【明慧日本2019年9月28日】山東省平度市店子鎮西曹家村の法輪功学習者・劉雅琪(女性)さんは、2019年9月6日の朝8時ごろ、仁兆派出所と店子派出所の警官ら十数人によって連行された。事もあろうに警官らは、劉さんの家の壁をよじ登って越え、家のドアを足で蹴りあげて壊し、大勢で突入し、不当に侵入して来たものだった。
劉さんの夫は、地方で仕事をしていたが、妻が連行されたことを聞いて、早々に家に戻って来た。午後4時頃に、家に着いた夫は村の主任と一緒に店子派出所に行き、妻のことを尋ねた。そこで「劉雅琪は、仁兆派出所の警官によって拘束された」と言われた。そして、夫は70キロも離れた仁兆派出所に駆けつけ、当直の警官に妻が連行された理由を尋ねたが、「ネットの上での指名手配犯だから」と言われた。しかも、当直の警官は「劉は解放できない」と告げられ、劉さんの夫に妻の刑事拘留書にサインをするようにと強制した。しかし、夫に拒否された。
妻が法を犯していないと確信している夫はその後、何度も派出所、公安局へ出向き、妻の解放を求めた。2019年9月12日、再三にわたり公安局に行った夫は、中に入ることさえ、許されなかった。
そこで仕方なく、夫は仁兆派出所に行き、所長との面会を求めた。だが「所長はいない」と当直の警官に言われた。夫は「妻は法律違反をしていません。なぜ、家の壁をよじ登って不当に侵入までして、妻を連行したのですか?」と聞くと、「公安局の命令だ」と警官は言った。そして夫は「これは法を知る者が、法を犯した行為ではありませんか?」と言うと、警官は「そこまで言うなら、俺たちを訴えろ。弁護士を雇って、訴えてみろ」と言い放った。
複数の関係者に問い合わせたところ、劉さんの夫は国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)の劉傑の家を知り、訪ねて行った。劉はびっくりしながら、「なぜ俺の家が分ったのか?」と不安そうに聞くと、夫は「公安局に行っても入ることが許されず、あなたと会えなかったからです」と答えた。「妻は法を犯すことなど、やっていません。解放してください」と夫が言うと、「俺には決定権はない。この案件は検察庁に渡したので、俺にはどうすることもできない。弁護士を雇ってもよいが、北京の弁護士を雇っても役に立たないぞ」と劉は言った。
劉さんの夫は劉傑の違法行為を指摘すると、「俺はこの仕事をやめたい。辞表も出した。明日、もう一度、辞表を出そう」と言った。
劉雅琪(女性)さんは、2005年5月から法輪功を学び始め、しばらくして、長年患っていた胃病、頸椎病、坐骨神経痛、腰椎椎間板ヘルニア、婦人病、不眠症などが完治した。その上、劉さんの性格も明るくなった。夫は妻の変化を見て感心し、自らの短気な性格を改善しようと思ったという。
劉(女性)さんは、法輪功を学んでいるという理由だけで、数回も当局からの酷い迫害を受けた。
2006年7月16日、警官ら6人が家に不当に侵入して来て、劉さんを平度市の610弁公室が設けた洗脳班に入れた。また、2012年4月14日午前に、店子の市場で警官らが劉さんを連行した後、懲役3年6カ月の実刑を宣告した。そして2018年5月27日、劉さんは再び家に不当に入室され、警官らに連行された。同年7月4日に解放されたが、7月31日に提訴された。その後も劉さんは、数回にわたり警官らに嫌がらせを受けたという。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)