北京市の韓非さん 朝陽分局留置場に拘禁される
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 【明慧日本2020年1月11日】北京市朝陽区平房郷黄杉木店の法輪功学習者・韓非さんは2019年12月4日午後、同区常営派出所、国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)、朝陽区610弁公室の警官らによって連行された。その後、韓さんは朝陽分局留置場に送られた。

北京法轮功学员韩非
韓非さん

 情報筋によると、常営派出所は韓さんの案件を、1カ月以内に朝陽区検察庁に渡すことを企んでいるという。

 2019年12月4日、イギリスにいる韓さんの娘が母親に携帯電話をかけたり、ショートメールを送ったりしたが、母親からの返事はなかった。翌日の朝、娘はやっと父親と連絡が取れたが、父親は仕事から帰宅したばかりで、「帰ったときにはいなかった。寝室が家宅捜索され、プリンター、パソコン、法輪功の資料、法輪功の書籍などが無くなっている」と話した。

 それから、韓さんの夫は隣近所に妻のことを尋ね回ったという。近所の人が「昨日の午後5時ごろ、2台のパトカーから8~11人の警官らが降りて来て、韓さんに手錠をかけて連れて行った。警官の1人がプリンターなどを持って行ったのを見た」と話した。夫はすぐに平房郷派出所に行き、韓さんのことを尋ねると、「応じたのは610弁公室の人員だ。この派出所は何もかかわっていない」と警官が答えた。「どこに拘禁されているのか」と夫は続けて聞くと、「留置場か、拘留所か、朝陽分局かのどちらかだ」と警官は言った。

 12月6日、韓さんの夫は朝陽分局に韓さんのことを尋ね、韓さんが朝陽分局留置場に拘禁されていることを知った。留置場の警官は「韓非は家族と面会することは出来ないが、弁護士ならできる。韓非がいつ釈放されるのか、いまのところ未定だ」と話した。

 警官はまた、「韓非は、人に法輪功のことを話しているのを監視カメラに撮られたし、それを通報する人もいた」と言った。韓さんは連行される1週間前、何人かの知らない人が自宅の前でうろうろして、携帯電話で写真を撮ったり、「貸し部屋がありますか」と聞かれたことがあった。

 12月7日土曜日、夫は朝陽常営派出所に行き、韓さんの連行に関することを尋ねた。当直の女性警官は韓さんのことを聞かれ、緊張した様子で「どうしたいの? どこでこの派出所の警官の行為だと知ったの? 誰から聞いたの? 平房郷派出所から聞いたの?」と2回も繰り返して、韓さんの夫に逆に尋ねた。女性警官は「今、韓非は留置場にいるから問題があったら留置場側に聞いて、私たちは何も知らない」と話した。

 今回の連行の理由は、連休の「十一」※期間中、北京市朝陽区にある法輪功の誹謗中傷の宣伝をする看板が、法輪功迫害の真相を説明する看板に書き換えられたことで、朝陽区政府は上層部から怒られた。そして、区政府の指導者は、地元の法輪功学習者に腹いせのために「報復行動」を取り、一斉に連行を行使したという。

 12月10日、韓さんの夫は弁護士を雇って、妻と面会をするために、数か所の弁護士事務所を尋ねてみたが、法輪功の訴訟は引き受けられないと断られた。その訳は法輪功の案件の場合、弁護士が法輪功学習者と面会するのには記録が必要で、家族も申請書を書かなければならない。その上、身分証明書も必要だという。ほかの案件ならば当事者と簡単に会えるのだが、法輪功の案件だけは手続きが面倒で複雑になるからだという。

 情報筋によると、韓さんを拘禁している朝陽留置場では、法輪功学習者はほかの刑事犯罪者と同じ部屋に拘禁されており、中の環境はとても悪く、一部屋50平方メートルあるが、そこに47~49人も閉じ込められている。部屋のボスとごく一部の人だけが横になれるが、ほとんどの人が立って寝るか、互いに体を寄せ合い、座って寝るという状態であるという。

 「十一」とは、毎年10月1日から始まる中国の祝日である国慶節のこと。国慶節は、十一、国慶節ゴールデンウィークとも呼ばれる。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2019/12/14/397026.html)
 
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