迫害で病状悪化の王元昇さん 仮釈放許されず  
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 【明慧日本2019年8月30日】河北省冀州(きしゅう)区の法輪功学習者・王元昇さん(70歳)は、河北省冀州東刑務所第三監区一組に拘禁されている。刑務所で長期的に迫害を受けてきた王さんは2019年4月26日、突然、意識不明になった。その後、王さんは脳梗塞の症状が現れて右足が不自由になり、血圧が180mmHgにまで上がり、視力も低下した。しかし、刑務所側は王さんの病状のことを家族に知らせていなかった。その後のある日、家族は王さんと面会したときに病状を知って、すぐに刑務所側に治療のための仮釈放を求めた。しかし、刑務所側が「脳梗塞は刑務所の病院で6カ月間の治療を続けなければならない」という口実で、王さんの仮釈放を拒否した。

 先日、家族はまた、刑務所に行き王さんと面会した。王さんはすでに右手でも物を持てなくなっており、自分で食事もできなくなっていた。かなり痩せこけ、顔にも傷があった王さんは家族に「便も失禁するようになっている。体が思うように動かない」などのことを話した。しかし、刑務所病院は「腸炎の症状によるものだ」と言ったという。

 刑務所側は「王元昇が2019年10月20日に刑期の満期になる」ことを、もう一つの理由として上げ、王さんの仮釈放を拒絶した。

 王さんは2017年3月、冀州裁判所に懲役3年の実刑判決を宣告され、同年7月に冀東刑務所の第七刑務所第三監区に収容された。2018年5月24日、警官が受刑者の人数を確認するとき、王さんは部屋から出られなかったため、隊長に殴打された。部屋で殴打を受けた王さんは廊下に引きずり出され、さらに猛打された。その場にいる受刑者たちも警官らのこのような行為に怒りを顕(あらわ)にした。同年の8月、家族は王さんと面会したとき、顔色が悪く痩せ細っている王さんを見て、非常に心配した。

中共酷刑示意图:殴打
拷問のイメージ絵:寄ってたかって殴打する

 2018年11月、第七刑務所が増築や改装をするために、王さんは第四刑務所に移送された。家族はその情報を得て、すぐに第四刑務所と連絡し、王さんの健康状態と面会日を聞いた。刑務所側は面会日なら、面会ができると告げた。そして、12月4日の面会日に王さんの妻や妹、娘が第四刑務所に駆け付け、王さんと面会することを求めたが、主管の隊長に「家族も法輪功を学んでいる」という理由で、面会を許されなかった。ほかの警官らは家族に「刑務所にいる『転向』をしていない法輪功学習者は面会できないという、明確な規定がある」と言った。その話を聞いた家族は「それでは、その規定を見せてくれますか」と要求したが、警官は「規定」を出せず、「俺たちが違法していると思うなら、俺たちを関係部門に訴えればよい」と言って立ち去って行ったという。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2019/8/20/391679.html)
 
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