【明慧日本2019年4月21日】(台湾=明慧記者・鄭語焉)2019年正月前のある寒い日に、台北国父記念館正門前で、50歳代の女性が焦ってあたりを見まわし、大粒の汗を流して緊張した面持ちで顔がこわばっていた。ガイドの話では国父記念館正門前で集合することになっていたが、周りを見渡すと知り合いが一人もいなかった。そこで彼女はガイドの話、道に迷った時は法輪功学習者に道を尋ねると、どうすればよいか教えてくれることを思い出した。
彼女は泣き出して震えた声で学習者の林耀金さんに、自分が道に迷ったことや、ガイドから言われたことを話した。林さんは「慌てないで大丈夫よ。心を落ち着かせて『法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい』と念じて下さい」と優しく話しかけた。旅行者は繰り返して念じて落ち着きを取り戻したところで、林さんはツアー名とガイドの電話番号を聞き、ガイドに連絡した。ガイドの方も困っていたようで、国父記念館周辺で全員が彼女を探していたという。林さんは「心配しないで、ここにいますよ。タクシーに乗せて、そこに行かせます」と言うと、ガイドは緊張が解けた様子で何回も礼を言ったという。
タクシーを待っている間、林さんは彼女に迫害の真相と、三退の重要性について話した。話しを聞いた彼女は自分で偽名をつけて、中国共産党組織から脱退した。ちょうどその時にタクシーが到着し、彼女は感激して、林さんに感謝の言葉を繰り返したという。
大法を修煉して心身ともに恩恵を受ける
林耀金さんは法輪功を修煉する以前から、寺院参りや修煉に興味があり、佛教に関する本を読むのが好きだったという。ところが、40歳の頃に椎間板ヘルニアを患い、神経が圧迫されて全身に痛みを感じ、手足が痺れて熟睡することが出来なくなったという。そして膝のケガとおとろえ、それに加えて首や肩の痛みで毎日苦痛な生活を強いられていたという。東洋と西洋医学の治療を4、5年も受けたが治らず、林さんは「50歳前にして、今後の日々をどのように耐えていけばいいのだろうか?!」と絶望したという。
2008年の初め頃、林さんの妻の雪玲さんは友人の家から、表紙が金色に輝く数冊の本『轉法輪』を持ち帰った。林さんは『轉法輪』を読み始めると手放すことが出来なくなり、続けて李洪志先生の各地での説法を読んだという。林さんは説かれた言葉が分かり易く、本の内容に感動した。しかし内包は玄妙で奥深く、二言三言で核心に迫り一つ一つの言葉が心の深くに入り込んだという。そして、深く体得して生命の真諦と人生の意義を見いだしたと、当時を振り返った。
それ以降、林さんは時間を大切にして大法の書籍を読み続け、知らず知らずのうちに薬を飲むのを忘れ、全身の痛みが消えて熟睡できるようになり、数年間苦しんでいた病気が消えたという。妻の雪玲さんも「あら! なぜ治ったの?」と驚いたという。そして彼は病気が治っただけでなく、心性も素早く向上したという。
大法を修煉するようになって、林さんは毎日の学法と煉功を休んだことがなく、すべての事において「真・善・忍」をもって自分の言動を照らし合わせ、修煉者であることを自覚すると、情緒が安定し、性格も良くなり、人にも温和な態度で接するようになった。家事も積極的に分担し、以前のように形だけのものではなくなったという。家事や仕事で忙しくしている雪玲さんは修煉することに躊躇していたが、2012年に修煉に入った。また彼女は修煉する以前から、夫と観光スポットに行っては迫害の真相資料を配る手伝いをし、学習者の心得と法輪功の真相を伝える意義についてはすでに知っていたという。
中国人観光客のために 年中無休で法輪功の真相を伝える
林さんは2010年から国父記念館前で法輪功の真相を伝え始め、9年になるという。この真相拠点は館内前の大駐車場から少し離れた場所にある。林さんは厳寒酷暑や風雨にも負けず、そして毎日欠かさずここ忠孝東路真相拠点で活動している。疲れないかと尋ねると、彼は「全然疲れません。世間の人が法輪功の真相を理解してくれるだけでなく、中国共産党の邪悪な本質と犯罪行為を認識してもらい、三退を促し、中国共産党の副葬品にならないようにし、多くの貴い生命を救っています。そして、光明ある未来に向かわせることが出来ます。これはなかなか意義深いことで、私にとって大きな喜びになります。もし真相を伝えに来なければ、中国人観光客が法輪功の真相を知る機会が閉ざされ、この方が心穏やかではありません。だから必ず毎日来ています」と語った。
ベテランのガイド「中国からの観光客に法輪功の真相を多く伝えてほしい」
学習者は観光スポットで迫害の資料配り、法輪功の真相を伝えて三退を勧める中で、中国人観光客とのやり取りの過程で感動するエピソードが多くあるという。
半年前、ベテランのガイドは新任のガイドを大勢引き連れて、真相拠点にやって来た。彼女は新任のガイドに「あなた達もここに来て! ここは法輪功の真相を伝える場所です。彼らが話したことは全部真実で、法輪功はよいもので、中国共産党が法輪功を迫害していることは事実です。パネルに書かれたことも真実です」と説明した。そのベテランのガイドは学習者に全員に資料を配るように求めた。そして資料が手に渡るとガイドは「迫害資料を持ち帰りゆっくりと読んで、今ここでは法輪功の真相を聞きましょう。今後、ツアー客を連れて来て、ここで法輪功の真相を伝えてください」と促した。林さんはそのガイドに「あなたは素晴らしいことをしましたね。このことで大きな功徳を積みました」と、彼女の行為を褒めた。
「私は中国共産党員だが 実名で脱退する!」
数日前、ある団体ツアーが台南から8日目の最後の日に国父記念館にやって来た。30人ほどの中国人観光客は迫害資料を手に取る人や、法輪功の真相を聞く人がいた。彼らはすでに真相を理解し、大部分の人は三退したという。ある50代の男性が林さんに自分の考えを述べたあと、偽名で中国共産党組織から脱退した。彼はここでの貴重な機会を大切にして三退し、素晴らしい未来を選んだ。
先日、正装した60代の男性がここを訪ねて来て迫害の資料を受け取り、法輪功の真相を真剣に聞いた後、彼に偽名をつけて三退を勧めた。それに彼は感動し「いいえ、私は実名で脱退します! 私は共産党員ですが、直ちに中国共産党組織から脱退します」とハッキリと言って、立ち去った。
大法を修煉して新たな光明と希望を得る
叶承濂さんは大学を卒業後公務員となり、人生はいたって順風満帆で幸福な生活に満ち足りていた。しかし、誰も予測しなかったことが彼の身に起きたという。それは30歳の時に過呼吸の症状が出るようになり、発作が起きると全身の力が抜け、同僚に支えられて病院に行った。1カ月かかって検査した結果、病気の原因は分からなかった。以後の彼は病院に通院し、お寺を参拝し、民間療法を受ける常連者となった。だが依然として、回復の兆しがなかったという。彼は「その頃の私は無力で恐怖に陥り、人生の計画がすべて壊れたように思いました」と話した。
2006年、叶さんは自分が子供の頃、気功に興味を持っていたことを思い出し、ネットで幾つかの気功を見つけたが、どれも皆それほどいいものだと思わなかった。しかし、法輪功のホームページを見ると、希望が湧いてきたという。そして煉功場所を見つけて法輪功を習い始め、書店で『轉法輪』の本を購入して読み始めた。その後、彼は心から喜びと崇敬の念を抱いたという。「多くの書籍を読んでみて、いくら考えても答えを得ることが出来なかった問題が分かり易く説かれ、人生の目的を見つけることが出来ました」と話した。彼は修煉して間もなくして健康を取り戻し、以前の無気力感と恐怖心は知らず知らずのうちに、消え去ったという。
2011年の夏から承濂さんは、毎週休日に国父記念館前に来て法輪功迫害の真相を伝え、善を勧めた。そして、中国人観光客に中国共産党の邪悪な本質を伝え、中国共産党組織からの脱退することこそが、邪霊の獣の印を消すことができ、正義の側に立つことができると伝えた。またさらに、中国共産党の身代わりや、副葬品になってはならないことを伝えた。こうすることで、自分の光明と希望ある素晴らしい未来を得て欲しいと願った。
中国人青年 中国共産党の仲間になりたいくない
以前、台湾を訪問した女性の学者が観光スポットを訪ねて来て、真剣に法輪功の真相パネルを読んでいた。承濂さんはそばに行って迫害の真相を伝えると、その学者は法輪功を聞いたことはあるが、詳しいことは知らないという。迫害の真相を聞くと彼女は「あなた方がこの事を行うことはとても意義があります」と応援した。同時に自分の考え方を提案し、真相を伝える時に学習者に参考にしてほしいと言った。
数カ月前、フリーツアーで台湾胃に観光旅行に来ていた若者2人は、国父記念館を訪れて法輪功の真相拠点に立ち寄り、残忍な迫害の実例が書かれた真相パネルを読んだ。承濂さんは彼らが読み終えるのを待って、さらに詳細な迫害の真相と三退の意義を伝えた。2人は台湾の自由な言動を羨ましがり、中国では言論が制限され、あらゆる真相が封鎖され、多くの人は中国共産党を憎んでいると言った。青年は「ネット封鎖のソフトを使って多くの情報を入手することができました。実は私達はすでに法輪功への迫害を知っています。特に自由社会に来て比較すれば、その差は歴然としています」と語った。そのため台湾に移民して、中国共産党の仲間になりたくないとまで話した。彼らは偽名をつけてもらい、中国共産党組織の党員、青年団員、少年先鋒隊から三退した。2人は承濂さんに感謝を述べ、フリーツアーで来てよかったと喜んだ。