【明慧日本2019年8月12日】湖北省武漢市の定年退職した元教師・欧陽如芸さん（73歳女性）は、法輪功を学び続けているという理由だけで、2019年3月20日、武漢市公安局国内安全保衛部門（法輪功迫害の実行機関）の警官らに連行され、同市の第一留置場に拘禁された。留置場で欧陽さんは残酷な迫害を加えられた結果、危篤状態になった。
そして、家族は何度も何度も治療を受けさせるために保釈を求めたが、市公安局と市漢陽裁判所は武漢市で、近々「軍隊スポーツ大会」を開催するため「敏感時期」に入るという理由で、欧陽さんの保釈を許可しなかった。
欧陽さんは武漢市江岸区羅家荘に在住で、武漢市女子職業専門学校の元教師だった。中国共産党当局が1999年7.20、法輪功に対する残酷な迫害を開始した。欧陽さんは中年期から老年期にかけて、法輪功を学び続けていただけで、15回も連行されて拘禁された。洗脳班に入所させられたり、精神病院に拘禁されたりして、残酷な拷問や薬物投与による酷い迫害を加えられた。
欧陽さんは15回の中で6回を北京で連行された。欧陽さんは政府機関の宣伝する法輪功への誹謗中傷が真実ではなく、でたらめだということを説明したいために北京へ行って陳情したが、そこで暴力をふるわれ、連行された。
合法的な陳情をしに行き、不当に連行される
1999年7月21日、欧陽さんは多くの学習者と共に湖北省委員会に行き、不当に拘禁されている法輪功学習者たちの解放を求めたが、逆に、武漢市公安局の人員に連行された。そして、8月1日に武漢市第一留置場に送られ、1カ月ほど拘禁された。
精神病院で薬物を投与され、迫害を受ける
2000年7月、欧陽さんは再び、北京へ法輪功への迫害を停止するようにと求めに行こうとしたが、漢口駅で武漢市二七派出所の警官らに、武漢市精神病院へ連行されて1カ月間拘禁された。
精神病院で欧陽さんは統合失調症を治療する非定型抗精神病薬の「クロザピン」を強制的に飲まされ、さらに、中枢神経を破壊する薬物を注射された。当時、男性看護士2人が、包帯で欧陽さんを鉄のベッドに縛り、注射を行なった。注射を受けた後、欧陽さんは頭がぼんやりしてよだれを流し、両手が震え、舌が巻き、歩くと体のバランスが取れなくなった。
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また、精神病院で欧陽さんは心臓、肝臓、腎臓、血液、便などの全身検査を受けたが、欧陽さんの健康と治療の目的ではなく、生体臓器狩りのための全身検査であると疑われる。
不当な連行で、全身のあちこちを骨折する
2001年3月、放浪生活を強いられた欧陽さんは武昌中北路付近で公衆電話をかけて、公安六処の警官に盗聴された。そして、公安九処の警官らは欧陽さんの家に不当に侵入した。警官らの暴力的な連行に抵抗した欧陽さんは頭部に傷を負い、血が流れ出て、体のあちこちを骨折してしまった。その後、欧陽さんは武装警官総合病院に3カ月間入院させられ、毎日24時間監視された。
病院で警官は前後3回も欧陽さんの写真を撮ろうとしたが、欧陽さんはそれに従わなかった。ある日、警官は医者と結託し、欧陽さんの頭部の包帯をいきなり取り、6人の男性が欧陽さんの頭部、四肢を押さえ、写真を撮ろうとしたが、同室の患者の反感を買ったために、やめざるを得なかった。その後、欧陽さんは病院の医者や患者、ヘルパー、患者の家族達に法輪功が迫害されている真相を伝え、彼らの協力により、病院から脱走することができた。
酷い迫害により、脳萎縮になる
2002年5月、欧陽さんと法輪功学習者の数人は洪山区公安分局の警官らに連行された。欧陽さんは自白を強要され、鉄条網に手錠で繋がれ、警官にきつく手錠を締められて、手錠が筋肉に食い込んだ。警官らはまた水を欧陽さんの鼻に流し入れ、顔に平手打ちを食らわした。
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その翌日、警官は欧陽さんを武漢市第一留置場に送った。当時、同じ部屋の人が悲惨な欧陽さんの姿を見て、泣く者もいた。留置場で欧陽さんは毎日、21時間の労働を強いられたことがあり、警官らに指示された受刑者らからひどい虐待を受けた。その後、血圧が240～250ｍｍHgに上昇した欧陽さんは、湖北省湯遜湖洗脳班に移送された。洗脳班で欧陽さんは点滴を受け、酸素吸入を受けた。その後、市の第六病院で検査を受けた欧陽さんは、「脳萎縮、脳の動脈硬化症、心臓、肺、肝臓、腎臓に問題、高血圧症」などと診断された。以前は体重が70キロだった欧陽さんは、この頃には45キロまでに落ちて痩せていた。残忍な迫害でこのような状態にされた欧陽さんは、その後、解放された。
しかし先日、危篤状態のままの欧陽さんは、またも、武漢市「安康病院」に送られ、拘禁されたという。
（注：法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照）
