【明慧日本2019年10月27日】吉林市の法輪功学習者・岳乃明さん(56歳)は懲役3年6カ月の不当な判決を宣告された。その後、岳さんはこの判決を不服とし、2019年5月31日に吉林市中級裁判所に上訴したが、吉林市中級裁判所は原審維持と宣告した。そして、2019年8月27日、吉林省公主嶺刑務所に拘禁された。
家族は建華村の治安保衛委員会、江南郷政府、豊満区610弁公室で法輪功を学ばないという保証書をもらわない限り、面会はできないと刑務所側に言われた。家族は面会する時も、警官に監視された。
また刑務所側は一切物を預からず、冬越しの暖かい服も受付ないため、家族は岳さんを大変心配した。
岳さんは吉林市豊満区江南郷建華村に在住していた。2001年から法輪功を学び始めた。以前、岳さんはアルコール依存で、酔いつぶれて両手が震え、道路わきなどでいつも寝ていた。法輪功を学んでからお酒をやめ、他人のことを優先的に考える善良な人になり、周りから高い評価を博した。
しかし、中国共産党による法輪功への迫害の中で、岳さんは法輪功を学んでいるという理由だけで、数回も連行され、家財を押収され、拘禁され、労働教養処分を受け、刑務所の中では灌食をされ、電撃を受けるなどの酷い拷問を受け、心身ともに大きなダメージを受けた。家に帰された後もよく嫌がらせをされて、穏やかな生活が全く出来なかった。
2018年10月30日の昼、吉林市豊満区華山路派出所の私服警官ら4、5人は、横のドアからこっそりと岳さんの自宅に無断で侵入し、法輪功の関連書籍、法輪功創始者の写真、私物などを次々に押収した上、岳さんを連行し、吉林市留置場に拘禁した。
岳さんの家族は派出所に行き、岳さんの解放を求めた際、警官に「これは吉林市公安局の一斉行動だ」写真付きの名簿を見せながら、「我々はネーミングリストの通り連行しているだけで、岳は7人目だ。市公安局に行け」と言われた。
2019年1月9日、吉林市豊満区裁判所は岳さんに対して開廷し、裁判官は趙亮という人物であった。裁判はわずか数分でいい加減に終わり、岳さんは量刑が3年から5年の判決を宣告された。5月24日、豊満区裁判所は岳さんに懲役3年6カ月、罰金5000元(およそ7万7000円)の不当な判決を宣告した。岳さんは5月31日に吉林市中級裁判所に上訴した。
吉林市検察庁と吉林市中級裁判所はそれぞれ2019年7月9日、12日に再審した。岳さんに有罪弁護士を派遣すると言ったが、拒否された。岳さんは妻に無罪弁護をしてほしいと要求したが、有罪弁護でなければダメだと言われた。さらに、子供の今後の学業にも影響が出ると脅迫された。しかし脅されても、岳さんはそれらの事に動揺しなかった。
吉林市中級裁判所は原審維持と宣告した。岳さんは2019年8月27日に吉林省公主嶺刑務所内で拘禁され、酷く迫害され続けている。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)