王樹欽さん 労働教養所の薬物迫害により死亡
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   【明慧日本2019年8月30日】吉林省白山市(地級市)の臨江市(県級市)の法輪功学習者・王樹欽さんは2002年3月、2年6カ月の労働教養処分を言い渡され、長春市朝陽溝労働教養所に収容された。教養所で薬物迫害を受けた王樹欽さんは、認知症の症状が現れ、自立生活ができなくなった。それ以来、病状に苦しめられた王さんは、2017年2月10日にこの世を去った。享年68歳であった。


王樹欽さん

 王樹欽さんは1996年から法輪功を学び始めた。その後、王樹欽さんが患っていた重い胃病、肩関節周囲炎(五十肩)、そけいヘルニアなどの病気がすべて消え、元気になった。

 しかし、1999年7.20、中国共産党当局が法輪功への弾圧を開始した。法輪功を学んでいる王樹欽さんも迫害から免れられず、家にある法輪功の書籍を押収され、法輪功を放棄する誓約書を書くようにと強いられ、脅迫された。2002年3月、王樹欽さんは臨江市公安局の国内安全保衛大隊(法輪功迫害の実行機関)の大隊長・耿立東に労働教養処分を科され、朝陽溝労働教養所に送り込まれた。

 朝陽溝労働教養所の所長、副所長を始め、警官らは気が狂ったかのように法輪功学習者に残酷な迫害を加えた。王樹欽さんは教養所の保健室に連れて行かれ、神経や脳を破壊する薬物を強制的に注射された。当時、王樹欽さんは教養所で同じ臨江市の法輪功学習者・徐東成さんに出会い、徐さんに自分が毎日、保健室に連れて行かれ、薬物を注射されたことを話した。徐さんは「警官らに従わず、注射をやめさせるように」と王樹欽さんに言った。しかし反抗しても、多勢に無勢で無駄だと王さんは言った。

 それから、しばらくして王樹欽さんは記憶を失い、両目が失明に近い状態になり、自立生活ができなくなった。教養所二大隊の隊長・楊光は「一時出所」の口実で、王樹欽さんの家族から2000元をゆすり取った。2004年、旧暦の正月の前に、王樹欽さんは家族の元に帰らされた。王樹欽さんの妻は統合失調症を患っていたが、王樹欽さんの介護をしなければならなかった。妻は11年間にわたり王樹欽さんの世話をしていたが、2015年2月3日、突然、脳出血を発症して寝たきり状態になった。

 障害者である長男・王明さんは法輪功を学んでいるという理由で、合わせて4年5カ月の労働教養処分を科され、白山市労働教養所と朝陽溝教養所で残酷な迫害を受けた。朝陽溝教養所のひどい迫害により、王明さんは肺結核になった。教養所から出た王明さんは帰宅したが、体が回復していないのにもかかわらず、両親の介護をしなければならなかった。そのため、疲労が重なり倒れてしまい、2016年5月20日に死亡した。44歳の若さだった。


長男・王明さん

 次男の王偉さんも法輪功を学んでいるため、当局に冤罪を被せられ、刑務所に7年3カ月間も拘禁された。刑務所の残忍な迫害により、王偉さんは三度も危篤状態に陥った。刑務所を出た後、両親の介護をしなければならず、腰痛で起き上がれなくなり、仕方なく母親を老人ホームに入れるしかなかった。

 その後、王さんの健康状態はますます悪化し、便と尿を失禁する状態になり、2017年2月10日に死亡したという。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2019/8/23/391805.html)
 
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