【明慧日本2020年2月17日】遼寧省康平県の法輪功学習者・拱宝軍さんと梁秀華さん夫婦、戴明明さんと韓軍さん夫婦、高麗華さんの5人に対して、2019年12月11日、内モンゴル通遼市ホルチン左翼後旗の甘旗卡鎮裁判所は不当な裁判を開廷した。弁護士4人はそれぞれ起訴者側の訴えに反論し、学習者を直ちに解放することを求めた。現在の情報によると、拱宝軍さんと梁秀華さん夫妻、戴明明さん、高麗華さんには懲役5年、韓軍さんには懲役4年6カ月の実刑判決が宣告されたという。
5人は2019年5月11日の夜、車で通遼市のホルチン左翼後旗の常勝鎮へ行き、法輪功の真相資料を配布していた際に、中国共産党による法輪功への誹謗中傷を信じる村民に発見された。学習者達は殴られた上に脅かされて金品を要求されたが、断った。その後、村民に鎮の派出所に通報された。韓さんは7日間拘束され、一時解放された。ほかの学習者達は鎮の留置所に拘禁された。
2019年12月11日、甘旗卡鎮裁判所は学習者5人に対して、開廷した。弁護士4人は法輪功学習者たちの無罪を主張し、法律に基づき起訴者側の訴えに反論した。弁護士は「当事者は法律に違反していません。犯罪も犯していません。自分が良いと思うものを皆に伝えたいだけなので、犯罪の動機もありません。人に害を与えていないので、直ちに解放されるべきです」と主張した。
弁護士はさらに「信仰の自由は国民の基本的権利であり、憲法に守られています。中国共産党中央弁公庁、国務院弁公庁および公安部の邪教リストにも法輪功は入っていません。国家新聞出版広電総局の条例によると、法輪功の書籍は合法です。勝手に法輪功学習者に罪を定めることは刑法第300条を濫用することになります。上の命令に従い、法輪功学習者に対しての迫害に加担することは深刻な結果に繋がります。公正でない審判は人類の災難になります」と述べた。
法廷の進行中、裁判長は何度も弁護士の弁護を止めて、法輪功のことを言わないでほしいと無理な要求をした。弁護士は「今は法輪功に関する案件の弁護をしているので、『法輪功』のことを語らずしてどうやって弁護をするのですか」と述べた。弁護士が習近平の会議の話を引用した時も、裁判長は『習近平』のことに言及しないでほしいと言った。
拱さんの家族が雇った地元の弁護士は、法廷で地元の村民の37人が拱さんと梁さんの無罪解放を求める署名を見せた。しかし、裁判長は署名を参考にしないと言った。
拱さんと梁さんには3人の子供がいる。末の子はまだ14歳である。今回の迫害は家族に大きなダメージをもたらした。長女は半年ぶりに法廷で母親に会うことができ、その場でけいれんするほど号泣した。家族は一時法廷から離させて、落ち着かせた。少し冷静になった長女は泣きながら「私の母は法律を犯していません。母は良い人です」と言った。そして警官に「母を殴りましたか?」と聞くと、警官は「殴っていない」と答えた。現在、親戚の人が拱さん一家の面倒を見ているという。
戴さんと韓さん夫婦には大学在学中の娘がいる。2人が連行されたことは子供に大きなダメージを与えた。
高さんはずっと自宅で高齢の義母の面倒を見ている。高さんが連行された時、義母は高さんを掴んで、泣きながら警官に嫁を連れて行かないようにと懇願した。1時間あまりねばったが高さんはやはり連行された。村中の人は高さんは親孝行な嫁で義母の面倒をよくみて、仲睦まじい家族だと知っている。現在、義母は毎日嫁の帰りを待ち望んでいる。
明慧のこの場を借りて、ホルチン左翼後旗の甘旗卡鎮の法曹関係者に法輪功学習者たちに迫害を加えないこと、そして、自身の明るい未来を選ぶようにと呼びかけたい。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)