吉林扶余市の劉慶さんに 懲役11年の不当判決
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 【明慧日本2019年9月17日】最近、吉林省扶余市裁判所内部からの消息筋によると、同市の法輪功学習者・劉慶さんに対する裁判が行なわれ、2日後の8月29日に、懲役11年の実刑判決が言い渡され、裁判結果が確定されたという。しかし、裁判所はこの裁判結果を家族に知らせず、秘密裏に宣告したものだった。中国共産党政権下の法律は見せかけのうわべだけのもので、実際には、善良な法輪功学習者たちを弾圧し、また、百姓達を愚弄する道具に過ぎない。

 8月15日午後1時過ぎ、外出して帰宅した劉さんは住んでいるアパートの1階に着くと、そこで待ち伏せていた3人の警官らに連行され、その後、扶余留置場に連行された。同日の午後4時、私服警官ら3人は劉さんの部屋を家宅捜索したが、証拠になるようなもの、法輪功の資料など何も見つからなかった。だが2日後、劉さんの妻は警官から電話を受けると、劉さんの件について「2015年の続きで、近いうちに裁判にかける」と告知された。

 8月27日、扶余裁判所は劉さんに対して開廷した。午前9時、劉さんの両手は背後で手錠をはめられ、警官に支えられながら法廷に入って来た劉さんの頭には包帯で巻かれ、鼻には何か管が差し込まれ、行動もままならない不便な痛々しい様子だった。 

 法廷審理の時、劉さんはしばらく自己弁護したが、起訴人に妨害されたので長く自己弁護できなかった。法廷審理を1時間以上行なう過程で、裁判官の声がますます小さくなっていった。しかし、劉さんの妻は手をあげて椅子から立ち上がって、発言しようとした時、傍聴席に座っていた十数人の警官らに阻止された。警官らにどれほど自信がないか、これでお分かりであろう。警官らは最後に、劉さんにサインを求めたが、拒否された。

 劉さんが連行されてから、裁判までわずか12日間しかなった。あまり時間がないため、弁護士に依頼できなかった。

 2015年の事件後の過程

 2015年7月16日夜、扶余市国家安全保衛大隊(法輪功迫害の実行機関)の十数人の警官らは、ヤクザのように庭の塀を乗り越えて室内に押し入り、無理やり劉さんを連行した。警官らの暴行を目撃した劉さんの娘はあまりのショックを受けて人事不省になり、母親により病院に搬送された。警官らは誰もいない留守宅をメチャクチャに荒らし回って捜索し、家財を勝手に押収した。銀行のカード、現金、娘の勉強用のノートパソコンなどを全て押収した。その後、妻は一部のものを返還するよう警官に求めたが、「それらのものは取らなかったぞ」と警官らに否認された。

 劉さんは留置場に拘束されて11日間、残虐な迫害を受け続け、身体が非常に衰弱しきって、命の危険にさらされ、衰弱した状況下で解放された。しかし、家にいても常に警官からの嫌がらせを受けていたため、家を出て、放浪生活を余儀なくされた。あれから2年が経ち、2019年8月に、劉さんは再び連行された。

(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2019/9/7/392378.html)
 
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