文/台湾の明慧記者
【明慧日本2020年2月16日】(インタビューから)法輪大法に出会う前の蓮因さんは、両親に期待されて育った女の子でした。「父は長男だったので、男の子が欲しかったのです。生まれてきた私は女の子でしたので、両親は私がよく勉強して、将来は博士号まで取りエリートになって、祖先のために名を上げるように、私に夢を託しました」
蓮因さんは両親の大きな期待を背負って頑張りました。「私はとても父と母を愛しています。自分が優秀な人材になって両親を喜ばせるために、大学時代に国際商業管理学生会社団の団長の選挙に出たり、国際交換留学生としてカナダに行ったりなどして、活躍しました。しかし、実は私は内向的だったので、そこまで出来たのは無理をしてやっただけです」
表面は飾られていても、本質を変えるのは難しいことです。「人からは私は外向的で活発に見えますが、実のところはネガティブで気が小さかったのです。私は他人の反応を気にし過ぎて、人の目線や言動にまで敏感でした。毎日出かける前に、私は必ず自分に『頑張れ! あなたならできる。あなたは最高だ』と言い聞かせましたが、それは辛いものでした」
蓮因さんは母親の話を思い出しました。「私が生まれる前に、母は夢で八仙人が私を囲んで、一緒に私を下界に送ったのを見たと言いました。家族で宗教の信仰の関係で、小さい時から精進料理を食べていた私は、たくさんの宗教信仰に触れることがありました。しかし、私は困惑することがありました。もし自分が上界から来たとすれば、どうして今はこのようになっているのか?」
内心がもっと強くてもっと明るくなるために、蓮因さんは色々な宗教や心霊に関する書籍の中で、探し続けました。「ある時、私は良いと思った1冊の本を見つけ、それを学部の教授に推薦しました。すると、教授が『私はすでに世界中で最も優れた本を見つけましたよ』と言いました。それは『轉法輪』だと教えてくれました」
蓮因さんはさっそく本屋で『轉法輪』を手に入れましたが、本当にその本を理解するようになったのは、ある瀕死の体験からでした。「その日、胃が痛かったので、薬局で胃薬を買って家に帰りました。しかし夜になると、内臓が痙攣したように我慢できない辛さに襲われました。全身を動かすことが出来ず、声も出なかったため、一瞬にして死はこれほど近いものかと実感しました。今まで私は努力しさえすれば、なんでも手に入ると思っていましたが、その日の体験を経てからは、生命ってこれほど脆(もろ)いもので、一瞬にして取られるものだと分かってきました。それからしばらくして、ある日、私は自分の本棚に置いてある『轉法輪』を見かけ、なんとなく再び読みたくなりました。今回、読み始めると、本に書かれた内容は私を深く震撼させました。これこそ私がずっと探していたもので、ようやく見つけました!」
醍醐を頂に注ぐように、かつてのネガティブと恐怖、それに名利や欲などでできた自分が、砕かれたように蓮因さんは悟りました。「以前、私は一生懸命頑張って、自分を強く見せ、完璧な人間になろうとしていましたが、『轉法輪』を読んでから、長年の暗闇とコンプレックスが一瞬にして師父に取り除かれました。私は全身にエネルギーが満ち、心から自信を持つようになり、初めて落ち着いていられ、心が穏やかになり、和やかさと平和の楽しみを味わうことができました!」
生まれ変わったのは心だけではなく、元々弱かった身体も健康になりました。「以前、私は体がとても弱く、毎月の生理痛に苦しめられ、失神して倒れたこともありました。そのため、常に鞄の中に目や、脳、子宮などに良いと言われる数々の栄養剤を入れて持ち歩いていました。しかし、私が大法を修煉すると決意してから、生理痛は完全に治りました。法輪大法はとても奇跡的です!」
慈悲と善の力で隔たりをなくす
蓮因さんは法輪大法の修煉を始めましたが、家族からの大きな試練に直面しました。「子どもの頃から家族は信仰宗教に入り、その形式はすでに家庭の行事となっていました。そのため、両親にとって法輪大法を修煉する私はまるで裏切り者でした」。圧力が山のように重くて大きいと感じた蓮因さんは、恐れて泣いたこともありましたが、大法に対する信念は変わることなく、逃げることもありませんでした。
蓮因さんは次のように言いました。「法輪大法は私の人生で最も正しい選択だと、はっきりと分かっています。この家に生まれて家族になった以上、私は両親に法輪大法の素晴らしさを認識させる責任があると思いました。以前、家事が嫌だった私はよく両親に言われていましたが、修煉してからは苦労する両親をもっと大切にし、コミニケーションを重んじると同時に、自分も家事をするようになりました。段々と家族が私の修煉にも反対しなくなり、たまに私が間違った時には、両親は私に『あなた達の法輪功は真・善・忍を修めるのではないの?』と注意してくれました」
蓮因さんは次の事を思い出しました。「数年前、両親は相次いでインフルエンザにかかり、父は咳で一睡もできず、翌日になっても治らなかったので、救急治療を受けた結果、入院することになりました。当時、家を離れていた私は電話で知り、さっそく高速列車の切符を買い、簡単に荷物を準備して故郷に帰り、病院に行って父を介護しました。私はお湯で父の顔と身体を拭いてあげ、湯たんぽのお湯の入れ替えなどをしました。父が少しでも楽に眠れるようにタオルケットで父の首を支え、咳を抑えました。病室の冷房が強すぎるので、私はジャケットをはおって忍びました。4人部屋のため、周りは騒々しかったのですが、私の心は穏やかでした。師父は『轉法輪』の中で、『もちろん、われわれは常人の社会の中で修煉をしているので、親孝行をするのも、子供をしつけるのも当然です。どんな環境の中でも人には親切にしなければならず、まして自分の身内のものの場合はなおさらです。親だろうと子供だろうと誰に対しても同じように、何事につけてまず人のことを優先に考えるならば、それはもはや私心ではなく、慈悲心によるもので、慈悲そのものです』と語られました。大法を修煉してきたからこそ、このことが出来たのだと思います」
蓮因さんの変化が、知らず知らずのうちに父親の偏見を解きました。「私は父に『師父の説法される録音を聴きますか』と聞くと、父は聴くと言いました。師父の説法の録音を聴くうちに、父の身体がますます回復し、4日目の朝には退院できました。両親には息子がいないため、老後に不安があったのかもしれませんが、今回の事を通じて家族の絆が強まり、両親にも安心感を与えたと思います」。現在、蓮因さんが仕事や生活の悩みを父親に相談すると、父親は「あなたは真・善・忍を修めているのだ。『法輪大法は素晴らしい』と唱えて、何も怖がらなくていい!」と励ましてくれます。
心を一つにして、共に真の故郷へ帰る
大法を修煉してから、蓮因さんは自分の学部にも修煉している先輩がたくさんいると知りました。羅郁棠さんはその中の1人でした。「私が憧れた愛情の形は熱愛でしたので、いつも相手の外観や感覚にこだわりました。しかし、羅さんと接すると、家族のようにプレッシャーが感じられませんでした。私は彼の前で飾らず、自然体でいられることがとても心地よく感じました」
いつも何か悩みがあれば、蓮因さんは羅さんに相談するようになりました。「ある時、大法のプロジェクトで、一緒に協力していた同修が、私に2週間も前もって完成させて渡すよう求めました。当時、私は無理だと言い、どうしてこれほど早く完成させなければならないのか、理解できませんでした。私は自分の考えを羅さんに言い、その同修への文句も言いました。思いもよらず、羅さんは相手に何か困難があり、そのように要求したのではないかと理解を示した後、『一緒に頑張って早めに出せるようにしましょう』と励ましてくれました。この事を通じて、羅さんは常に人の立場になって、先に人のことを考えていると気づきました。それと対照的に私はいつも人に要求し、自分のために損得の計算をしていました」
郁棠さんのやさしさと誠実な人柄に蓮因さんは安心感があり、2人は付き合いを始めました。2012年、2人は双方の家族の祝福の中で結婚し、新しい家庭を築きました。
小さい時から男の子のように育てられた蓮因さんは、正直に語りました。「実は私は個性の強い女性で、結婚した当初は何でも私が決め、夫は私の言う通りにすればいいと強調しました。夫が認めなくても、私は自分の考え方が最善だと思い込み、何で聞いてくれないのかと納得しませんでした。その後、私は師父が『洪吟三』に書かれた『女人強剛たりて強豪ぶり、上調子、言酷薄たりて家の采配を振る』を読み、まさに自分の姿を見たように感じました。そこで私は師父のこの言葉を暗唱して自分に照らし、内に向けて探し、強い自我と強い主張を放下して、やさしさと優雅さのある妻になれるように自分を修めています」
蓮因さんは問題が現れた時に、必ず自分が大法に符合していないところがあり、取り除くべき執着心があると思うようになりました。相手を見るのではなく、先ず自分に向けて探すべきだと分かりました。「一人一人にはそれぞれの特徴があり、それなりの按排があると思います。相手の生活を主宰することも出来なければ、人の人生を干渉することも出来ません。それ以降、何か意見が分かれた時、夫に『これならどう思う? それはいいかしら』と聞くようになり、そしてどうして夫はこのように思うのか、私の考えが周到でないのではないか? と思うようになりました」
妻の変化を目にした郁棠さんは、このように言いました。「現在、妻は相手が何か理不尽な要求やあまり良くない態度があると、自分に怨む心や嫉妬心があるのではないかとか、相手の立場で考えていないのではないか、とよく私に聞きます。ほとんど内に向けて探す度にすぐ変化が現れ、トラブルが良い方向に展開します。自分が変わると、相応した物事もすぐに良い方に変わります」
師父は『洪吟』「願を了す」の中で「同じ心にして世間に来る、法を得て已に先に在り、他日天を飛んで去る、自在にして法は無辺」と語られました。
2人にとって人間界では夫婦であり、修煉においては同修であると蓮因さんは思っています。ですから、常に法を師として従い、正念で相手を支えて心を一つにし、共に大法弟子としての力を最大限に発揮することが出来ます。「私たちは休日に観光スポットに行って発正念をしますが、夫は週末に、私は日曜日に行きます。大法を広めて大法の真相を伝えるために、外国に行くことも度々ありますが、私たちはいつも互いに相手のことを支持しています。2人で一緒に家にいる時間はそれほどありませんが、私たちには共通の願いがあります。それはより多くの人々に大法の素晴らしさを伝えることです」
大法のお陰で蓮因さんは健康で明るくなり、そしてやさしくて穏やかになりました。また、大法のお陰で、このように充実した幸せな家庭生活が送れています。「私はかつての個性が強く、怒りやすい性格の女性から、人のために考え、トラブルの中で先に自分の原因を探すようになりました。本当に心から師父に感謝申し上げます。修煉の過程で、私は師父の一つ一つのお言葉が、すべて正しいと切実に分かってきました。本当に『真・善・忍』の基準で行なう時には、修煉者としての幸せを味わうことができます。私たちは、多くの人々が『法輪大法は素晴らしい』を理解されるように心から願っています」と蓮因さんは語りました。