台湾の日月潭で 法輪功の真相伝えを17年間堅持
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 【明慧日本2019年3月27日】(台湾=明慧記者・夏昀)台湾の南投県魚池郷にある日月潭は、台湾最大の天然ダムと湖があり、日潭と月潭を合わせた呼び名である。山々に囲まれ、湖水は清らかで碧(あお)く透きとおり人々を魅了し、台湾を訪れる観光客の誰でもが必ず立ち寄る名所である。玄光寺、伊達邵、文武庙は古い歴史を持ち、人間の創り出した文物や文明の特色ある観光スポットでもある。そして、10年前から日月潭にはさらなる特別な景色が一つ増えた。それは黄色いTシャーツを着て365日休むことなく、法輪功迫害の真相パネルを展示し、迫害資料を配布している法輪功学習者の姿を見かけることである。彼らは世界各地から訪れた観光客、特に同胞の中国からの観光客に、法輪功の真相を絶え間なく伝えている。それでは学習者たちのここ日月潭でのエピソードを見てみよう。

'图1~2:玄光寺的青龙步道上游客如织,法轮功学员布置了真相展板,向游客派送资料,并展示<span class='voca' kid='86'>功法</span>。'
玄光寺の青龍周辺で真相パネルを並べ、観光客に迫害の真相を伝える学習者

'图3~4:青龙步道上,大陆游客停下脚步,关注法轮功真相。'
青龍周辺に設置した法輪功迫害の真相パネルを読む観光客

'图5:民众林先生(左一)跟法轮功学员学炼功法。'
法輪功の煉功動作を学ぶ観光客の林さん(左)

 心を一つにして中国人観光客に迫害の真相を伝える

 2002年から、学習者達は日月潭で中国人観光客に「法輪功が世界に広く伝わっていること、中国で理不尽な迫害を受けていること」を伝え始めた。67歳の玉尾さんはその中の1人である。彼女はその当時のことを以下のように回想した。「日月潭の文武庙に多くの中国人観光客が訪れていると聞いて、台中県から来ました。その当時は、中国人観光客はそれほど多くありませんでした。1日中立っていて、中国からの観光ツアー客の一団体に出会えるかどうかでしたが、それでも面と向かって真相を伝えることができたので、この機会を逃してはならないと思いました」。玉尾さんは他の学習者と一緒に仕事の余暇を使い、ここに来ては観光客に迫害資料を配布して、真相を伝えている。

 「どこそこに中国の観光客がいると聞けば、そこに向かう」と振り返る玉尾さんは、最初は文武庙から真相拠点を設置し、それから法輪功迫害の真相パネルを展示して迫害の資料を置き、面と向かって真相を伝えたという。しばらくして、法輪功を支持する伊達邵商店街のある店主が、無償で場所を提供してくれた。そこに迫害の真相パネルを掛け、往来する観光客にははっきりと見ることができた。2006年、遊覧船の船員から玄光寺は中国からの観光客が多いと教えられ、私達は玄光寺で真相を伝える拠点を設置した。玄光フェリー乗り場からフェリーを降りて、青龍步道に沿って階段を上がると、階段の途中にある広場に迫害の真相パネルを展示して、他にも「法輪大法は素晴らしい」の横断幕を掲げているという。

 2008年中国からの観光が自由化され、中国人観光客が激増したという。玉尾さんはこれを振り返り、青龍周辺の歩道は常に身動きが取れないほど、中国人観光客で渋滞するようになり、台湾東部の学習者達も次々と日月潭に来て、年中無休で真相を伝える活動に加わったという。

 17年来、絶えることなく日月潭で真相を伝えている玉尾さんは、この長い期間中には、管理部門と真相を理解していない人からの阻止もあった。しかし、それでも学習者は引き下がることなく、彼らにも真相を伝え続け、交流と協調を通して支持を得ることができ、また、中国からの観光客も絶えず変化しているという。

 真相を知るために日月潭に来てたという中国人観光客

 2003年に日月潭での法輪功迫害の真相伝えに加わった月春さんは、その当時の記憶を辿りながら話した。「始めた頃は中国人観光客が私達を理解せず、よく罵声を浴びられていたと聞いていたので、恐れてしまい来たくありませんでした。しかしその後、同修がパネルを手に持って迫害の真相を伝えているのを見て、この方法ならできると思い、試しにここでやってみました」。ある日のこと、中国人の高級官僚らしきツアー客が来て私を囲み、争うように迫害の真相DVDを求めた。彼らは「我々はこれをもらうために来ました」と話した。月春さんは「恐くありませんか?」と尋ねると、その中の人が「何を恐れることがありますか? この前は、ガイドに迫害資料を渡して車内で読んでもらいました」。驚いた月春さんは、「勇敢な人もいますね、迫害の真相を知るためにわざわざ来てくれたのですか」と感激した。この時、月春さんは心から中国人の一人人が真相を知る機会を失ってほしくないと思ったという。

'图6~8:玄光寺停车场开通了一条步道后,为了让每个游客都有机会接触真相,法轮功学员布置了真相车。游客常在此驻足观看。'
玄光寺の歩道周辺に設置した法輪功迫害の真相パネル

 真相を知っていれば きっと変わる

 観光の自由化に伴い、ますます多くの中国人の同胞に接触する機会が増え、月春さんの経験によると、足を止めて法輪功迫害の真相を聞く人は、ほぼ真相を理解しているという。彼女は最近の例をとって話した。福建省から来た家族で、車椅子の年配の男性が玄光寺の真相拠点の横で休んでいた。それを見た月春さんは近寄って世間話を始め、法輪功迫害の真相を伝えたという。真相を聞いた年配の男性は、「車椅子から立ち上がりたいので支えてほしい」と頼んだ。立ち上がった彼は、自力でゆっくりと真相パネルを読みながら、携帯電話で写真を撮った。そしてその男性は偽名で中国共産党組織から脱退したという。

 その年配の男性の息子が戻って来たので、月春さんは続けて彼にも迫害の真相を伝えた。しかし彼は横柄な態度で、月春さんが話した迫害の真相を聞いて、反論した。年配の男性は月春さんに「もう相手にしなくてもいい」と言ったが、月春さんは諦めることなく、いろんな角度から真相を説明して交流した。頑なな態度を取っていた彼は月春さんの話した真相を認め、「あなたは修煉がよくできている」と称賛した。月春さんの理解ではは真相を受け入れてくれたという。

 中国共産党政権はそれほど長くはもたない

 「法輪大法は素晴らしい!」と、一人の中年観光客が叫んだ。彼は学習者に日本に旅行した際、法輪功迫害を停止する署名をしたという。彼は「引き続き頑張って下さい!」と学習者を励まし、別れ際に「がんばれ!」とか、「お疲れさま!」と激励した。このような言葉はよく聞かれるという。

 数年来、玄光寺で真相を伝え続けている益昇さんは、中国人観光客の多くは法輪功への迫害の真相をよく知っており、すでに三退しているという。「中国共産党は悪過ぎる」と言う人達がいれば、「中国共産党政権はそれほど長くはもたない」と言う人達もいた。この前、数人の中国人観光客は彼女に、「中国共産党はもってもここ1、2年でしょう!」と話したという。彼らは他の国に旅行した時、法輪功の真相を見たことがあり、中国共産党がし尽くした悪事を知っており、三退したという。

 益昇さんは思い出した出来事を話してくれた。身なりのきちんとした服装の、50カ国以上を観光したという男性は彼女に「法輪功はいいものだと、私は知っています」と話した。益昇さんは迫害の真相パネルを指差しながら「善悪には報いがあり、法輪功を迫害したこれらの高官は悪事をし尽くして、次々と悪の報いに遭っています」。この話を聞いた男性は、すぐに中国共産党組織からの脱退に同意した。

 中国からの観光客 法輪功学習者の善意を感じ取る

'图9~10:玉尾为大陆游客介绍真相资料,并发送给他们。'
中国からの観光客に真相を伝える玉尾さん

 真相を伝える場所では、毎日、中国人観光客に大量の迫害の真相資料を配っている。自分から正々堂々と真相資料を求める人もいれば、資料を受け取って早々とポケットに入れる人もいる。

 婷婷さんは教職を退職したあとの2年間、よく玄光寺に来ては真相を伝えていたという。彼女の話によると、中国人観光客は真相資料を欲しいものの、台湾に来てまでも中国共産党を恐れているという。彼女の記憶では、ある時、階段で真相資料を配っていると、一人の中国人観光客が彼女の持っていた『共産党に対する九つの論評』の数冊を一瞬のうちに奪い取り、素早くバッグに入れた。彼女は大変驚いたという。彼らは台湾に来ていても、こんなにも中国共産党を恐れているのだと感じたという。

 婷婷さんの印象に深く残ったもう一つの出来ことは、その日小雨が降り、テーブルの上に置いていた資料を透明のプラスチックの箱に収めた。そこへ、人の中国人観光客が渡された『共産党に対する九つの論評』を受け取ったが、後ろにいた仲間に受け取った資料を返すように命じられ、仕方なく彼は資料を学習者に返した。しかし、しばらくしてその男性は走って戻って来たかと思うと、自らプラスチックの箱を開けて『九評』の小冊子を持ち去ったという。

 彼らが資料を受け取るかどうかは別として、婷婷さんは中国人の人に真相を知る機会を得てしいし、法輪大法の素晴らしさを知って欲しいという。だから彼女は毎日笑顔いっぱい元気に、心から彼らに挨拶をして、彼らに祝福を贈っている。雨の日には、彼女は観光客に「足が滑らないように」と注意を促し、「安全に注意して小幅で歩くように」と呼びかける。すると彼女にニッコリと笑顔で返す人もいれば、感謝の言葉で返す人もいるという。人の中国人観光客は迫害の真相を聞いて仲間に、「法輪功はとてもいいと思う」と話しているのを耳にし、自分の心遣いをわかってくれていると感じたという。

 「17年間の真相を伝える活動は何時終わるのか?」と尋ねると、「中国共産党が法輪功に対する迫害を停止した日です」と玉尾さんは答えた。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2019/3/8/383588.html)
 
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