【明慧日本2019年12月4日】法輪功学習者は1999年の7.20以来、中国共産党により身柄を拘禁され、拷問されるなどのさまざまな酷い迫害を受けてきた。学習者同士が集まり、法輪功の書籍を読むことすらも禁じられている。下記は高齢の学習者が私的な集まりで、法輪功の書籍を読んだという理由だけで逮捕された事例である。
明慧ネットの2018年8月12日、2019年2月17日の報道によると、2018年6月25日午後4時、山西省太原市杏花嶺区の法輪功学習者・孫志芬さん(60)はほかの学習者・田玉琴さん(60)、胡蘭英さん(65)、羅保俊さん(62)、郭潤鮮さん(68)の4人と自宅で法輪功の書籍を読んでいた時、突然に迎澤区派出所の警官らが侵入し、身柄を拘束された。その後、迎澤区検察庁に送られた。警官の話よると、当時、私服警官らはすでに数人の学習者の自宅の近くで見張り、行動を尾行していたという。一斉に連行するこれらの行動は「重要案件」と見なされ、中央監督調査チーム、山西省公安庁、太原市公安局の合同案件である。
一緒に読書し、70代の学習者が不当判決を宣告され、迫害死
重慶市合川区の法輪功学習者・ゴン延昭さん(75歳男性)は長期にわたり非人道的な拷問を受けた。2016年4月、ゴンさんと他の学習者数人は法輪功の書籍を読んでいた時、盗聴されて再び身柄を拘束された。裁判の時、ゴンさんはいわゆる「三書」を書くことを強いられたが、裁判官に法輪功は正法であり、法輪功を学ぶことは合法だと述べ、強く断った。当時75歳のゴンさんは懲役2年の実刑判決と、罰金3000元(約4万7000円)を科された。ゴンさんは酷く迫害されて身体は衰弱し、毎日食べ物が喉を通らず、何を食べても吐いてしまい衰弱した状態になり、やっと一時出所ができた。しかし、2018年6月24日、ゴンさんは他界した。享年77歳であった。
一緒に読書した学習者4人も不当判決を宣告される
叶栄貴さん、汪香芝さん、房小桃さん、孟徳秀さんの4人は安徽省銅陵市に在住しており、よく一緒に法輪功の著作である『轉法輪』を読んでいた。4人は市経済開発区支局の警官らに、長期的に尾行されていた。
2018年3月24日、4人はいつものように『轉法輪』を読んでいた時、経済開発区支局の警官らに身柄を拘束され、不当に家財も押収された。4月28日、獅子山検察庁に逮捕状を発付され、6月20日、経済開発区支局によって一時的に出所したが、7月に4人は洗脳班に送られた。11月28日、獅子山区裁判所は4人に対して開廷した。
81歳の叶さんは懲役4年、70歳の汪さんは懲役3年10カ月、70代の房さんは懲役3年、69歳の孟さんは懲役2年の実刑判決を宣告され、それぞれに罰金3000元から4000元(約4万7000円〜6万2000円)を科された。
一緒に読書するだけで「法律の実施を破壊する」罪に
2018年9月6日、学習者8人が一緒に法輪功の書籍を読んでいた時、北京市東城区東花市大街派出所の警官らに身柄を拘束された。8人の法輪功学習者は王弘さん(78)、付雅民さん(もしくは傅亜民さん、76)、鄭雲雲さん(70代)、王順利さん(69)、劉升平さん(70歳前後)、李魯英さん、呉曄さん、任琳さんである。
70歳近い劉さんは連行された後、全身が痙攣し、胸の苦しみを訴え、血圧は190に上がるなどの症状が現れ、9月10日に家に帰らされた。2019年7月16日、王弘さん、王順利さんの他の7人に対して、いわゆる「法律実施を破壊する」罪で北京市東城区裁判所により開廷された。王弘さんは法廷で自ら無罪であることを弁護し、法輪功を学ぶことは合法であると主張し、自筆の弁護書類を提出した。
高齢の法輪功学習者たちが一緒に読書することだけで、連行され、迫害される事例は特別なことではない。そこから中国共産党が法輪功を迫害する手段の残酷さと、道理にはずれた非道さをうかがい知ることが出来る。下記は明慧ネットによる実例の一部である。
北京の高齢者7人は一緒に読書したことで連行され、不当判決に
孫仲芳さん(80歳女性)は2018年5月8日午前8時10分、北京市豊台区馬家堡派出所の警官ら19人に自宅に侵入され、身柄を拘束された。
当時、孫さんの自宅で一緒に法輪功の書籍を読んでいた学習者は他にも6人いた。そのうち、80代の人が4人いた。警官は無理やりこれらの高齢者を車に乗せ、豊台支局に連行した。残りの警官ら6、7人は家財を押収した。当日、警官はすぐに連行した学習者たちの取り調べを行なった。5月9日の夜明けの3時に、70代の学習者6人は家に帰された。68歳の学習者・張淑華さんは15日間刑事拘束されていたが、身体検査が不合格のため、当日家に帰された。
豊台区検察庁は孫さんが読書会のリーダーかどうか調べた。孫さんは自宅で開廷され、懲役4年の実刑判決と、罰金4000元を科された。
上海の高齢者が一緒に読書したために拘禁される
2019年7月15日の昼、上海市浦東新区の法輪功学習者・金淑敏さんの自宅で、6人の学習者が順番に法輪功の関連書籍を読み、雰囲気はとても穏やかだった。しかし、途中から浦東新区金楊街道羅山新村派出所の警官らや、浦東国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)の警官らに侵入された。6人は不当に連行され、拘禁された。これらの6人は謝似男さん(83)、李翠鳳さん(75)、郭素嬌さん(75)、張梅珍さん(72)、孫文娟さん(72)、金淑敏さん(56)である。
湖北省の学習者は一緒に読書をしたことで連行され、大金を押収される
2016年8月17日、数人の法輪功学習者は劉さんの自宅で一緒に法輪功の書籍を読んでいた時、湖北省キ水県関口派出所の警官らに家宅捜索された。パソコン、印刷用紙、法輪功創始者の写真、『明慧週刊』などの資料、3万6000元の現金(約56万円)を押収された。その際に、学習者2人も不当に連行され、5日後に解放された。
3万6000元の現金は80歳近くの農村に住む劉さんにとって、かなりの大金である。劉さんが長年貯めてきた貯金は、警官らによって押収され、奪われた。
河北省秦皇島の高齢者たちが一緒に読書し、尚秀君さんは迫害死
2018年4月27日午後、河北省秦皇島市海港区石門寨鎮の李桂彬さん(76歳女性)、尚秀君さん(50代女性)、宋賀珍さん(70代女性)たちは高興泰さん(もしくは高興太さん、66歳男性)の自宅で一緒に『轉法輪』を読んでいた時、石門寨派出所の警官ら二十数人に身柄を拘束され、家財を押収された上、立件された。
尚さんは秦皇島第二留置場に拘束され、罰金1万元(約15万6000円)を取られた。十数日間拘束され、家に帰って来た尚さんは10キロ以上痩せ、腰痛がひどく、全身的に無力となり、食欲がない状態になった。過去に迫害されたトラウマと経済的圧力を受け、健康状態は日増しに悪化した。その後突然、脳梗塞、脳出血になり、解放されてわずか40日後に、他界した。
高さんと李さんは高血圧で居住監視された。その期間中に6、7回も嫌がらせをされ、2回不当に連行され、昌黎县裁判所によって開廷されたこともあった。李さんは2003年から法輪功を学び始め、結腸ガンが完治した。しかし、酷い迫害の中で強いプレッシャーを受けた李さんは、一度声が出なくなったことがあると言う。
江蘇省淮安市の高齢者が一緒に読書をし 85歳の学習者が連行される
2018年6月28日午後、江蘇省淮安市の法輪功学習者・馬道明さんたち6人が、馬さんの自宅で法輪功の書籍を読んでいた時、突然に警官に侵入され、派出所に連行された。夜10時すぎ、そのうちの4人が解放され、翌日の夜明けの3時に、最年長の馬さん(85)がやっと家に帰された。その後、何度も嫌がらせをされ、さらに窓から侵入した警官らに連行され、同意書にサインするように強要された。62歳の孟暁静さんは留置場で1カ月間拘禁され、11月27日に開廷された。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)