになります。その時、私は明慧ネットの交流文の「昔の最下位が大学院生になった」を読みました。文章の中では、師父は「あなたがいつも大学入学、大学入学と考えても、良く勉強しなかったなら大学へ入ることができますか? あなたは大学へ入ることばかりを考えない方がよいのです。考えても大学へ入学できなかったら、無駄になってしまいませんか? あなたは大学へ入ることを考えず、努力して良く勉強するだけでよいのです。あなたが勉強をちゃんと立派にやれば、大学入学が実現するのではありませんか? 大学院への入学もまた実現しませんか? つまりこのような道理なのです」 [4] を引用されていました。同修の交流文を読んだ後、私は自分に「結果は考えないで、真面目に着実に勉強すれば良いのだ」と伝えました。結果、私が一番怖がっていた経済学が一番好きな科目になりました。

 最後に、私は心の中の一番大きいプレッシャーの源は何かを反省しました。お金がないことを怖がっていることでもなく、不合格であればまた1年の時間を費やすことを心配することでもなかったのです。そのプレッシャーの源は、実は舅と姑の前で意地を張りたく、彼らに私ができることを実証したかったのです! これは一種の「名」で、名の裏側は「情」で、私を認めて貰いたいという心でした。

 試験の当日、私は師父の慈悲なご加護を感じ、左側の踝にたびたび暖かいエネルギーが通るのを感じました。結果が出た後、私が申し込んだ試験の種類は申込んだ人が一番多く、9000人近くいて、169人を採る中で、私は十数番目でした。

 私は、師父の慈悲な見守りとご加護、同修達の励ましと法での交流こそが、国営事業の試験を準備し、利益と得失の中で自分を見失うことがなく、大法弟子の真相を伝えて人を救う使命を果たすことを続けることができ、困難の中でも内に向けて探して心性を修煉し、挫折を積極的に受け入れて、向上できたと思います。

 不足なところは、同修の慈悲な指摘をお願いします。

 注:
 [1]  李洪志師父の経文:『二〇一四年サンフランシスコ法会での説法』
 [2]  李洪志師父の著作:『轉法輪』
 [3]  李洪志師父の著作:『各地での説法六』「アジア太平洋地区学習者会議での説法」
 [4]  李洪志師父の著作:『轉法輪法解』

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2019/3/20/384125.html)
 
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