元上級エンジニアの曽加庚さん 連行され拘束
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 【明慧日本2019年8月3日】広州市海珠区の元上級エンジニア・曽加庚さん(77歳男性)は2019年7月10日午後、外出している時に広州市公安局の公共交通分局の警官らによって連行された。その後、曽加庚さんは広州市第一留置場に送られた。

'曾加庚'
曽加庚さん

 曽加庚さんは広州市にある珠江タイヤ有限会社の元上級エンジニアだった。仕事が勤勉で技術的能力が高く、会社の優秀な人材である曽加庚さんはかつて、担当していたプロジェクトが広東省の科学技術賞を受賞した。加庚さんは賞金がの10万元が貰えるはずだったが、法輪功を学んで真・善・忍を信奉しているため、受賞の賞金をもらう資格が取り消された。

 曽加庚さんの息子・曽浩さんは広東省技術師範学院の教師で、2017年8月、法輪功を学んでいるとして、広州市海珠区公安分局の警官らに連行された。そして、2019年1月29日、海珠区裁判所に懲役3年6カ月の実刑判決を言い渡された。浩さんはその後、判決を不服として控訴したが、6月26日に広州市中級裁判所に原判決を維持すると裁決された。現在、浩さんは海珠区留置場に拘禁されている。

'曾浩'
曽浩さん

 広州市公安局公共交通分局は曽加庚さんを連行した理由は、曽加庚さんがサーバを使って、法輪功の真相を広めたという疑いがあるためだという。同じ理由で、7月9日、公共交通分局は地下鉄で法輪功学習者・馬民慶さん、王雪禎さん、張慧さんたち6人を連行した。その中の4人の学習者は80代であるが、現在、一緒に広州市第一留置場に拘束されている。

 7月15日、弁護士は留置場に行き、曽加庚さんと面会した。面会のとき、曽加庚さんは犯罪人として椅子に座ることを拒み、立ったままで弁護士と話した。曽加庚さんは弁護士に「私はサーバを使ったことがありません。本当に連行された理由がわかりません」と話した。曽加庚さんと弁護士が少し話したところで、加庚さんは警官に連れて行かれ、面会の権利を奪われた。

 曽加庚さんは華南理工大学を卒業して、珠江タイヤ有限会社に就職し、上級エンジニアになった。曽加庚さんは小さい頃から健康状態が悪く、遺伝性高血圧であるため、両親が生命を代々に繋げられるようにと願い、曽加庚さんに「加庚」という名をつけた。曽加庚さんは法輪功を学んでから健康な体を得られ、二十数年間、注射や薬も飲んだことはなかった。曽加庚さんの妻は心臓病やうつ病などを患っているため、曽加庚さんが家事もし、妻の世話もしなければならない状況である。

 2016年のある日、加庚さんの家の電気湯沸器が壊れたため、当時74歳の曽加庚さんが椅子の上に上がって電気湯沸器を取り外していたら、椅子が倒れてしまい電気湯沸器を持ったまま地面にたたきつけられた。

 そこで、全身を打った曽加庚さんは体に激痛が走り、座ることも横になることもできず、食べることも、寝ることも、排泄もできず4日間耐えた。家族は曽加庚さんがもうダメだと思っていたが、曽加庚さんは法輪功を固く信じ、毎日法を聞いていた。すると6日後、曽加庚さんは徐々に体が回復していき、家族も親戚も法輪功の素晴らしさに感動した。

 曽加庚さんは法輪功を学び続けているというだけで、前後3回にわたり、連行されて拘束された。2000年に会社側に2年間も軟禁されていた。

 息子の曽浩さんも2回ほど連行されて拘禁され、2001年から2年にわたり、余儀なく放浪生活をせざるを得なかった。

 親子が何度も連行されて拘束され、家宅捜索を受けるなどの迫害を加えられたことや、警官らの乱暴な家宅捜索を行なったことが原因で、曽加庚さんの妻はひどいショックを受け、うつ病が一層重くなり、認知症もひどくなった。現在、曽加庚さんの妻は認知症の悪化で家宅捜索のことや、夫が連行されたことを忘れたようだが、食事のときに、「この1999年からの迫害はいつ終わるのだろうか」と独り言を言っているという。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2019/7/18/390176.html)
 
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