北京の教師・陳彦さん 懲役4年を宣告される
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 【明慧日本2019年9月11日】(北京=明慧記者)北京市の法輪功学習者・陳彦さんは2018年12月3日、街で法輪功の文言が書かれた新年のカレンダーを通行人に配布したため、警官らにより連行され、石景山区留置場に拘禁された。2019年8月23日、石景山裁判所は陳さんに懲役4年の実刑判決を宣告し、北京市の女子刑務所に移送した。現在、陳さんの家族は控訴をする構えである。

 陳さんは法輪功の素晴らしさを人々に伝えていたという理由で、法輪功に誤解を持つ八角団地のある住民に通報され、かつて国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)の私服警官にしばらくの間、尾行されたことがある。

 陳さんは二十数年間教師に従事しており、教え子が全国の至るところにいる。今回、陳さんが連行されたことで、過去の卒業生は次から次へと石景山区検察庁に電話をかけて、陳先生を解放するようにと要望した。検察官は電話で「陳彦は過ちを認め、法輪功を放棄する保証書を書けば、起訴されずに済む」と条件を付けたが、陳さんは「本当のことしか言わない」と主張し、断固として保証書に記入しなかった。

 海外の ソーシャルメディアでは、陳さんと会ったことのない多くの人々が連署して、陳さんを救援するよう呼びかけた。あるカナダ人は自発的に石景山区検察庁に自ら手紙を書き、陳さんの解放を求めた。

 アムネスティ・インターナショナル(※)が陳さんの状況を知った後、陳さんの家族と連絡を取り、石景山検察庁の検察長・王春風と米国に駐在する中国大使館の大使・崔天凱に宛てて、正式に手紙を出し、直ちに陳さんを無条件で解放するように、そして、国際社会に陳さんのことにもっと関心を寄せていただくように呼びかけた。

 ※ アムネスティ・インターナショナル:国際連合との協議資格をもつ非政府組織(NGO)である。 良心の囚人を支援、救済する運動からスタートしたものである。現在では良心の囚人関連以外にも国際法に則った難民の保護・救済活動や死刑の廃止・人権擁護などを啓発する運動を行なっている。

(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2019/8/28/392007.html)
 
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