【明慧日本2020年2月6日】四川省達州市開江県の法輪功学習者・鄧道恒さん(62)は2年前から拘禁されている。情報筋によると、先日、鄧さんは開江県裁判所に秘密裏に、懲役8年の実刑判決を下されたという。
2019年4月9日、裁判所は鄧さんに対して開廷したが、開廷のことを公示せず、鄧さんの家族にも知らせず、法廷には傍聴者は誰もいなかった。秘密裏で開廷された法廷で鄧さんは堂々と自己弁護し、「法輪功を学ぶことは合法で、法輪功の書籍と法輪功の資料を持つことも合法です」と話した。裁判長に「お前は罪を認めるのか? 法輪功を煉り続けるのか?」と聞かれ、鄧さんは「法輪功を学び、より良い人になることは罪になりません。当然、私は煉ります!」と答えた。当日、鄧さんの裁判の結果は宣告されなかった。
鄧さんは四川農業大学を卒業後、開江県供銷合作社に就職し、幹部として長年勤め、定年退職した。法輪功を学んだ後、鄧さんは法輪功の教えの「真・善・忍」に従って自分に要求し、他人を優先させるようになった。同僚たちは鄧さんが法輪功を学んでいることを知っていた。鄧さんの妻も法輪功を学んで、患っていた重い胃病、胃痙攣などが完治した。夫婦ともに法輪功のおかげで健康になった。
しかし、1999年7.20に中国共産党の首魁・江沢民が法輪功への弾圧を発動した。鄧さんは法輪功を学び続けているため、等級を下げられ、給料の支給停止などの迫害を加えられた。しかし、会社に大卒の人が少なく、鄧さんのやっていた仕事ができる人がいないため、鄧さんは仕事を継続して行ない、週末の休みも時々出勤して仕事をし、定年退職まで頑張った。
2018年1月13日夜8時、鄧さんは妻、義理の兄と一緒に、退職した会社の宿舎に住む元同僚を訪ねたとき、当時の開江県公安局の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)の教導員・譚天文と東城派出所所長・呉応国の警官らに尾行され、連行された。そして、警官らは鄧さんから自宅の鍵を押収して、その鍵を持って鄧さんの家に行き、不当に家宅捜索した。警官らは鄧さんの家にある法輪功書籍、パソコン、鄧さん夫婦の携帯電話と所持していた現金1000元(およそ1万6000円)あまりを押収した。その後、夫婦は15日間の行政拘束処分を受けたが、妻は身体検査が不合格だったため解放された。
鄧さんは15日間拘束された後、刑事拘束に変えられ、開江拘留所から開江留置場に移送された。そして、2018年2月26日、鄧さんは逮捕状を発付された。逮捕の理由について、検察官は「第一に、鄧さんの家から100冊近くの1999年前に公開され、発行された法輪功の書籍を押収したこと。第二に、鄧さんのパソコンから大量の祝賀カードの絵があったこと。第三に、鄧さんは開江県で法輪功の重要人物であること、この三つが大きな理由である]と言った。
2019年4月9日午後、鄧さんは県の裁判所により秘密裏に開廷された。法廷で鄧さんは中国の現在の憲法や法律からは、国務院、公安局が邪教と認定した通達に法輪功が含まれていないこと、国家新聞出版総署が2011年3月に法輪功書籍の出版禁止令を解除したことなど、法輪功の合法性をはっきりと説明した。
しかし、当局の裁判所はこれらの法律を無視し、鄧さんに重刑である懲役8年の実刑を言い渡したという。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)