【明慧日本2019年10月22日】湖北省武漢市の法輪功学習者・劉社紅さんと妻の趙秀娟さんは、中国共産党による法輪功への迫害の中で、ここ数年の間放浪生活を強いられていたが、9月4日、湖北荊州市で連行され、現在は荊州市西門留置場に身柄を拘禁されている。家族が依頼した弁護士が留置場へ行き、劉さん夫婦に面会しようとしたが、留置場側に阻まれた。
劉さんの実家は湖北省咸寧市(かんねいし)である。法輪功を修煉する前に劉さんは不良青年だった。麻薬を吸ったり、喧嘩をしたりして何度も逮捕され、刑務所に入れられたことがある。麻薬を吸うことで家財を失った上に、自分の体も壊してしまった。若いのに両足が腫れあがって全身がどす黒くなり、命の危険に晒されていた。
2006年末、劉さんは法輪功に出会い修煉を始めた。わずか4カ月で麻薬依存症が治って顔色が良くなり、ツヤツヤとして健康を取り戻した。劉さんは真・善・忍に従って自己を厳しく律し、いつも優しい態度で人と接触し、もともとの悪い習慣を全部捨てて、まるで別人になった。劉さんの変化を目の当たりにした知人達は皆その奇跡的回復力に感動した。
劉さん夫婦はもともと武漢市武昌区に住んでいたが、現地の警官らの嫌がらせで転居を余儀なくされ、外地で賃貸の部屋に住むことにした。2019年9月4日、劉さん夫婦は荊州市で不当に連行され、荊州西門留置場に入れられ、個人の車も押収された。
劉さんの兄は情報を得た後、劉さん夫婦の救出活動を始めた。9月19日、兄は荊州公安局の国家安全保衛課(法輪功迫害の実行機関)を訪れ、事情を尋ねようとしたが、警官に横柄な態度で応対された上に、「弁護士に依頼するな」と脅かされた。
兄は経済的に全然余裕がなかったが、やはり弁護士にこの件を依頼した。9月26日、弁護士は留置場に駆けつけて劉さん夫婦に面会しようとしたが、留置場側に阻まれた。弁護士は所長に原因を尋ねたが、所長は「上司の指示により面会はできない」とだけ言った。法律の規定に従わず、上司の指示に従うのである。弁護士2人が国家安全保衛課の某隊長に聞くと、「逮捕状が出ているから、面会はできない」と言われた。弁護士2人はまた検察庁の逮捕課を訪れたが、「書類はすでに提出したから、何かあれば10月1日以降にするように」と言われた。
10月1日が過ぎて、弁護士はまた留置場へ劉さん夫婦に面会に行ったが、依然として面会は出来なかった。