吉林の75歳の呂学鶴さん 在宅のまま懲役3年の判決
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 【明慧日本2019年11月14日】吉林省延辺龍井市の法輪功学習者・呂学鶴さん(75)は2019年7月に、龍井裁判所から「用事があるので、裁判所に一度来るように」との知らせを受けて裁判所に行ったところ、自分がすでに懲役3年の実刑判決を下されていることが分かった。

 2019年1月22日、数人の警官らが突然呂さんの自宅に押し入り、呂さんを連行し、法輪功の関連書籍を押収した。呂さんは数時間にわたって尋問された後に解放されたが、それ以降、警官らの訪問や電話での嫌がらせが止まらなかった。

 2019年7月、裁判所からの知らせを受け、呂さんは裁判所に行った。そこで、呂さんにすでに懲役3年の実刑判決が下されていたことが分かった。呂さんは「何も違法なことはしていませんので、判決を認めません!」と叫んだ。

 留置場に送られる前に健康診断が必要なので、警官は呂さんを病院に連れて行き、健康診断をしたが、血圧が高くて、刑務所に受け入れを拒否された。そこで、警官は「10日間様子を見て、まただめなら解放する」と言った。

 10日目、警官らが呂さん宅に到着する前に、呂さんは逃げ出して、放浪生活を余儀なくされた。

 呂さんに対する判決は違法な裁判であることは明らかである。

 一、『刑事訴訟法』の182条では「検察庁による起訴状は、遅くとも10日前に被告人に届かなければならない」と規定されていたが、呂さんには届いていなかった。

 二、『刑事訴訟法』の198条では「罪の定めや量刑については、調査や検討が必要で・・・検討が終わったら、被告人に陳述する権利がある」と規定されていたが、呂さんに陳述の機会が全く与えられなかった。

 三、『刑事訴訟法』の61条では「両者が事実を確認し疑問がない上で、初めて罪を定めることができる」と規定されていたが、裁判所はこれらの法律条例を無視した。

 また、被告人に弁護の権利および弁護士に依頼する権利があるが、裁判所はこれらの権利をすべて剥奪した。

 呂さんの案件の担当は、龍井市国家安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)の警官・石万という30代の男性で、上級の命令に必死に従う男である。ある日、呂さんは石万の無理な要求に応じなかったため、座っていた椅子を石万に急に奪われた。血圧の検査時、260mmHgだったが、石万がこの結果を受け入れず、再度の血圧の検査を無理やり強行した。呂さんを留置場に連れて行き、留置場側に呂さんをどうしても受け入れるように求めたが、留置場側に高血圧のため、拒否された。

(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2019/11/9/395621.html)
 
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