77歳の趙文秀さん 7年6カ月の実刑で刑務所に

 

　【明慧日本2019年9月20日】四川省瀘州（ろしゅう）市の法輪功学習者・趙文秀さん（77歳女性）は、瀘県裁判所に懲役7年6カ月の実刑判決を下され、2019年5月に四川省成都市女子刑務所に収容された。善良な趙さんにとって、法輪功を学んでいるという理由だけで今回の判決が三度目だという。

　趙さんが刑務所に送られた後、刑務所側が趙さんの家族に電話をし「趙文秀と面会ができる日は、こちらからの知らせを待ちなさい」と言った。それを聞いて、家族は「趙文秀は高齢だし、持病もあります」と言ったが、刑務所側は「趙文秀に身体検査をさせたが、病気は患っていない」と言った。趙さんは刑務所に送られて4カ月が経ったが、刑務所から何の通知もなく、家族も趙さんとの面会が一度もできていない。

　瀘州市瀘県奇峰鎮に住む趙さんは1995年から法輪功を学び始めた。以前、趙さんは毎日、ゲップが出ていてとても体の不調を感じていたが、治療しても治らず、はっきりとした病名さえわからなかった。法輪功を学んだ後、ゲップの病状が消え、趙さんはとても元気になった。

　しかし、1999年7月、江沢民グループは法輪功迫害を開始した。趙さんは法輪功を学び続けているため、放浪生活を強いられたり、連行や拘禁をされたり、家宅捜索をされたり、洗脳班に送られたり、そこで内容の不明な薬物を強制的に注射されたり、そして実刑判決を宣告されて、さまざまな残忍な迫害を受けた。

　1999年7.20から2003年末まで、趙さんは警官らに尾行されて連行され、家宅捜索を受け、拘束されて、拘禁されるなどの迫害を19回も受けてきた。2003年12月、趙さんは地元の警官らに騒ぎ立てられたため、放浪生活を余儀なくせざるを得なかった。

　2004年2月、趙さんは再び尾行されて、連行されて家宅捜索を受けた。その後、趙さんは瀘県裁判所に懲役3年6カ月の判決を宣告され、四川省簡陽養馬河女子刑務所に収容された。

　2014年、趙さんは3回も連行されて拘禁され、留置場では手錠をかけられていた。2014年7月に趙さんは連行された後、8月に瀘州市江陽区裁判所に執行猶予5年の判決を言い渡された。

　しかし、2015年7月、瀘県奇峰鎮の警官らはまた趙さんを連行し、拘禁した。趙さんは迫害に抗議するために1カ月の間断食したが、警官に手錠と足枷をつけられ、その上、内容不明な薬物を注射された。そのため、趙さんは記憶力が低下し、以前のことをほとんど思い出せなかった。今回、趙さんの記憶力は問題はなかったが、その後、趙さんは具合が悪くなりご飯が食べられず、全身に力が入らず、動悸などの症状が現れてきた。

拷問のイメージ絵：強制的に薬物を注射される

　2017年6月2日、4、5人の警官らが趙さんの家に不当に侵入した。警官らはいきなり家宅捜索をし、法輪功の関連書籍、法輪功の真相資料、『明慧週刊』など、法輪功に関連するものをすべて押収した。

　2019年3月、趙さんは瀘県海潮派出所の警官に連行された後、瀘県裁判所に懲役7年6カ月の実刑判決を言い渡された。そして、5月7日、趙さんは成都市竜泉女子刑務所に収容された。

　趙さんは当局が法輪功迫害を引き起こしてから、3回も判決を受けたが、家族は一度も趙さんに対する開廷の通知を受けたことがなく、裁判の状況も全然知らされていなかった。しかも、趙さんを刑務所に送ったことも一切家族に知らせなかった。

　2004年2月、趙さんは連行された後、家族との面会が許されなかった。そのため、家族は趙さんの状況が全然わからず、同年12月になって、家族は奇峰派出所に趙さんのことを聞きに行ったが、「よくわからない。裁判所に聞きなさい」と言われた。そこで家族は裁判所に行き、趙さんのことを聞くと、「趙文秀に懲役3年の判決を下し、8月に刑務所に送った」と言われたが、その他のことは何を聞いても答えてくれなかった。

　2019年3月、趙さんは連行された後、家族は何回も裁判所に電話をかけ、趙さんのことを聞いたが、一切答えてくれなかった。裁判所は趙さんに判決を下した後も、家族に通知せず、判決書も送らなかった。裁判所は「判決書は本人にしか渡さない」と言い訳をした。

　今回の判決も家族は留置場に聞きに行き、趙さんが実刑判決を受けたことや、すでに刑務所に送られていたことを知った。瀘県裁判所は「2014年に江陽区裁判所が下した5年の執行猶予が満期になっていないことと、新たな判決を下したことをプラスして、刑期が懲役7年6カ月になった」と言った。

　また、瀘州市江陽区の法輪功学習者・丁国琴さんと梁文徳さんの2人は2019年5月、竜泉女子刑務所の残虐な迫害によって、前後して死亡したという。