山東キョ南県の善良な錢金華さんに 不当判決
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 【明慧日本2019年8月22日】山東省キョ南県大店鎮の法輪功学習者・錢金華さん(56歳前後、女性)は2018年9月末、臨沂国家安全保衛大隊(法輪功迫害の実行機関)の警官らに身柄を拘束され、河東区留置場に拘禁された。2019年4月30日、錢さんに対して不当に開廷され、その後、懲役2年の実刑判決を宣告された。情報筋によると、錢さんは秘密裏に山東省女子刑務所に送られたという。

 錢さんはキョ南県大店鎮彭家仕溝の村民である。1998年7月、動悸、貧血、低血圧、神経衰弱、胃下垂、婦人病など数々の病気を患っていた錢さんは、法輪功を学び始めた。しばらく煉功すると、全ての病気が完治した。家庭内も仲睦まじくなり、より良い人になることの真諦()がわかった。錢さんは1カ月以上の時間をかけて拾ったお金を落とし主に返し、周りの人に絶賛された。錢さんの夫の李宝山さんも法輪功を学び始めた。

 2018年9月29日頃、錢さんはアルバイトが終わり、友人の家に遊びに行く際に、数日前から錢さんを見張っていた臨沂国家安全保衛大隊の警官らに身柄を拘束され、河東区留置場に拘禁された。同時に、夫の李さんも指名手配された。

 2019年2月27日、錢さんは蘭山区検察庁に蘭山区裁判所に起訴され、4月30日に開廷された。法廷中、弁護士は根拠のある証拠でもって強く無罪であると弁護した。法廷が終わった時、裁判官も「私も困っています。610弁公室の命令を執行しているだけです」と言った。弁護士は「上級の間違った命令を執行することも、法律の責任を負わなければなりません。近日、すでに2人の政府関係者は間違った指令を執行した原因で判決されました」と忠告した。

 その後、錢さんは懲役2年の不当な判決を宣告された。情報によると、錢さんは5月の初めに秘密裏に山東省女子刑務所に拘禁されたという。

 1999年7月、法輪功は中国共産党に迫害されて以来、錢さんは周りの人に、法輪功の無実を伝えたという理由で、何度も地元610弁公室、国家安全保衛大隊に嫌がらせをされ、やむなく、放浪生活に出ることを余儀なくされた。

 2000年12月13日夜、錢さんは他の学習者と一緒に、別の村へ法輪功の無実を伝えに行ったが、中国共産党による法輪功への誹謗中傷を信じる人に通報され、大店派出所に拘束された。19日、大店派出所の警官ら数人は錢さんの家を家宅捜索し、法輪功に関する資料、関連書籍、録音機を押収した。警官らはさらに錢さんを床に座らせ、資料の出所を自白するよう暴行した。錢さんは何も言わなかったため、ゴム棒で叩かれ、足が大きく腫れた。警官らは1回質問すると、答えなければ1回叩き、殴りながら取り調べた。さらに錢さんの足先を強く踏んだ。錢さんは全身震えるほど殴られ、当時立つことすらも困難になった。しかし警官らは諦めず、さらに錢さんの顔や頬をスタンガンで電撃した。同時に、他の警官らはゴム棒で錢さんの全身を殴打した。最後に錢さんの口から一切情報得られず、無理やり15日間拘束した。また、いわゆる食事代320元(およそ5000円)、デポジット(預かり金)20元(およそ300円)を強いた。当時、錢さんの子供はまだ2歳だった。

 その後、錢さんは何度も家財を押収され、嫌がらせを受け、洗脳班に送られ、現金9000元近く(およそ14万円)をゆすり取られた。それを見ていた2歳の子供がトラウマになり、外で警官らを見かけても泣き出す始末である。また80歳近くの親も、いつも怖くて数日食事ができないことがあった。

 2003年6月、錢さんは再度の連行から逃れるために、放浪生活を余儀なくされた。それでも、警官らは、しつこく錢さんの家族に嫌がらせをして、苦しめた。

 2005年8月12日夜、キョ南県610弁公室の警官らは錢さんの夫の李宝山さんを連行し、キョ南県留置場に拘禁した。その後、李さんも労働教養処分に処せられた。家には80代の父と7歳になったの娘の2人しか、残されていなかった。

 李さんは労働教養所から家に戻った後、2人は迫害から逃れるように外へ出稼ぎに行った。しかし、キョ南県の警官らはその後もずっと2人の行方を調べ、さらなる迫害を企てていた。

 ※ 真諦 (しんてい: 事物や思想の根本にあるもの。本質をとらえた極致)

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2019/8/11/391318.html)
 
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