医学専門家の李延春さん、裴玉賢さん夫妻に有罪判決
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 【明慧日本2019年9月4日】(河北=明慧記者)河北省秦皇島市の法輪功学習者・李延春さん(66)と妻の裴玉賢さん(66)は、2019年5月31日午前に、昌黎県裁判所で裁判にかけられたが、判決は下されなかった。そしてその後、2019年8月27日、昌黎県裁判所は再度、夫婦2人に対して開廷して判決文を読み上げ、李さんに懲役7年6カ月の実刑判決と罰金2万元を科し、妻の裴さんに懲役4年の実刑判決と罰金5千元を科した。夫婦2人はその場で、直ちに控訴の意を表明した。

李延春
李延春さん

裴玉贤
裴玉賢さん

 李さんは四十数年の医学一筋の人生の中で、豊富な管理経験を持ち、複数の病院で管理職や院長を努めたことがある。また、二十数篇の医学技術論文を発表したことがあり、担当する分野では科学的な先導者になった。

 妻の裴さんは退職した元医者で、真面目で誠実な人柄で、学術的な科学技術賞をもらったことがある。1998年、裴さんは法輪功を学び始め、心臓病、低血圧症、疝痛などの病気が治った。法輪功の教えに従って自分を律する裴さんは、善を重んじ、仕事に熱心で、物事をする場合にも人のことをまず優先させ、患者に好評を得ていた。そして、患者からの贈り物をすべて断るほど、誠実な人柄である。

 2018年11月25日午前10時、李さん夫婦は盧龍県に行き、法輪功の真相が載っているカレンダーを配った。しかし、中国共産党の言う法輪功への誹謗中傷を信じた人に通報され、夫婦ともに双望鎮派出所の警官らに連行され、手かせ、足かせをつけられ、自白することを強要された。当日の午後5時頃、警官ら3人は李さんを強制的にパトカーに押し込み、李さん夫婦の自宅に家宅捜索をしに行こうとしたが、李さんがそれに従わなかったため、4人の警官らに代るがわるに平手打ちを食らわされた。そして、李さんの口から血が流れ出たが、それでも跪かされて、蹴られたり、殴られたりした。20時間後、李さんは入所の身体検査で血圧が高すぎたため、保証人を立てて審問を待つという条件付きで仮保釈された。妻の裴さんは秦皇島市留置場に拘禁された。

 2018年12月25日、双望鎮派出所は裴さん夫婦の案件を盧龍県検察庁に渡した。裴さんの家にあった法輪功書籍などや私財を、罪に陥れる「証拠」とした。2019年4月28日に、昌黎県検察庁は裴さん夫婦を昌黎県裁判所に起訴したという。

 2019年5月31日午前、李さん夫婦は昌黎県裁判所で裁判にかけられた。当日の10時、家族や親戚、友人たちは裁判所に駆けつけ、傍聴するために予定している一号庁舎の法廷の前で待っていた。しかし、「一号庁舎の音響設備が壊れたため、場所を変更する」と告げられた。結局、裁判は数人しか収容できない小さな少年調節室で行なわれたが、判決は下されなかった。

 再度、2019年8月27日午前10時40分、李さん夫婦に対して、秦皇島市の昌黎県裁判所は開廷して判決文を読み上げたが、全体の流れの所要時間はたったの約15分間であった。そして、李さんは懲役7年6カ月の実刑判決と罰金2万元を科され、妻の裴さんは懲役4年の実刑判決と罰金5千元を科された。しかし、2人ともすぐに判決を不服として、控訴した。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2019/8/31/392108.html)
 
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