済南の劉希芳さんが拘禁され 1歳の子と離れ離れに
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 【明慧日本2019年7月8日】(山東省=明慧記者)済南市の法輪功学習者で、青年デザイナーの劉希芳さん(30代)は、実家の山東省濱州市恵民県に帰省した翌日に、恵民県城関派出所の警官により連行され、濱州市留置場に拘束された。2019年6月15日、家族は1歳の子どもを抱っこして往復で150キロもの道のりを移動し、やっと留置場にたどり着いたが、面会を許可されなかった。再度、6月21日に家族は恵民県城関派出所に出向き、解放を求めたがかえって脅迫された。

 恵民県の警官「中国共産党が子どもを離乳させてやろう」と脅す

 劉さんは2019年6月13日に実家に帰る途中で、「真・善・忍」を発揚するために、人を善に導く小冊子を配布した。そのために不審者に通報された。6月14日午前8時頃、恵民県城関派出所の警官ら7、8人が劉さんの実家のインタホンを通して、「1階に止めてある車がじゃまになるので、移動しなさい」と嘘ついた。劉さんが降りた途端に、7、8人の私服警官らが一斉に取り囲んで来て、車の鍵を出すようにと脅かし、そのまま劉さんをパトカーに押し込み車まで取り上げて、劉さんを派出所まで連行し、劉さんの車まで一緒に運んだ。

 劉さんは母乳を飲む時期の1歳の息子がいたが、派出所の警官は「今回、中国共産党が子どもを離乳させてやろう」と脅した。

 数時間後、私服警官らは子どもを抱っこしている劉さんの夫に、済南市の家まで案内するように命令し、車で劉さんの家に向かった。劉さんの家に着いた警官らは部屋の写真を撮ったり、劉さんの夫に問い詰めたり、家宅捜索を行なった。

 留置場は面会を許さず

 翌日の2019年6月15日、劉さんの家族は子どもを抱っこして城関派出所を訪ねた時、14日の午後に、劉さんはすでに濱州市留置場へ移送されたことが初めて分かった。

 家族はまた濱州留置場に駆けつけたが、留置場の主任・曲徴は面会を許さなかった。家族は「ここに来るのに往復500キロ近くの道のりを、こんなに暑い日に、小さな子どもが可哀相です。突然、母親に会えなくなり、何回も泣いて会いたがっています」と面会を願い出た。子どもは泣きながら曲徴に「じいちゃん」と声をかけた。曲は無情にも、子どもの顔も見ずに家族を追い払った。家族は「それなら、子どもだけでも母親のところに渡して、ミルクを飲ませるだけでいいです」と求めたが、曲は「派出所側に権限がある、こことは関係ない」と言ってやはり許可しなかった。

 家族は子どもを抱いて急いで派出所に駆けつけたが、午後5時を過ぎてしまっており、「責任者がいない、こことは関係ない」と応対の警官が言った。子どもの祖母は嫁のことを心配して、一日中あちらこちらと走りまわった。警官らはお互いに責任をなすりつけあっていたが、眼の前の泣く子どもを見て、こらえきれなくなり、とうとう泣き出した。

 派出所へ解放を求める家族が恐喝される

 2019年6月21日、家族は恵民県城関派出所に行って劉さんの解放を求め、善を勧める手紙を手渡そうとしたが、応対の若い警官は、法輪功迫害の真相をいくら説明しても聞いてくれず、手紙も受け取らなかった。家族は手紙を机の上に置き、2階の派出所の所長室に行った。所長に会えなかった家族は、1階に降りて来て、また先ほどの若い警官に出会った。若い警官は手紙を持って「この手紙は誰が書いたのか? あんた達を特別室に閉じ込めてやろうか!」と家族に向けて怒鳴りつけた。結局、家族は派出所から追い出された。

 「真・善・忍」を実践し、リベートを受け取らない劉さん

 劉さんは仕事の中で、いつも法輪功の「真・善・忍」の理念に従って自らを要求し、道徳を重んじ、勤勉に業務をこなした。普段、劉さんが設計した原稿を印刷工場に回し、広告会社に制作を任せる。どの部門に対しても、劉さんは専門的な提案をする余地があるため、業務上の関連会社の各社はよく裏で劉さんと連絡し、割戻しを条件にもっと多くの仕事を獲得しようとした。しかし、劉さんは「会社が給料を出しているので、会社に対してきちんと仕事をするべきなので、私は申し開きの出来ないことはしません」とすべて断った。劉さんの話を聞いた相手は、「この時代にこのような正直な社員がいるなんて、本当に珍しい」と皆ビックリしたという。

 数年来、劉さんはパートナー会社から一銭も受け取ったことがない。ある会社は7、8年間、ずっと劉さんと業務関係があるため、毎年のお歳暮として贈り物やショッピングカードなどを差し出されても、劉さんはすべて婉曲に断った。時には、印刷会社から電子マネーが送金されてくると、劉さんはその全額を会社の口座に入金したほどの好人物である。

 劉さんの専門的なレベルの仕事が業界内で認められ、2010年には、さらに大手企業での設計を任せられた。劉さんの上司は、時々関連業者から劉さんに対する高い評価を耳にした時に、いつも大変名誉に思うという。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2019/7/2/389464.html)
 
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