山東の73歳李慶花さん 法廷で意識不明に 家族が抗議
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 【明慧日本2019年10月13日】山東省臨ジュツ県裁判所は2019年9月30日、山東省臨沂市キョ南県の法輪功学習者・李慶花さん(73歳女性)に対して不当に開廷した。この10カ月間、李さんはキョ南県の臨ジュツ県の法曹機関者らに嫌がらせをされ、法廷で意識を失った。李さんの息子と娘は関係者に「皆さんにもご両親がいらっしゃいますよね。法輪功を学んでいるだけで、どうして何度も嫌がらせを受けたり、連行され、脅迫されるのですか?」と問い詰めたが、裁判官と起訴者側は一言も反論できなかった。

 李さんは身柄を拘束される

 2018年の年末、李さんはわずか1カ月の間に嶺泉鎮派出所,の警官らに、二度も身柄を拘束された。

 2019年春、キョ南県国家安全保衛大隊(法輪功迫害の実行機関)の警官らは、李さんの案件を臨ジュツ県検察庁に送り、何度も李さんや夫、息子、娘に嫌がらせをした。その結果、家族全員が正常な生活ができなくなり、李さんは放浪生活を余儀なくされた。

 2019年8月9日午後3時ごろ、嶺泉鎮派出所の警官らは李さん宅に押し入り、当時、李さんの夫だけが家にいた。警官らは夫に李さんの居場所を自白するように強要した。夫は脅迫されて、李さんと娘は親戚を回っていると教えた。

 警官らは家宅捜索の後、李さんの娘の電話番号を聞き出して追跡した。その後、すぐに李さんの親戚のマンションの下に向かい、李さんと娘を騙して外に出たところで、李さんを車に押し込み、臨沂市崇溝留置場に入れて拘束した。

 しかし、李さんの健康検査の結果が3回とも不合格だったため、留置場に受け入れを拒否された。警官らは医療関係者を買収し、無理やり李さんを送り込んだ。李さんは大声で法輪功が正法であること、夫は自分ではご飯を作れないと解放を求めた。

 その後、警官らは李さんをキョ南県に帰した。李さんの孫が李さんを迎えに行き、その際に、健康診断の費用として300元(およそ4600円)を強要された。

 数日後、嶺泉鎮派出所の警官はまた李さん宅に侵入し、1枚の紙にサインをするようにと強要した。李さんはサインを拒否したが、孫が脅迫に妥協し、サインをした。

 およそ10日後、臨ジュツ県検察庁の人員の1人が板泉鎮派出所に行き、働いている李さんの孫を脅迫し、派出所に来るようにと李さんに電話をかけさせた。検察庁の人員は李さんにどうして告訴し、弁護士を雇うのかと聞いた。李さんはこの機会に法輪功の無実を伝え、2018年に遭った迫害事実も伝えた。

 不当に開廷され裁判の中で、終始、裁判官は無言 

 2019年9月30日午前9時、臨ジュツ県裁判所は李さんに対して開廷した。

 起訴者側は李さんを罪に陥れるいわゆる犯罪事実を読み上げ、1袋の法輪功の資料を取り出し、これは李さんが所有していた資料だと言い、どこで誰から資料をもらったのかを自白させた。

 すでに10カ月にわたり嫌がらせを受けた李さんは、前日も一睡もしていなかったので、法廷で意識を失った。

 李さんの娘は母が意識を失ったことを目撃し、怖くて泣き出した。大声で「皆さんにもご両親がいらっしゃいますよね。どうして私の母をここまで苦しめるのですか?」といった。息子も「以前、母は持病があったので、法輪功を学び始めました。病気があって何もできなかった母は法輪功を学んで、とても元気になりました。しかし、何度もあなた方から嫌がらせを受け、連行され、脅迫されるなどのひどい迫害を受けました。この6カ月間、母はあなた方から脅かされて食事も睡眠もロクにとれなくなりました」と法廷にいる関係者に訴えた。

 裁判官と起訴者側は何も反論できず

 裁判所が指定した陳延之弁護士は李さんが法輪功を学んで、社会に害を与えたことはないし、誰かの利益を損ねたこともないので、犯罪にはならず、軽い処分にすべきだと弁護した。だがしかし、法廷はこれを聞き入れず、わずか30分程度でいい加減に終わった。

 今回の一連の迫害に加担していた者は、キョ南県の政治法律委員会と610弁公室の人員だという。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2019/10/11/394450.html)
 
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