文/アメリカの大法弟子
【明慧日本2019年9月10日】私はここ数年、大法を実証する各プロジェクトに参加しています。その過程で、自分の修煉状態に現れた変化について、皆さんと交流したいと思います。
真相資料を配る中で、衆生を救い済度する
私はまだ大法の真相を上手く人に伝えられなかったため、同修と協力して真相の新聞やチラシを配ることにしました。恥ずかしがり屋の私は初めて新聞を配る時に、人が受け取ってくれないのではないかと心配しました。しかし一緒に行っていた同修が積極的に新聞を人々に配っている様子を見て、私も試しに自ら道を歩く人に新聞を渡しました。結局たくさんの人は新聞を受け取ってもらえました。
私は真相資料を配る中で、時々人の外観から相手を判断する傾向がありました。例えば、ちょっと奇抜な格好をする人を見ると、あまりいい人に見えないので、「多分、受け取ってくれないだろう」と先入観が働きます。これこそ自分の観念をもって物事を判断し、人に対する偏見だと気が付きました。このような良くない念と不純な心で、人を救い済度できるものでしょうか? 私は心の中で「師父、その念は私ではありません。それはいりません」と言いました。そして、発正念をしてそれを取り除くと同時に、さらに自分を修めることで、少しずつ良くない観念が弱まりました。
その過程で悪口を言われたり、罵られたりすることもありました。私は新年の園遊会で、ある60代後半に見える男性に法輪功迫害の真相の新聞を手渡そうとしましたら、その人は機嫌悪そうに私を罵りました。中国共産党の偽りの宣伝で毒されていると思いながら、私は穏やかな口調で「新聞に書かれた真相を読んでみると、考え方も違ってきますよ」と言いました。相手は新聞を受け取らず、そのまま去ってい行きましたが、私はそれに左右されず、配り続けました。もちろん、真相をよく知っている人も大勢います。ある日、私は真相資料を配っている時に、ある年配者が向こうから歩いて来て、私に親指を立て「頑張ってください!」と励ましてくれました。資料を受け取る人が少ない時、私は配りながら心の中で妨害する要素に向かって発正念し、これも心性を高めるチャンスだと思いました。
私は今年7月21日にビーチで行なわれた迫害に反対する集会に参加し、埠頭の観光スポットで資料を配ろうと決めました。しかし、以前も同じ所で配りましたが、人が多いわりには受け取る人が少なかったのです。どうしたらいいのか、思い悩んでいる時、師父が私に知恵を与えてくださいました。そうだ! 人々は無関心ではなく、普通の広告だと勘違いしているから受け取らないのだ、と気が付いた私は、ある同修と一緒に埠頭の観光スポットに行くことにしました。身長の高い彼は中国共産党による大法弟子への臓器狩りの看板を両手で頭の上に高く掲げ、遠くからもその様子が見えて人々の注目を集めました。一方、私は笑顔で行き来する人々に真相資料を配りました。私は心の中で「衆生よ、千万年も待っていたこの機縁を逃さないで!」と呼びかけました。こうして同修と協力して思わぬ効果が得られ、あっという間に資料がなくなり、他の同修にも電話をかけて、速く持って来るように頼みました。
真相資料を配る過程で、私を感動させる場面がたくさんありました。ある白人観光客が歩いて来て、親指を立て私たちをほめながら、「私はニューヨークとワシントンであなた達を支持したことがあり、中国共産党に買収されて嫌がらせをする者がいて、私はそういう人達を叱ったのさ。頑張ってください! 応援するよ!」
ほかにも支持してくれる人がたくさんいました。その中の2人の外国人は「真相資料を読むほかに、我々にとって、できることは何かありますか?」と真剣に尋ねてくれ、私は「資料を友人や家族に読ませることや、迫害に反対する署名をすることや、議員さんに伝えることもできます」と答えました。
また、自ら真相資料を求めに来る中国人もいました。私たちは2時間余り配りましたが、同修は休むことなく、ずっと看板を頭の上に高く掲げていました。
営んでいる民宿旅館で真相を伝える
私と同修である妻は現地でマイホームを購入し、空いた部屋を観光客向けの民宿旅館にしました。偶然ということはありません。宿泊しにやって来る人は皆縁があり、彼らを救い済度するためだと思いました。私と妻は大法弟子として、自分達の言動に気を付けるようにしていました。なぜならば、彼らは私たちを通して法輪大法を知ることになるからです。私たちはいつも美味しい夕食を無料で提供し、宿泊客と共に食事をしながら、大法の素晴らしさと中国で酷く迫害されている真相を伝えました。
ある時、中国国内から1人の若者がやって来ました。偽りの宣伝に騙されていた彼は、大法のことに抵抗がありましたが、私たちは彼と友達のように接して日常生活を気にかけてあげるほかに、時々夕食にも招待して会話の中で少しずつ大法のことを教えました。彼は毎日中国にいるお母さんと携帯電話で話していたようで、私達から聞いた大法の真相をお母さんにも伝えたそうです。彼の話から知りましたが、彼のお母さんは迫害が厳しい地域の町役員で、専門に大法弟子を監視する責任者だそうです。大みそかの夜、私と妻は美味しいごちそうを作って、彼を招待しました。感動した彼はお母さんにその事を教えると、彼のお母さんは直接電話口で私たちに感謝を述べました。その電話を借りて、妻は彼のお母さんにも大法の真相を伝えました。ようやく真相が分かった親子は、揃って中国共産党の組織から脱却することに同意しました。さらに彼のお母さんは、これから大法弟子を迫害することに手を貸さないと表明しました。この若者が旅館を去る時、自ら私たちにたくさんの電子版の真相資料を求めました。
それから、もう1人の中国からの宿泊客がいました。最初は「三退」のことを聞くだけで怖くなり、脱退しようとしませんでした。ちょうど翌日はアメリカの国慶節にあたり、パレードを一緒に見に行くことにしました。現場で大法弟子の盛大なパレードを見た彼は、とても震撼され、考え方がすっかり変わり、自ら中国共産党を脱退すると言いました。
この前、旅館に1人のイギリス人がやって来て、数週間の宿泊を求めました。私たち夫婦は彼をもてなし、夕食もよく招待しました。ある日、一緒に食事をしながら私は妻の事を彼に聞かせました。妻は中国国内で法輪大法の修煉を放棄しないため、数回にわたって不当に監禁されて残酷な拷問を受け、かろうじで死なずに済みました。大法弟子への迫害状況を聴いた彼は、テーブルにうつぶせて声を上げて泣きました。彼は「どうしてこのような邪悪な迫害を、イギリス政府は阻止しなかったのか?」と不思議に思い、聞きました。「利益が絡んでいるからです」と教えると、彼は「なるほど。あなた達が中国で受けたこの酷い迫害を、これからすべての親友に伝えます」と言ってくれました。最後に、彼は妻に「あなたは私が見た最も意志が強靭な人で、最もやさしい人です」と言いました。彼はとても善良な人で、私たちはその後、良き友達になりました。
旅館を離れる時、私たちは彼にプレゼントをすると同時に、1冊の英文の『轉法輪』を貸してあげました。それ以降、彼はアメリカに来る度に我の旅館に来て泊まりました。彼が煉功を習いたいと求めましたので、私たちは動作を教え、それから一緒に『轉法輪』を学びました。また「法輪大法は素晴らしい!」と念じるように教えました。その後、彼も法輪大法の修煉を始めました。
私の旅館に長期に滞在する1人の白人がいました。大法の真相を聞いた彼はとても同情し、私たちとも解け合いました。後で私たちは学法する時に、彼を呼んで一緒に『轉法輪』を読むことにしました。しかし、第一講を読み終わると、彼はいろんな理由で続けようとしませんでした。どうしてなのか、私たちもわかりませんでした。
ある日、偶然に彼が若い頃、同性愛者だったことを知りました。なるほどと思いました。『轉法輪』の第一講中でこのように書かれています。「今の人は利益に目がくらむばかりでなく、一部の人は悪事のかぎりを尽くし、お金のためならどんな悪事でもやりかねません。人を殺すとか、金で命を買うとか、同性愛、麻薬など何でもやります」[1] 。 たぶん、同性愛の観念が彼を妨げていたると思いました。その後、彼と一緒に『助けを求める手紙』を見るなどしましたが、なかなか彼の心を開くことはできませんでした。私たちのところに来た人は皆縁があると思い、諦めませんでした。ちょうど今年の4月に、ロサンゼルスで神韻の公演があります。私たちはチケットを購入して彼を招待しました。結局、神韻を観賞した彼は感動し、今まで見たことのない素晴らしい公演だと大絶賛し、これから毎年見に行くと興奮して言いました。すっかり変わった彼は新しく来る宿泊客に、自ら法輪功が迫害されていることを伝えたり、神韻の公演を紹介したりしました。
真相を知った宿泊客の中には、自発的に私たちを通じて、海外の「三退」センターにお金を寄付して大法弟子を支持し、迫害に反対する人もいました。
電話で真相を伝え、同修を救援する
私は普段あまり真相を伝えることができなかったため、たくさんの貴重な機縁を失ってしまいました。もっと上手く真相を伝えるために、私は迫害されている同修を救援する電話チームに参加し、中国の公安と司法の関係者に向けて、直接国際電話で真相を伝えることにしました。
初めて電話をかける時は、あまりにも緊張してドキドキしました。担当する同修は私に、「最初は原稿を見て読むだけでいいので、繰り返してやっているうちに、少しずつ慣れてきますよ」と励ましてくれました。私は勇気をもって電話をかけ始めました。普段もあまり上手くできなかった私にとって、迫害を実行する邪悪な専門機関に電話する、その気持ちを想像できると思います。その初めての相手は某裁判所の裁判官でした。電話がかかった瞬間に、心拍も止まったように緊張した私はしどろもどろの声で「こん、こんにちは。○○さんですか? あなたに電話をかけて伝えたかったのは、法輪功学習者は皆善い人で、絶対に迫害に参与しないでください!」そう言ってから、私は原稿を読みました。私は現在の中国の情勢から始め、「法輪功を迫害した高官たちは次々と失脚し、悪の報いに遇っています。ですから自分と家族のためによく考えてほしい」と真相を話しました。また、『憲法』36条には公民の信仰の自由があると定められており、現在、迫害を起こした江沢民は『拷問罪』、『反人類罪』と『群体滅絶罪』の罪名で、30以上の国と地域の裁判所で起訴され、告訴されている事実を告げた上で、さらに、この迫害命令を実行すれば、江沢民と中国共産党のスケープゴート(※)にされることになると告げました。原稿を見ながら電話をしていましたが、ますます順調になり、相手も3分ほど聞いて切りました。私がかけ直すと、相手はまた出てくれました。そうして私は続けて原稿を読み、向こうも続けて2分ぐらい聞きました。私の電話を聞いていた同修は、私の声が穏やかで聞きやすかったと褒めてくれました。この1本の電話から、最初の心理的な障害を突破さえできれば、電話で真相を伝えることは思ったほど難しくない、と自信がつきました。しかしその後しばらく続けると、胸に大きな石が置かれたように気持ちが重くなり、なかなか電話をかけたくなくなり、ひどい場合は2時間もぐずぐずして、結局、何もできませんでした。そのため、私は発正念をしてから電話をかけるようにしましたが、効果はあまり良くありませんでした。薄かったのです。
私は以前に暗唱した師父の経文『大法は堅固にして破壊不可能である』を思い出しました。師父は「大法弟子としては、邪悪な旧勢力が按排した一切を全面的に否定します。全面的に真相をはっきりと伝え、正念をもって邪悪を取り除き、衆生を救い済度し、確固として法を護るべきであり、なぜなら、あなたは大法の一員で、堅固にして破壊できないからです。一切の正しくないものを正し、転向させられ、救い済度されるのは、邪悪によってだまされた衆生だけであり、取り除かれるのは邪悪な生命と邪悪な旧勢力なのです。それによって圓満成就するのは大法弟子であり、大法の威徳を築きあげるのです」[2] と説かれています。その後、電話をかけて相手が出るまで私は法を暗唱し続けました。繰り返して暗唱しているうちに、だんだんと正念が芽生え、大法の力が私の体に現れたように感じました。電話をかける過程は修煉であり、衆生を救い済度しているのであり、その神聖さを悟った私は気持ちが軽くなり、最後には重圧を感じることもなくなりました。これからもさらに多くの電話をかけ、このプロジェクトの中で絶えず自分を高めていきたいと思います。
以上は私の体験であり、正しくないところがあれば、ご指摘をお願いします。
注:
[1] 李洪志師父の著作:『轉法輪』
[2] 李洪志師父の著作:『精進要旨二』「大法は堅固にして破壊不可能である」
(※)スケープゴート (「身代わり」「生け贄」などの意味合いを持つ聖書由来の用語)