湖南岳陽市の善良な女性の範文秀さん 迫害死
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 【明慧日本2020年2月27日】(湖南省=明慧記者)湖南省岳陽市君山区の法輪功学習者・範文秀さんは、懲役3年6カ月の実刑判決を宣告され、長沙女子刑務所で残酷な洗脳による迫害を受けた。その後、「10日しか生きられない」と医者に告げられた範さんは仮釈放されたが、現地の警官らによる嫌がらせ、恐喝を受け続け、2020年1月21日に岳陽市巴陵病院で死亡した。享年53歳だった。


病床の範文秀さん

 範さんが29歳の時に夫が誰かによって殺され、今なお犯人は見つかっていないという。そのため、範さんはアルバイトをしながら、幼い娘を育て上げて大学まで進学させ、就職させた。

 範さんの生活がようやく落ち着いた頃に、範さんは身体の調子が悪くなり、お腹が大きく膨らんできたので病院で検査をすると、末期ガンだと診断された。2014年に手術を受けた時に、大量の悪性腫瘍がお腹から摘出された。

 その時から範さんは再び法輪功を学び始め、身体は速やかに回復した。その後、今まで自分の家を持たなかった範さんは、兄から同居するようにと声をかけられ、兄宅で80歳代の母親の世話をすることにした。それと同時に、受益した範さんは法輪功の素晴らしさや、法輪功迫害の真相を人々に伝えるようになった。

 2017年9月1日、範さんは君山区許市鎮金盆村で法輪功の資料を配布した時、政府の嘘の宣伝を信じる人に通報され、許市鎮派出所の警官らにより連行された。9月2日、采桑湖鎮派出所の警官らは、家に兄はおらず母親が1人で居たにもかかわらず、突然侵入し、家の中をメチャクチャにし、範さんの母親に「動くな」と脅かし、テレビの受信機、携帯電話、法輪大法の書籍四十数冊、各種の資料を含めて、範さんのすべての私有物を押収した。

 2018年2月2日、君山区裁判所は範さんに対して開廷し、懲役3年6カ月の実刑判決を宣告し、さらに罰金5000元(およそ7万9000円)を科した。範さんの兄と姉たちは病院の診断書を持って、各部門を駆け回って解放を求めたが、「癌を患っていても刑務所に送らなければならない」と言われた。

 2018年3月13日、範さんは長沙女子刑務所に移送された。刑務所で、残酷な洗脳による迫害を受けた範さんは、身体の状態がますます悪化し、持病が再発して突然に卒倒した。2018年7月27日、長沙刑務所病院で手術をした時、大腸がすでに破れ、卵巣にも腫瘍ができたことが分かり、「末期がんで、すでに治療できず、あと10日しか生きられない」と医者に告げられた。そこで、刑務所側から家族に仮釈放の手続きを勧められ、衰弱した範さんは帰宅できた。

 家族は範さんを岳陽のある病院にしばらく入院させた。退院後、範さんは法輪功の書籍を多く学び、煉功発正念を行ない、元気を取り戻した。外出したり、買い物に行ったり、料理も作れるまでに回復した。

 しかし、2019年3月から、君山区の警官らは範さんの借家に侵入し、強行して監視器を取り付けたり、恐喝をしたりした。精神的なプレッシャーの中で範さんは体調を崩して便血もあり、身体全体がむくみ、頻尿の症状も現れた。それにも関わらず、警官らによる嫌がらせは絶えなかった。

 このような環境の中で、範さんは娘に対する心配や無念の思いを胸に抱いて、2020年1月21日に、この世を去った。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2020/2/15/401218.html)
 
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