【明慧日本2019年12月18日】遼寧省撫順市東洲区裁判所は2019年10月31日午前9時から昼の12時まで、撫順市南溝留置場で法輪功学習者・賈秀花さん(58)、王維菊さん2人に対して開廷した。現在の情報によると、賈さん、王さんはそれぞれに懲役9カ月と懲役8カ月、罰金3000元(約4万7000円)の不当な判決を宣告されたという。
元優秀な税務局員の幹部だった賈秀花さん
賈さんは税務局を定年退職した元幹部である。税務署で働いていた時、賈さんは脱税や減免をする人によく賄賂を渡されたが、全て断った。賈さんは法輪功を学んでいるので、真・善・忍の教えに従わなければならないと言った。
法輪功を学ぶ以前に、賈さんはひどい心臓病、不眠症、喘息を患い、血色素はわずか6g/dl(ひどい貧血状態)でよく発病し、呼吸困難に陥っていたが、病院では治せなかった。法輪功を学んでから全ての病気が完治し、賈さんは法輪功の教えに従い、いつも他人のことを最優先に考えている。定年退職後もよくコミュニティで人を助け、周りの人の高い評価を得ていた。
友人宅で連行される
2019年4月19日午後、賈さんは王維菊さん宅に行き、帰ろうとした時、撫順国家安全保衛大隊(法輪功迫害の実行機関)の魏振興及び新撫派出所の警官らに身柄を拘束された。その後、ノートパソコン2台と大量の私物を押収され、当日、賈さんと王さんは撫順留置場に拘禁された。4月30日、2人に逮捕状が発付され、賈さんの家族は弁護士を雇った。
5月16日、弁護士は撫順留置場で賈さんと面会した。翌日、弁護士は撫順の国家保衛大隊、新撫支局、新撫派出所を訪ね、賈さんの案件の弁護意見書を出そうとしたが、全て断られた。撫順国家安全保衛大隊の魏振興はこの案件とはもう関係がないと言い、新撫派出所の者も本案件はすでに検察庁に提出したという理由で、受け付けなかった。
東洲区裁判所は2人に対して開廷した時、弁護士は弁護中に発言を3回も止められた上に、法輪功の真相説明と無罪であることを弁護する発言を禁じられた。そこで弁護士は「誰が、無罪であるという弁護をしてはいけないと決めたのですか?」と問い詰めたところ、裁判官は「国務院だ」と答えた。弁護士は『弁護士法』、『刑事訴訟法』に従い、裁判官のこのような無理な要求を拒否した。
弁護士は『刑事訴訟法』の第35条によると、弁護士の責任は事実と法律に基づき、容疑者や被告を無罪に導き、罪を軽減し、刑事責任を免除するなどの資料と意見書を提出し、容疑者や被告の合法の権利を守ることであると記載されている。また、『弁護士法』の第37条によると、弁護士の弁護活動における人身の権利は侵害されてはいけない」、「弁護士は法廷で述べた代理の陳述や、弁護の意見は法律によって追求されない」と定められていると指摘した。
弁護士はさらに罪の有無は事実であるかどうかは法律により決めるもので、誰かの主観的な意見で決めることではないと強調した。法律の使命は公平さと正義を守ることであり、そして、事実であることや法律を尊重することこそ、弁護士の神聖な責任で使命である。よって、賈さんは何も法律を犯していないので、ここで無罪であるという弁護をするのは当然のことだと述べた。
弁護士が陳述している間の法廷中はとても静かで、裁判官と起訴者側も含め、全員が法廷が終わるまで真面目に聞いた。
弁護士は賈さんが法律を犯していないので、犯罪者にはならない。これらの事実と法律に基づき、賈さんに無罪判決を言い渡し、法律の公平さと正義をここに表してほしいと強く要求した。だがしかし、裁判所は無情にも中国共産党の指示に従い、2人に不当な判決を宣告した。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)