文/中国の大法弟子
【明慧日本2020年1月20日】1999年「7.20」から江沢民による法輪大法と大法弟子たちへの全面的な迫害が始まりました。その年の9月、大法を修煉している私が上京して、北京の天安門広場に行った際に警官に連行され、門前警察署に連れて行かれました。そこで、強制的に所持品の検査を受け、写真を撮られ、その後、不当に留置所に拘禁されてしまいました。
10平米の小屋には20人余りの女性の囚人が拘禁されており、そのうちの10人以上が売春婦で、4、5人が窃盗犯、残りが借金の問題を抱え、その他に、殴り合いや薬物をやっている人達でした。
小屋に入った瞬間に、中の人達が恐ろしい形相をして、「何をやらかして入って来たのか?」と聞いてきました。私は動揺せず、「法輪功を修煉しているから、あなた達には迷惑をかけませんよ」と伝えると、服を脱いで体を洗うようにと言われました。食事もトイレも同じ部屋の中で、狭くて場所がないため、寝るときは体を横にして他人とくっついたまま、寝るしかありませんでした。
私の背中の多くの傷跡を見て、法輪功は何かと尋ねられました。師父がいつどこででも真相を伝えなければならないと説かれているのを思い出し、「法輪功は佛家の功法で、『真・善・忍』を基準に心を修め、良い人、さらにもっと良い人になることを目指して、法を勉強し、煉功している」と伝えると、「良い人になろうとしているのに捕まえられて、挙句の果てにここに拘禁されるなんて、この国は一体どうなっているの?!」と憤慨した人もいました。
『洪吟』を聞いた口のきけない女性が話せるようになる
留置所にいる間、私は毎日法を暗唱し、煉功も欠かさずやり、そして、様々な囚人達に大法の素晴らしさや、修煉者たちの物語を伝えました。彼女達も進んで自ら私の周りに座り、静かに話を聞いてくれ、煉功の動作も学び、私が暗唱した全ての経文や『洪吟』の詩を紙に書き出すようにと頼まれました。
ある日、口がきけない40代の女性(窃盗犯)に、『洪吟』の中の「迷いの中で修める」を暗唱してあげました。
常人は知り難し修煉の苦
争い闘いを福と做す
修して執着を一つも漏らすこと無きを得れば
苦去りて甘来たる是れ真の福なり
これを聞いた直後、彼女は突然「素晴らしい」と声を上げたので、「えっ! 聞こえたよ! 話せるようになったの?」と彼女に尋ねると、同じ小屋にいた人達からも「奇跡だ!」と歓声が上がりました。彼女の話では、私が師父の詩を暗唱している時に、熱い何かが頭の上から噴き出したのを感じたそうです。そしてすぐに、自分も法輪功を修煉したいと言ってきたので、私は彼女に法輪功を修煉するにはまず良い人になること、そして、その道理を教えました。法輪功を修煉すると、物を盗んではいけない、物を盗むと良い人間ではなくなる。もしあなたのモノが他人に盗まれたら、あなたは怒るでしょう。悲しむでしょう。社会にこのような人間が増えたら、人々は安定した生活を送ることが出来るでしょうか。社会が安定できるでしょうか。私の話を聞いた彼女は涙を流しながら、「もう二度と物を盗んだりしないわ」と言って、その後、嬉しそうに笑いました。
大法の恩恵により囚人も変わる
売春していた人が『洪吟』の「人を做す」を暗唱しました。
名を為る者は氣恨むこと終生
利を為る者は六親を識らず
情を為る者は自ら煩悩を尋ね
苦しく闘い相って業を造ること一生
名を求めざれば悠悠自得
利を重んぜざるは仁義之士
情に動かざれば心清らかに欲寡し
身を善く修すれば徳を積むこと一世
「迷いの中で修める」や「世界の十悪」などの他に、彼女達に人としての道理をも話して聞かせました。あなた達は利益や欲のために自分の名声を失っただけでなく、他人の家庭も壊しました。家庭は社会の細胞のようなものです。また、社会の風潮を乱しただけでなく、子供や友人達にも面目ないでしょう。ここまで言うと、突然、監視役の女性が自分は主人にも娘にも嫌われており、私が稼いだお金は使いたくないと言って、娘と2人で実家に帰ってしまったことを話しました。これからはもう他人を傷つけるような事はもうしないと決心した彼女は、師父の経文を書き出すようにと筆記用具を差し出しました。また、五式の功法も学び始めました。そして、私が煉功できるように他の囚人達と交渉し、場所を作ってくれたのです。
売春していた女性達は自分達の過去を反省し、皆抱き合いながら大泣きしました。その後、法輪功を学ぼうと決心しました。
この時、喧嘩で捕まった人が、もう二度と人を殴ったりしない、法輪功を学んでよい人になると私に伝えました。そしてもし、また捕まって再びここに入って来たとしても、それはきっと私と同じように、法輪功のために声を上げたいからだとも言いました。
借金が原因で捕まった人は家に電話してお金を返すと警官に頼み込み、法輪功を修煉して良い人間になると言いました。
彼女たちは皆、私が法輪功のことを教えてあげたことや人としての道理を教えたことに感謝し、大法の恩恵が彼女達を救って下さったと感謝しました。