修煉する中で 名利を放下する
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文/中国の大法弟子 浄心

 【明慧日本2019年10月12日】私は80年代に生まれた青年弟子です。1996年、母親が修煉を始めて、身も心も大きく変わったのをこの目で確かめました。私はこの1年近くの間、ようやく法を勉強して自分を実修し始めました。

 以前の私は名誉や利益を求める心が強く、上司に褒めてもらいたくて、同僚にも頼りにしてもらいたいがために、一生懸命仕事に努め、また強がりが強く、褒め言葉を聞きたがり、お金をたくさん稼ぎたいなどのことしか頭にありませんでした。大法を実修してからは、これらの執着心を取り除かなければならないと悟りました。

 2017年に新たな職場に移り、海外のバイヤーと様々なやり取りをするなど国際貿易に携わるようになりました。一刻も早く注文を取りたかったのですが、あれから7カ月経過しても何の注文もなく、業績はゼロの状態でした。「もうすぐ新年なのに何の業績もなしでは、上司や同僚に何と思われるでしょうか? 笑われて馬鹿にされるに違いない」と思い、焦りを感じていました。

 後に学法を通じて、師父が「例えば、常人社会において、彼が生まれたあと、家にも学校にも、あるいは大人になれば職場にも、みな彼の存在があり、彼の働きを通じて社会各方面とのつながりが結ばれます。つまり社会全体の構成はすべてこのように配置されているのです」[1] と説かれた法を勉強して、自分がどの国とやり取りするのか、あるいは注文を確定できるのかどうかは、すでに決められていることで、執着心を放下し、師父が按排してくださったことは最高であり、師父の言われることを聞いていればよいということを悟ったので、仕事に関する執着も薄まりました。

 何日か経過したある日のことある国のバイヤーから連絡が来て、商品の価格を教えてほしいなど、あれこれのやり取りをした後で考察しに会社を訪れました。その後正式な契約を結び、前金もすぐに支払ってもらえたので、上司から褒め言葉をもらいました。このことを通じて前の7カ月の間は、名誉と利益を放下する期間であったことを悟りました。

 以前、資金の支払いについては、いつもできる限り遅めに上司から承諾を得るようにしていました。なぜなら、遅めに支払えば会社の資金繰りがよくなるためです。しかし法を勉強するにつれて、これは非常に良くない利己心であることに気づきました。自分の会社のことを優先にしていますが、顧客のことを全く考慮していませんでした。相手もそれぞれ大変であることを忘れていました。大法を修めて次元が高まり、善の心が生まれたのです。師父は「われわれ修煉者は慈悲心を持たなければならないのではないでしょうか? 慈悲心が現われて来れば、衆生はみな苦しんでいるのだと思い、誰を見てもこの人は苦しんでいるのだと思うようになります。そういうことが現われるはずです」[1] と説かれました。

 現在の人類社会では政府の官僚から一般の国民まで、裏口や賄賂などが横行し、ごく普通なことになりました。以前、私も仕事上で様々な人から贈答品をもらったりしていましたが、修めてからはもらわないようにしています。師父は「このような不義の財をもらうと、どれだけ徳を失うことになるだろうか?」 [1] と説かれました。それ以来、贈答品をくれるという電話をもらっても、やんわりと断るようにしています。しかしある運転手さんが、私の親せきからの土産を持って来てくれた時は断れきれず、代わりにその運転手さんの子供に洋服を2着ほど買ってあげ、彼もすごく喜んでくれました。

  以前の私はうまい汁を吸うことが好きで、ウィーチャットで何か送られて来たり、百貨店で何かイベントをやっていたり、キャッシュバックなどがあるとすぐに駆け込みました。少し得をしたと思うとうれしくてたまりませんでした。しかし結局、後になってよく考えてみれば、まったくお得になっておらず、却ってお金をたくさん費やしていたのです。常人でも「小さな得は大きな損」という言葉があり、うまい話には必ず裏があります。ウィーチャットの危険性についての文章が明慧ネットで発表されて以来、私はあれこれ悩んだ末、ウィーチャットを削除しました。アンインストールして、心がすっきりした気がします。煩悩が減り、時間にも余裕ができました。以前の私は本当に師父が説かれたように、「わずかな利益のために喜んだり、憂えたりして」[2] の状態でした。さらに師父は「物質的な財産は、生まれて来る時に持って来られるものでも、死ぬ時に持って行けるものでもなく」[1] と説かれました。私はこの説法の法理を身を持って理解しました。

 大法は本当に素晴らしいものです。これまで多くの時間を無駄にしてきたことを後悔しています。常人の中に迷い込んだ私を師父はあきらめておられませんでした。これまで長い間、師父がずっとそばにいてくださっているといつも実感していました。何か困難やトラブルに遭った時、師父と大法を思い出すと、必ず乗り越えることができました。法輪功真相を伝える時も、心の中に法があれば、慈悲なる師父は必ず助けてくださいます。師父の慈悲なる済度とご加護に感謝いたします。これからも名誉や利益、そして、情への執着を突破して様々な執着心を取り除き、修煉を妨害する魔を解体し、真に修める大法弟子になるよう努力していきたいと思います。

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『轉法輪
 [2] 李洪志師父の著作:『精進要旨』「悟」

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2019/9/16/393369.html)
 
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