【明慧日本2019年9月3日】吉林省松原市扶余市の法輪功学習者・劉慶さんは2019年8月15日、自宅マンションの下で警官に身柄を拘束され、8月27日に扶余市裁判所は劉慶さんに対して開廷した。
劉さんは法廷上で自ら無罪の弁護を行ない、法輪功が中国では合法であること、中国の現有の法律も法輪功を学ぶことは違法であると定めていないことを指摘した。劉さんは20代の時から多病で、法輪功を学んでから健康を取り戻し、性格がよくなり、家庭内は睦まじくなった。
8月27日午前9時、劉さんは両手を後ろで枷(かせ)をかけられたまま、警官ら2人に法廷へ連れて来られた。劉さんは断食して迫害に抗議したため、随時に灌食できるように、鼻から経管栄養を取るために、経鼻チューブを鼻に取り付けられていた。劉さんの妻と妻の兄は傍聴ができたが、当日の劉さんは少しやつれているように見えた。しかし、言うことはしっかりしていて、精神状態は良好だった。
裁判の中で1時間あまりにわたり、起訴者側は劉さんの発言を常に邪魔をした。
また、裁判官の声が小さく、劉さんの妻は挙手して発言したいと示した時、隣に座っていた十数人の警官らに阻止された。最後に、劉さんの妻はサインを強要されたが断った。
事件の流れは下記の通りである。
2015年7月16日夜、扶余市国家安全保衛大隊(法輪功迫害の実行機関)の隊長など十数人の私服警官らは壁を乗り越え、家に押し入り、劉さんを不当に連行した。その結果、劉さんの娘はショックのあまり、痙攣を引き起こした。劉さんの妻は急いで娘を病院に連れて行った。警官らは誰も家にいない状況下で、娘の学校用のノートパソコン、キャッシュカード、現金、携帯電話などを押収した。その後、劉さん達は警官に返還を求めたが、警官らは押収したことすらも認めなかった。
劉さんは留置場で拘禁されて11日目、身体が酷く衰弱し重体に陥った。そのため、家に帰されたが、いつも警官らに嫌がらせをされ、迫害から逃れるため、劉さんは放浪生活を余儀なくされた。
2019年8月15日午後、扶余市の警官ら2人と松原市の警官1人は劉さんの自宅マンションの下で、劉さんを連行した。午後4時、警官らは劉さん宅の家宅捜査をしたが、何の証拠も出なかった。2日後、劉さんの妻は警官からの電話を受け、劉さんの案件は2015年の手続きの件が受理され、近々に開廷されると知らせがあった。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)