【明慧日本2019年8月22日】黒竜江省ジャムスの法輪功学習者・楊勝軍さんは2019年8月2日、母と共に家に押し入ってきた警官らにより連行され、家宅捜索を受けた。母は当日の夜に解放され、帰宅したが、楊さんは身柄を拘禁されたまま、同月の8月11日に迫害されて死亡した。
8月2日午前、林苑小鎮に在住していた楊さんと母は外出しており、日本から帰省してきた弟だけが留守番をしていた。友誼路派出所の警官ら3人は訪れて来て、ドアを叩いたため、弟はドアを開けた。警官ら3人はプリンター、パソコン、法輪功の書籍50~60冊を捜し出して、それらを入口に置いて、楊さん親子の帰宅を待った。楊さん親子が帰宅するとすぐに派出所まで連行した。
警官らは2人に対して尋問し、尋問の内容は下記の通りである。1、印刷技術は誰から習ったのか。2、印刷できた資料を誰に渡したのか。3、普段はどのように真相資料を作っていたのか。何日かごとに、あるいは1日に何回か分けて資料を印刷していたのか、等々。
81歳の母親は当日の夜23時に解放されて帰宅したが、楊さんは病院に連れて行かれ、健康診断を強要された。診断結果は拘禁に不適切だったが、警官らはその診断結果を無視して、楊さんの弟から診断手数料400元を取り上げた後、楊さんを拘留所に送った。
弟の話によると、当日、警官ら3人は楊さん親子を連行した後、またもや十数人の警官らが駆けつけて来て、外で弁当を買ってきて、楊さん宅で食べてから押収した物品を運んで持ち去って行ったという。
あれから僅か9日後の11日午前5時ごろ、友誼路派出所の警官らは楊さん宅にまたもやって来て、ドアを叩き、「朝、楊は拘留所の入口で吐血して病院に運ばれた」と伝え、楊さんの家族を病院に連れて行った。その道中で、警官らは家族に「拘留所に送ったからにはすでに派出所と無関係になり、派出所の管轄外になる」と責任の言い逃れをした。
楊さんは病院で8袋の血液を輸血してもらったが、午後になると話せなくなり、夜9時に世を去った。家族は楊さんの入院費の1万元と、輸血代の3万、合わせて計4万元を支払わされた。
警官らが家族にどんな恐喝をしたのか知らないが、とにかく家族は非常に恐れていたようだった。
40人以上の法輪功学習者たちが連行され、100人以上がひどい嫌がらせを受ける
7月以来、黒竜江省公安庁のいわゆる「督促指導組」がジャムスにやって来て、ジャムスの警察らをコントロールして、法輪功学習者たちへの迫害を激化させた。7月25日以来、知っている情報だけでも、ジャムスで不当に連行された学習者たちは40人以上に上り、嫌がらせを受けた学習者たちは100人以上いたという。警察署に法輪功学習者として名前を登録された学習者たちの殆どが、ドアを激しく叩かれ、電話での執拗な嫌がらせを受けたという。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)