留置場でつながれ 不明薬物投与で学習者2人 健康悪化
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 【明慧日本2019年11月10日】河北省石家荘市の法輪功学習者・ゴン樹蘭さん、李冬梅さんは不当に留置場に身柄を拘禁されて、裁判に直面している。2人とも留置場で手錠と足かせにつながれて、不明な薬を飲むことを強要されたため、健康状態が悪化し続けている。特に李さんは危険な状態に陥っているという。

 今年の8月末から現在まで、李さんの血圧は200mmHgに達して、このため心臓に不調が現れ、さらに、左側の身体が痺れて硬くなるなどの合併症が起きた。そのため身体は非常に衰弱しきって、危険状態である。弁護士が面会に行き、2人の会話が十数分間しか話していないのに、留置場側に妨害されて会話を中止させられた。留置場側は李さんを入院させ、治療を受けさせることや全身の身体検査、そして、解放するに、一切同意しなかった。

 ゴンさん、李さんは外で法輪功の真相を伝えていた際、真相を知らない人に通報され、今年の7月18日に連行された。その後、逮捕状が出され、派出所から誹謗中傷の書類を検察庁に提出され、10月11日に橋西区裁判所に回された。ゴンさん、李さんの2人は今現在、裁判に直面している。

中共酷刑示意图:手脚连铐
拷問のイメージ図:手と足をつながれ、しゃがんだ苦しい状態のまま放置する

 留置場で、李さんとゴンさんは様々な残忍な拷問を受けた。手錠と足かせでつながれて、しゃがんだままの状態で独房に閉じ込められ、殴打され、つらい灌食をされ、不明な薬を強制的に飲まされるなどの残酷な虐待を受けた。そのため2人とも身体は衰弱し、特に李さんは危険な状態である。

 これらの石家荘第二留置場の多くの内部の規律は、実はもっぱら法輪功学習者だけに用いられるものである。もっとも代表的な方法が二つある。一つは留置場内のルールを暗唱しない学習者に対しては、手錠と足かせでつなぎ、低姿勢のしゃがんだ苦しい状態のまま放置する。もう一つは断食して酷い迫害に対して抗議している学習者を苦しめ、痛めつける「灌食」である。この「灌食」のやり方は医療従事者が行なうのではなく、留置場内の者が管を無理やり突っ込むために、気管や食道が破れて出血し、多くの学習者がもがき苦しみ、多くの死人が出ていることである

酷刑演示:野蛮灌食
拷問のイメージ図:悲惨でむごい灌食

 ゴンさんは自分が無実だと言って、留置場のルールを暗唱すべきではないと主張した。そのため、留置場の警察官がゴンさんに手錠と足かせを掛け、さらに、立てないように手錠と足かせを繋いだ。ゴンさんは立てず、しゃがんだままの状態で這い回るしか出来なかった。トイレに行く時には他人の手伝いが必要で、ズボンすら脱げず、またシャワーの使用など一切出来なかった。ゴンさんの手首は手錠のしめ付けで傷だらけになった。警察官はゴンさんを服従させるために弁護士との面会を禁止し、見張りの受刑者らにひどく殴打させた。殴打されたゴンさんは肋骨が数日間痛かった。これらの暴行に抗議するため、ゴンさんは断食して抗議した。そのために、悲惨な灌食を受けた。

 留置場内の残酷な迫害に抗議するため、李さんも断食と沈黙を始めた。出席を取られた際にも、李さんは侮辱的に何度も呼ばれたが、黙って返事しなかった。その報復のために、数人の受刑者らに1週間にわたり殴られた。その後、手錠を掛けられ、独房に閉じ込められ、シャワーの使用を禁止され、トイレットペーパーなどの必需品の買い物を禁止され、さらに独房の換気も止められた。

 残酷な迫害の環境下で、李さんはひどい恐怖と不安を常に感じており、少し熱もあった。弁護士との面会時に、李さんは全身の震えが止まらなかったという。

 現在でも、中国の多くの留置場内では、善良で優しい法輪功学習者達の「基本的な生存する権利」すらなく、隠れて堂々と生きる権利さえも剥奪している。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2019/11/3/395364.html)
 
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