73歳の張富珍さんは刑務所病院に送り込まれる
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 【明慧日本2019年6月13日】山東省済南市歴城区の法輪功学習者・張富珍さん(73)は2019年3月、済南市歴下区裁判所に懲役2年の実刑判決を宣告され、同省女子刑務所に送られたが、入所の際に健康診断で不合格になり、刑務所側に入所を断られた。

 その後、歴下区裁判所と済南市留置場は出稼ぎ農民2人を雇い、交代で帰宅した張さんを2カ月間監視させた。

 2019年5月、高血圧症、心臓病、糖尿病を患っていた張さんは、裁判所と留置場の警官らに強制的に刑務所に送り込まれ、刑務所病院に拘禁された。現在は、張さんの健康状態がさらに悪化しているという。

'张富珍老人'
張さん

 張さんは済南市歴城区韓倉村に在住しており、法輪功を学ぶ前には心臓病、高血圧症、片麻痺、重い乳腺炎(血が出るほど)、片頭痛、肺炎などの病気を患っていた。

 1997年、張さんは法輪功を学んでから、心身ともに健康を取り戻し、穏やかな家庭を築いた。

 張さんはいつも法輪功の教えの「真・善・忍」に従って自分に要求した。ある日、張さんは銀行の窓口で2000元を預けたが、銀行員のミスで多めに4000元と記帳された。張さんはそれに気づき、すぐに銀行員に正直に話して修正してもらい、銀行の損失が避けられた。

 しかし、1999年7.20、中国共産党当局が法輪功への迫害を引き起こした。法輪功の恩恵を受けた張さんは、人々に法輪功の素晴らしさを伝え、法輪功が迫害されている事実を話した。

 2017年4月10日、張さんは市場に行く途中で、あるバス停で法輪功が迫害されている事実を記載した紙を貼った。そのため、当局の法輪功への誹謗中傷の宣伝を信じた女性に通報された。張さんは市場から帰るとき、その女性が龍洞派出所の警官らを連れて来たため、張さんは連行された。夜11時になって、やっと張さんは解放された。

 しかし、8日後の4月18日午後、男女2人の私服警官が張さんの自宅周辺をうろうろして、男の警官がある住民の家のあんずを勝手に取って食べた。その家の住民に「あなた達は何をやっているのか」と聞かれ、「家を探しているのだ」と警官は嘘をついた。

 その2時間後、龍洞派出所の警官ら6人と先の私服警官ら2人が、一斉に張さんの家に不当に侵入した。警官らは張さんの家の隅々まで家宅捜索し、私財を押収した後、張さんを派出所に連行した。

 その後、副所長と警官ら3人が張さんを強制的にパトカーに乗せ、仲宮鎮にある済南留置場に連れて行き、張さんを留置場に送ろうとした。しかし、身体検査で不合格だった張さんは、留置場側に入所を断られたため、龍洞派出所に戻された。翌日、張さんの息子が迎えに来て、張さんは帰宅できた。

 2017年9月7日、済南市歴下区公安局の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)の裏操作で、派出所は張さんの案件を同区検察庁に渡した。その後、証拠不足であるとして、検察庁が2回、張さんの案件を派出所に差し戻した。

 2018年2月2日、それでも、派出所は再々に張さんの案件を検察庁にしつこく渡した。

 2018年3月2日、裁判所の裁判官は張さんに「開廷する旨を記した通知書」にサインを強いた。

 その後、張さんは無実な罪を被られたので、迫害を免れるためにやむおえず家から遠く離れ、放浪生活を1年間に渡って、余儀なくされた。

 張さんが家にいない間、子供たちは当局に繰り返し、騒がされた。2019年3月、張さんが帰宅したが、歴下区裁判所に不当に開廷され、懲役2年の判決を下された。

 安定した生活ができずに圧力の下で、張さんは心身ともに大きなダメージを受け、健康状態が悪化した。張さんは刑務所の入所の際の身体検査で、高血圧が230mmHgまで上昇し、それに心臓病や糖尿病の症状もあり、刑務所側に入所を拒まれた。

 その後、張さんは自宅に帰ったが、約2カ月間ずっと監視され、家から自由に外出することが許されなかった。その間、裁判所は張さんを刑務所に送り込むために画策し、三つの病院を探して、張さんに3回も身体検査を受けさせたが、3回とも不合格だった。

 2019年5月、裁判所の女性警官と留置場の男性警官は、再度に張さんを留置場に連行し、留置場で身体検査を受けさせた。警官は検査の結果を無視し、張さんを無理やり山東省女子刑務所病院に送り込んだという。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2019/5/23/387741.html)
 
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